遠距離恋愛/ep02

Last-modified: 2013-07-27 (土) 08:42:01
ep02
「声変わりの途中なんだねー」
 

## 2071年
電子メガネに表示された、実体のない女1に話しかける。
俺「いつから俺たち、呼び捨てになったんだっけ?」
女1「えーとえーと…いつだろ。わかんない。」

 

横浜市の中学校で、ついに給食が!
と、俺の親世代は驚いたそうだ。親の時代には、横浜市の中学校では給食がなかった。部活の朝練の日なんか、彼らの親が朝5時起きで弁当を作ったと。

 

## 2068年、5月上旬。天気は薄曇り。昼の少し前。
## 学校の裏門から、2台のトラックが一列縦隊で入ってくる。2台の車間距離はわずか80cm。前を走るトラックは人間が運転する。後ろのトラックは無人で、前のトラックを自動追尾している。
## トラックには「弁当・惣菜 (株)ジャンボ食品」と書かれている。
## トラックから運転手が降りる。手に持った端末を操作している。
## トラックの荷台が開く。警告音。昇降機が荷物を下ろす。荷物は6つのタイヤがついた棚だ。棚にはずらりと弁当が並んでいる。弁当箱は厚手のプラスチック製。棚はロボットでもある。棚の下部は、いかにも業務用機械といった感じの、金属製の箱になっている。この中にバッテリやセンサが入っている。
## 運転手が端末を操作すると、棚ロボットが走り出す。棚ロボットは指示どおりに、教室まで弁当を届ける。途中の段差は、6つのタイヤを器用に出し入れして乗り越える。

 

給食弁当で、豚肉とモロヘイヤのロール巻きが出た。
## 数人の生徒 (インド系や西アジア系) は弁当を事前にキャンセルして、自分で持ってきた弁当を食べている。
俺はロール巻きを箸で解体して、豚肉だけ食べた。
女1「あれあれ、男1くん、モロヘイヤ苦手なの?」
俺「う、無理。食べられない。」
女1「おいしいのに…」
女1は俺の弁当箱をじっと見る。俺が残したモロヘイヤを見ている。しかし、さすがにこれは、食べる? と差し出すわけにもいかない。
俺は話題を変えた。
俺「女1さんは、苦手な食べ物ってないの?」
女1「私は基本的に好き嫌いないよ。わりと料理するのも得意なんだ。レパートリーを増やすために、いろんな野菜を使ってみてるよ。」
俺「料理得意なんだ?」
女1「まーね、週に3日くらいは自分で作るから。」
俺「すごいね。お母さんに教わったの?」
女1「いやいや、お母さんはカレーくらいしか作れないよ。料理とか家事全般を教えてくれたのは、パパ。」
離婚して今は放浪中という、あの人か。俺は考える。女1がこの話題を出したってことは、気にしてないってことだろう。
俺「へー、いいね。」
女1「お母さんが仕事で忙しいから、パ…お父さんが家事をやることが多かったんだよね。保育園の送り迎えとか、私が病気したときの看病とか。」
俺「じゃあ女1さんは、お父さんとは仲良いの?」
女1「どうかなー、私はパパ好きだったけど、パパは無理してたのかも…」
女1の声が小さくなった。俺はこれ以上踏み込まないことにした。
会話が途切れたとき、タイミングよく女1の友達が来た。
女A「ねー女1ー、職業体験ってどこ行きたいか決めた?」
女1「そーだねー、」
女同士でしゃべり始めたので、俺は席を立ち、弁当箱を棚ロボットに戻す。

 

ホームルーム。学級委員が黒板の前に立ち、司会をつとめる。
委員「職業体験の行き先を決めたいと思います。班ごとにこの中からひとつ選んで、希望を出してください。かぶったらジャンケンです。」

 

