LPIC/101/XWindowSystem/XサーバとXDM

Last-modified: 2012-03-26 (月) 15:15:27

起動手順

ランレベル3より

startxコマンド実行
xinitコマンドstartxより
~/.xinitrc
または
/etc/X11/xinit/xinitrc

ランレベル5より

XDM
/etc/X11/xdm/Xsession

最終的に

/etc/X11/xinit/xinitrc.d以下のスクリプト
~/.xsession
または
~/.Xclients
または
/etc/X11/xinit/Xclients
KDE
または
GNOMEなどのウィンドウマネージャ

重要なファイル

ファイル名説明
/etc/X11/Xorg.confXorgの基本設定ファイル
/etc/X11/xinit/Xclientsデスクトップ環境やウィンドウマネージャの起動(システム全体)
~/.XclientsユーザごとのXclientsスクリプト
  • startxで起動する場合
    ファイル名説明
    ~/.xinitrcユーザごとのxinitrcスクリプト
    /etc/X11/xinit/xinitrcstartxやxinitコマンドで読み込まれるスクリプト
    このなかから~/.Xresoucesファイルや
    /etc/X11/xinit/xinitrc.d/ディレクトリ以下のファイル、
    ~/.Xclientsが呼ばれる
  • ディスプレイマネージャで起動する場合
    ファイル名説明
    /etc/X11/xdm/Xsession/etc/X11/xinit/xinitrc.d/ディレクトリ以下のファイルを呼ぶ
    ~/.xsessionユーザごとのXsessionスクリプト
    ログイン後の自動起動させたいプログラムの設定
    /etc/X11/xdm/Xresourcesログイン画面のデザインやXクライアントの設定。
    xinitrc /Xsession等から呼ばれる
    ~/.XresourcesユーザごとのXクライアントの設定。xinitrcやXsessionで呼ばれる

コンソール画面が表示されている状態でXを起動するためには、startxコマンドを実行します。startxコマンドはシェル・スクリプトです。その内部ではxinitコマンドを実行しているため、startxコマンドを実行するとxinitコマンドが起動されます。xinitコマンドはXサーバを起動するためのプログラムです。xinitコマンドは、起動後にスクリプト「xinitrc」を実行します。このあと、スクリプト「xinitrc」によって設定ファイル「.Xresources」と「.Xclients」が読み込まれ、最終的にウィンドウ・マネージャが立ち上がります。

xdm

設定ファイル
/etc/X11/xdm/Xsetup_0
/etc/X11/xdm/Xsetup_0ファイルは、ログイン画面が表示される前に実行されます。
xdmはグラフィカルなログイン・マネージャです。xdmの背景画像は、xsriというプログラムによって表示されています。そのため、xdmの背景画像を指定するためには、xsriコマンドを内部で起動しているシェル・スクリプト「/etc/X11/xdm/Xsetup_0」の内容を変更する必要があります。

グラフィカルなウィンドウ・マネージャxdmは、起動後に設定ファイル「xdm-config」を読み込みます。この設定ファイルには、xdmの起動後に実行されるシェル・スクリプト名が記述されています。すなわち、xdmの起動後にはシェル・スクリプト「/etc/X11/xdm/Xsession」が実行されます。シェル・スクリプト「/etc/X11/xdm/Xsession」では、Xサーバの起動後に実行されるアプリケーションや、読み込む設定ファイルなどの情報が記述されています。

gdm

/etc/X11/gdm/gdm.conf
dmはグラフィカルなログイン画面を表示するためのプログラムです。gdmは、ログイン画面で言語やウィンドウマネージャを選択できることが特徴です。gdmプログラムの設定ファイルは「/etc/X11/gdm/gdm.conf」です。この設定ファイルでは、ログイン画面に表示するメッセージや、利用者に対するセキュリティなどの設定内容が記述されています。ユーザーは設定ファイル「/etc/X11/gdm/gdm.conf」を調整することで、ログイン画面の内容を変更できるというわけです。
/etc/X11/gdm/Init/Default
gdmはGNOME標準のグラフィカルなログイン・マネージャです。gdmの背景画像が指定されている設定ファイルはディストリビューションによって異なります。例えば、Turbolinuxではgdmの背景画像はスクリプト「/etc/X11/xdm/Xsetup_0」で指定されています。また、 Red Hat Linux では背景画像はスクリプト「/etc/X11/xsrirc」で指定されています。ここで、Turbolinuxではスクリプト「/etc/X11/xdm/Xsetup_0」のシンボリック・リンク「/etc/X11/gdm/Init/Default」が存在するので、こちらを編集することでもgdm の背景画像を設定できます。

  • XDMCP
    プロトコル