エリアドール/裂け谷/エルロンドの館

Last-modified: 2008-05-28 (水) 03:31:16
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霜ふり山脈の西の傾斜地に守られた裂け谷に、代々の高貴なエルフの故郷であり、この暗黒の時代の疲れ切った旅の者を迎え入れた避難所でもある伝説的なエルロンドの館が建っている。「最後の憩」とも呼ばれているこの美しい大邸宅は、静寂に包まれ、その一方でしっかりと厳重に警備された避難所である。実に 3,000年以上も前の第三紀の初頭から、裂け谷はエルロンドとその民の故郷であった。館そのものは広大で、一見無数の部屋、書院、庭やその他の静かな空間から成り立っているように見える。館の主要な部屋は、支柱のある広々とした火の広間であり、その名は燃え盛る火が絶え間なく生き続けている巨大な暖炉に由来している。火の広間は一日の殆どを沈思黙考する場所であるが、お祝いの際の陽気な歌や語りが繰り広げられる活気ある集いの場でもある。今はこの裂け谷のエルロンドの館の住人である老いたビルボ・バギンズ自身も、火の広間をよく訪れていると言われている。何やら書き物をしているそうだが、本当のところは、昼寝も兼ねているようである。
指輪の仲間は、このエルロンドの館にて最近結成され、ここから一つの指輪を滅びの山の火の中にて消滅させるという旅が始まるのである。知恵ある助言者であり、裂け谷の領主でもあるエルロンドは、この地に留まることとなり、遥か遠くから来る旅の者を指導したり、助言したりした。裂け谷を訪れる冒険者は、この館でじっくりと時を過ごし、館とその地を十分に味わったり、探検したりすることをお勧めする。何故ならば、エルロンドの世話になり、庇護の下に置かれている著名な客が数多く、この館にいるかもしれないからだ。館にいる者と会話したり、広々とした書院で時を費やし、至るところに展示されている財宝のコレクションに驚嘆したりして、多くを学ぶべきである。