席が近い者どうしで班になるから、俺と女1は同じ班になった。
女1「はいはい、私、保育園やりたい。」
俺「えー? それ…」
他の男子もおおむね不満そうだった。
女1「えーとね、私、ひとりっ子だから、弟や妹の世話って憧れてたんだ。だから保育園で小さい子の世話をしてみたい。」
女子たちは保育園に意見がまとまっていた。こうなると、男子が何を言っても無駄だ。必ず女子に言い負かされる。
班の希望は、保育園に決まった。しかし他の班とのジャンケンで負けた。
俺たちの班は、魚屋になった。

 

## 2068年 5月下旬。

 

魚屋の職業体験でよく覚えているのは、最初に見せられた動画だ。やけに店のじいさんが張り切って、漁業の説明動画を用意してくれたのだ。生臭い店内にパイプ椅子を並べて、ジャージを着た中学生が動画を見ている。
## 開店前のスーパー。他の売り場では、店員や搬送ロボットが動き回っている。
## 魚売り場の壁には、シート状の画面が貼られている。営業中はここに魚料理の動画を流す。

 

BGMが流れる。昔のアイドル歌手の曲らしい。
黒い背景。宇宙。青い地球。女性の声でナレーションが入る。
「憶えていますか? ウナギが絶滅危惧種だったことを。」

 

## 『現代の漁業 - 計算機漁業』
## 乱獲と環境変動により、身近な魚が次々と絶滅危惧種になった。「育てる漁業」の発達が求められた。
## 「海洋シミュレータ」と呼ばれるスーパーコンピュータ。体育館くらいの広さの建物に、冷蔵庫のような形の計算機が、何列もずらりと並んでいる。

 

女1「おおー、すごい! これがあの…」
女1は目を輝かせ、画面に見入った。
俺「こういうの、好きなの?」
女1「うん、お母さんの仕事がね、あ、いいや。」
女1は動画を見ることに集中するため、おしゃべりをやめた。

 

## 海洋シミュレータを使って、生態系をシミュレーションする。植物性プランクトンを始点に、食用魚を終点にしたモデルを使って、魚介類の生息量を海域ごとに計算する。この結果をもとに、漁獲可能量が決められる。
## 情報は漁船にも送信される。
## 画面が切り替わる。漁船の操縦室の一角にコンピュータがある。その画面には、海洋シミュレータによる計算結果と、人工衛星が観測した海洋生物の状態が、重ね合わせて表示されている。初老の漁師が話す。
## 漁師「これがねーと今どきの漁はできねんださ。燃料も節約できる。たまに予報が外れるけど、勘に頼るよりはずっとマシださ。」

 

…居眠りしてたら、動画の終わりだった。
BGM、引用元動画の一覧、そして最後に「製作: スーパー うおハチ」が出て、終わり。
俺たちは拍手した。おとなしく見てた自分たちをたたえて。

 

店の手伝いは、あまりすることがなく、淡々と終わった。
班ごとに歩いて、学校まで戻る。女1はビニール袋を持ち、それを振り回しながら興奮ぎみに話している。
女1「海洋シミュレータ、すごいなー。何がすごいって、あのパワーをもってしても、かなり簡略化したモデルじゃないと計算できないんでしょ? 今わかってるモデルだけでも、全部入れるとしたら処理能力が何億倍も必要なんだって。それだけ巨大なんだよね、海の生態系ってさ。それをがんばって計算する海洋シミュレータ、えらい。」
俺「うん、すごい。ところでその袋、なに?」
女1「お店の画面でね、イサキの竜田揚げってのが紹介されてたから、うちで作ってみるんだ。」

 

次の日は福祉体験だったが、よく覚えていない。
覚えているのはその朝、教室で女1と話したことだけだ。

 

