アウトコール

Last-modified: 2024-03-05 (火) 15:38:10

相手打者がアウトになった際、応援団が19世紀末に生まれた楽節『ひげ剃りとカット25セント(Shave and a Haircut, Two Bits)』*1を演奏するコールのこと。

解説

かつては全球団が取り入れており、前述以外にも各球団ごとに特色のあるコールが使われていたが、「スポーツマンシップに反する」という理由から徐々に減少。巨人は1996年頃に、ロッテは千葉移転で応援のスタイルが大きく変化していく中で廃止された。
その後も日本ハム(2004年の北海道移転時)、オリックス(2005年の合併時)、広島(2006年)、西武(2014年)、中日(2015年の新応援団発足時)、阪神(2016年)がアウトコールを廃止。
最後まで行っていたソフトバンクも2018年オープン戦で廃止し、恒常的にアウトコールを行う球団は消滅した。

限定的な使用

ただし恒常的には廃止されても、ある地域では演奏されている事があった他、ソフトバンク撤廃後も特定の状況・試合などに限って使われることはある。
特定の状況としては、

  • DeNA(リード時の9回限定)
  • 日本ハム(関西の球場においてリード時の9回限定)

など。

また、復刻ユニフォームで戦うゲームでは応援スタイルも何らかの形で再現する。この形での使用が多いのが、毎年復刻試合を開催するオリックス・ソフトバンク戦である。


ホークス応援団のアウトコール

1アウト毎に20 - 30秒と非常に長くさらに取る毎に長さが伸びるコールを行う。これは南海時代の伝統かつかつてはよくあったこととはいえ、ビジターでは次の選手の登場曲と重なることもしばしばで、またアウトコールを廃止する風潮が生まれても使い続けていたので、他球団ファンからは多くの不評を買っていた。
特に2015年日本シリーズでは、引退表明していた松元ユウイチ(ヤクルト)の現役最終打席でも通常通りのアウトコールが行われ、流石に酷いのではと話題になった。

かつて南海時代の本拠地*2である大阪球場*3があった難波や道頓堀の風物をネタにした歌詞があり、福岡バージョンも存在する。しかし、福岡バージョンはほとんど知られていない他、道頓堀バージョンも福岡移転からすでに30年以上経ちソフトバンクになってからでさえ15年以上過ぎた現在では歌詞を知る人は少ない。


関連項目



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*1 1899年にチャールズ・ヘイルが作曲したダンス音楽『At a Darktown Cakewalk』の一節として使われたことが切っ掛けで世界中で色々な楽曲に織り込まれるようになった。
*2 一時期、近鉄パールスと大洋松竹ロビンス(現在の横浜DeNAベイスターズ)も本拠地にしていた。
*3 現在のなんばパークスの場所にあった。