女1「おはよ! 聞いてよ、きのう料理したんだけどさー」
俺「イ、イサキだっけ。うまく作れた?」
女1「これこれ、見てよ。」
女1は手首から電話を取り外した。
## 電話は柔らかい素材で作られている。ふだんはリストバンド状に手首に巻いて使う。手首から取り外して硬化スイッチを押すと、硬い板状になる。板状のほうが操作したり人に見せたりするのには便利。
電話に表示された写真は…焼かれた白身魚の肉片。茶色く揚げられた粉。それらがばらばらに、細かい破片の形で皿に散らかっていた。
俺「これは…なんて料理?」
女1「竜田揚げ。」
俺「衣と肉が別々になってない?」
女1「ちゃんとレシピどおりにやったのに、あの動画みたいにきれいにできなかった。あれはきっと何度か作って、いちばんうまく作れたのを撮影したんだよ。」
俺「女1さんて、料理が得意なんだっけ?」
女1「そうだよ。肉と粉をいっしょに食べれば、確かに竜田揚げの味だったよ。お母さんもよく食べてくれたし。」
俺「そか。じゃあ、女1さんが得意な料理ってなに?」
女1「カレー、鍋物、お好み焼き…あとは…納豆挽き肉炒め、レバニラ。」
もしかして、不器用。

 

## 2068年 7月中旬。晴れときどき曇り。外の気温は36度。セミの鳴き声。
## 教室内の気温は28度。教室の窓ガラスには自動調光シートが貼られている。このシートは、夏の高い太陽の光は反射して、冬の低い太陽の光は通す。おかげでエアコンの電力を節約できる。
女1「あ゛づい゛~」
女1は電子教科書をうちわにして、制服のブラウスの下端をめくって、風を送っている。俺は目のやり場に困る。
俺「も゛うすぐ夏休みだね゛~」
俺も襟回りを教科書であおぎながら答える。
女1「そうだ、男1くんがまだだった。暑中見舞出すからさ、アドレスおしえてよ。」
俺「お。わかった。交換しよう。」
それで俺と女1は、たがいにメッセージを送れる状態になった。また、互いのログも見えるようにした。

 

## メッセージは、過去に「メール」や「ダイレクト」と呼ばれたようなもの。一対一、せいぜい数人までの連絡に使われる。
## ログは、過去に「ツイート」や「ボード」と呼ばれたようなもの。情報の受取人を指定せずに仮想空間へ流す。誰でも読むことができる。

 

中2の夏休み。
俺は男友達と過ごしてばかりだった。電話でゲームを対戦したり、海やプールに行ったり、祭りや花火大会に行ったり。
祭りで、女1の浴衣姿を見た。
俺は祭りに男友達どうしで行った。女1が女友達どうしで来ているのを見かけた。それまで女1の制服姿しか見たことがなかったから、浴衣姿を見てどきっとした。俺は、男友達が一緒にいるので、女1に声をかけることができなかった。

 

夏休み中、女1からのログが何回か流れてきた。その大半は他愛もないものだ。母親と一緒に出かけたとか、そうめんを食べたとか。ただ、いくつか奇妙なものがあった。
女1「すごい雨!」
と、晴れた日に。
女1「いい天気!」
と、台風の日に流れてきた。

 

夏休み明け。その奇妙なログについて、女1に聞いてみた。
女1「えっ、知らないの? ジャマーだよ。」
俺「それ何?」
女1「身元を隠すソフトだよ。ログにときどき嘘を流して、住所を特定しにくくするんだ。他の地域の情報をまぎれこませたりしてさ。私の友達もけっこう使ってるよ。」
俺「へー、知らなかった。やっぱログから身元バレるのって怖いの?」
女1「そりゃ怖いよ。いくら警備システムがついてるマンションでもさ、うちお母さんが出かけると私ひとりだからね。」
俺「なるほどねー。」
女1「小学生のときさ、同じクラスの男子が、用もないのに私のうちの前に来ることがあったんだよね。何度も。学校から帰るとき、尾行みたいなこともされたっけ。」
俺「小学生でそれか。怖いな。」
女1「さすがに気持ち悪いと思って、お母さんと先生に相談したら、先生が注意してくれたみたいで、その男子は私に近寄らなくなったんだけどね。」

 

俺「で、ジャマーか…その反対のソフトなら使ってるけどな。テラってやつ。」
## テラ = TeRA (Text Reliability Analizer)。テキストの信憑性を判定するソフト。
女1「テラは私も使ってるよ。…あ! テラで私のログを見ると、どうなるんだろ?」
俺「お、やってみる…」
俺は手首の電話を操作する。
俺「信憑性55%…あは、女1さんって、福島県に住んでるんだってさ!」
女1「あはは、なるほどねー。」

 

## 2068年 10月。秋が深まる。あちこちの教室から、歌声が聞こえる。10月下旬には合唱コンクールがあるのだ。
中学の合唱コンクールの課題曲は、映画か何かで使われた曲らしい。江ノ島付近の高校の合唱部が、笑ったり泣いたり歌ってみたりする話だという。
俺は電子教科書に課題曲の楽譜を表示させ、自分のパートを再生させた。教室は歌や話し声でうるさい。教科書のスピーカーに耳をくっつけて旋律を確認する。
そこに友人が来た。
男A「ヒャッハー! 男1、パート練習、行こうぜ。」
そこに女1が割り込む。
女1「そういえば男1って、どっちのパート?」
俺「テノールだけど、なにか。」
女1「別にー? 声変わりの途中なんだねー」
そう言って女1がからかう。
俺「じゃあ女1はどっちなんだよ。」
女1「私はソプラノだよ、高音まで出せるもんね、↑ア√~ー」
俺「いくら高い音が出せても、音程が安定しないと意味ないだろ。」

 

席替えがあった。俺と女1の席は離れた。
以前は毎日のように女1と話していた。それが毎日ではなくなったので、何か物足りない気分になった。

 

## 2068年 11月下旬。だいぶ寒い。
中2の秋に遠足があった。女1とは別の班だった。
遠足では横浜市と横須賀市の境目に行った。そこで寺を見たり、海洋シミュレータを見学したり、漁港で海鮮丼を食べたり、昔の研究船に登ったりした。
## 引退した地球深部探査船「ちきゅう」が係留されている。内部は資料館になっており、海洋研究開発の歴史が展示されている。たとえばメタンハイドレート採掘の歴史。
## ある資料の前で男子生徒が「この津波のとき、オレのじーちゃんがこの船に乗ってたんだぜ、小学校の見学で」

 

探査船「ちきゅう」の中央には、塔がそびえ立つ。高さは100m以上ある。俺たちは塔に登って見学していた。冷たい風が吹いた。海の向こうに千葉の山が見える。
男A「うおー! さみー! たけー! こえー!」
俺の班が降りるとき、女1の班が見学用エレベータから出てきた。女1の班と俺の班が、階段ですれちがった。女1は班の女子としゃべっていて、俺をちらっと見ただけだった。すると
女1「うわっ」
女1が階段を踏み外した。とっさに俺は手を差し伸べた。女1が俺の手をつかむ。女1が倒れてきたので、女1の背中を俺が支える格好になってしまった。

 

女1の指は細長く、なめらかだった。抱き止めた肩は、想像よりも幅広くて、でも軽くて、暖かかった。
女1は慌てて体勢を立て直し、恥ずかしそうに目をそらす。
女1「あ、あ、ありがと…」
俺「だ…怪我…ない?」
俺は顔が真っ赤だったと思う。たぶん女1も。
心拍がおさまらない。

 

## 2069年、2月14日。寒い。
## バレンタインデーは際限なく拡大を続けている。義理チョコ、友チョコ、不特定多数チョコ。さらに、逆チョコ (男子から女子にチョコを渡す)、逆友チョコ (男どうしでチョコを渡す)。
教室内を大量のチョコレートが流通していた。俺の机にもすでにいくつかチョコレートが乗っている。俺も自分のチョコを取り出して、さて誰と取引しようか、と考えていた。

 

向こう側から女1がやってきた。俺は声をかけた。
俺「よ。女1はどれにする?」
女1「どれどれ、あ、これおいしそー。じゃあお返しにこれあげる。」
俺の前の席が空いていたので、女1はそこに座って、チョコを口に入れた。
女1「ねーねー、男1ってさ、小学生のとき男Xくんと同じクラスだったの?」
男Xは学年で一番といわれる美少年だ。彼の親友である男Yもまた美少年。女子は彼らをキャーキャー言って観察している。今日は女子が行列をつくって彼らにチョコを渡しているんだろう。
何が楽しいんだか。
俺「小5・小6はそうだったな。それが?」
つい、声が不機嫌になってしまった。
女1「なんか男Xくんの思い出話とか、ないの? 一緒に遊んだとかさー。」
気持ちを落ち着けようとしたが、ダメだった。悲しさとイライラが腹の中に膨らんだ。
それでも俺は答えた。
俺「そうだな、工作のとき、男Xが指切って血が出た、とか。」
女1「そうそう、そんな感じの話、もっとない? 私が聞いたのは、男Xくんと男Yくんが、真夜中、神社の近くで何か名状しがたいものと闘ってた、とかなんだけど。」
俺「知らねーよ。」
俺は椅子を蹴飛ばすように立ち上がり、女1を振り切って男子トイレに逃げ込んだ。

 

テスト。
終了式。
春休み。

 

春休みも、やっぱり俺は男友達と遊んでいた。
男A「なーなーなー! 男1って女1と仲良いじゃん、付き合ってんの?」
俺「なっ…納豆巻きにするかな、昼。うおハチで買って。」
男A「ヒャッハー! こいつ照れてやがんぜ!」
男B「誘ってんじゃねぇのか、突っ込んでほしそうな顔しやがって。昇天しろ。死ね。」
男子中学生って本当にバカばっか。俺も含めて。
俺「んだとテメー! 呪うぞコラァ!」
男A「溶かすぞコノヤロー!」
互いに奇妙なポーズをとって威嚇ごっこをする。

 

## 2069年、4月。桜が五分咲き。始業式。
中学3年生になった。俺と女1はまた同じクラスになった。
席決めの結果、女1は、俺のちょうど前の席になった。よし!
前と変わらず、女1はほぼ毎朝、俺に話しかけてくるようになった。

 

## 2069年、5月下旬。
修学旅行は長崎だった。しかも女1と一緒の班だ。
LRT (路面電車) に乗った。原爆資料館、出島、グラバー園に行った。皿うどんを食べた。
何より、女1の声と笑顔。

 

気温が上がる。夏服になる。この光景は…
ヤバい、という言葉しか思いつかない。
女1は俺の前の席だ。女1は白いブラウス。俺はその背中を授業中ずっと見ることになる。
肩に! 肩に! くっきりとブラ紐が!
女子はもっとブラひものヤバさを知るべきだと思います白い服に色つきのブラとかなにそれ誘惑してんの女1って胸どれくらいあるんだ触ったらどんなスカートから太腿をさ抱きとめた肩の感触もし唇をそれより俺の下半身が痛いくらいになんか脳から変な汁が分泌されてんじゃヤバいおれどうなってかゆうま。
その日、猛スピードで家に帰ったことは言うまでもない。

 

イカくさい中学時代を送って来ました。
自分には、モテる男の生活というものが、見当つかないのです。

 

翌朝、俺は気まずくて、女1の顔を見ることができなかった。
女1「あれ? 元気ないね?」
俺「ああ…眠いだけ。寝る。」
俺はごまかして、机に突っ伏して寝たふりをする。
女1が友達と話している声だけは聞こえる。

 

俺は、女1のこと、好きなのかもしれない。