FamiTracker/拡張音源

Last-modified: 2016-11-04 (金) 12:23:37

FamiTrackerの拡張音源追加機能

FamiTrackerには、内蔵音源(2A03)の他に、拡張音源を追加できるという機能があります。

追加できる拡張音源は、

  • FDS(任天堂ディスクシステム音源)
  • MMC5
  • VRC6
  • VRC7
  • N163(N16x)
  • Sunsoft 5B

上記6種類です。※新たにSunbsoft 5Bが追加されました。(v0.5.0 Beta 5現在)

拡張音源を追加する

module

実際に拡張音源を追加してみましょう。

まず一番上のバーからModule(画像1番)を選択してクリックします。

次に出てきたメニューの一番下にあるModule properties(画像2番)をクリックします。

コントロールキー(Ctrl)+Pでも開くことが出来ます。

module

すると、上のウィンドウが出てくるので、Expansion soundにあるNES channels only(画像3番)をクリックして、

追加したい拡張音源を選択しましょう。

一番下のOKボタンをクリックすると、パターンエディタ画面が変化していると思います。

また、画像4番のChannels:N/AはN163音源を追加した時に、"どれだけchを追加するか"を決める部分です。

1~8ch分から選択して追加することが出来ます。

各拡張音源についての詳しい説明。

各拡張音源についての詳しい説明は、ファミコン音源詳細でされているので、

詳しい説明が見たい方はそちらへどうぞ。

ここでは、主に「FamiTrackerで各拡張音源をどのように使うか。」を説明していきます。

MMC5音源

module

MMC5音源は、Pulse1,Pulse2と矩形波chを2ch分追加できます。

基本的に内蔵音源と同じようにinstrumentを使えるので、手っ取り早く追加できる音源といってもいいでしょう。

使い方は、内蔵音源の矩形波chでの使い方とほぼ同じです。

VRC6音源

module

VRC6音源は、内臓音源(2A03)のとなりに

Pulse1,Pulse2(それぞれ矩形波1,2),Sawtooth(ノコギリ波)を追加します。

  • VRC6音源のDuty比について

module

instrumentの編集の仕方は、基本的には内蔵音源と変わらないのですが、

VRC6音源にはDuty比を8つ変えられるという特徴を持っています。

上画像中の赤枠で囲まれた部分にチェックを入れると、Duty比をどのように指定するか決めることが出来ます。

変更できる比は画像の通りです。

FDS音源

module

FDS音源はファミコンの次に登場したディスクシステムがもつ音源です。

追加chは1chです。

FDS音源波形メモリ音源で、instrumentの編集の仕方が他音源と大きく異なります

N163(N16x)音源

module

N163音源はFDS音源と同じく、波形メモリ音源です。

1~8ch分を追加でき(画像では4ch分追加している)、厚みのある曲を生み出すことが出来ます。

N163音源も、instrumentの編集の仕方が他音源と異なるので、注意しましょう。


  • N163音源の波形編集について

module

1 :Wave editor… 波形編集ゾーン

2 :MML string… MML記述で波形を定義する場所

3 :Wave RAM settings… サンプル数の編集(Wave size)と、波形位置の調整(Wave position)

FamiTrackerでは波形を見ながら、直接波形を編集することが出来ます。(上画像1番)

青い四角一つ一つが1サンプルになっていて、これを動かすことによって波形を編集できます。

デフォルトではサンプル数は32になっていますが、上画像3番のWave sizeの値を変えることによって、

サンプル数を変えることが出来ます。


  • &size(px){Text you want to change};

※ここからは、4ch分を増設した場合を想定して書いていきます。

N163音源でinstrumentを作った時に気を付けなければならないものがあります。

それは、Wave position(上画像2番)です。

異なる音色を違うchで鳴らす場合、この値を違うものにしておかないと正しく音が鳴ってくれません

4ch増設した場合、Wave positionで変更できるのは0,32,64,96の4種類です。

異なる音色を鳴らす場合は、この点に気を付けましょう。


  • Wave modeについて(正確な呼び方がわからないため、このように呼ぶこととします。)

N163音源には、一つのinstrument内に、最大で16個の波形データを持たせることができます。

主な使用用途としては、異なる波形を高速ループさせて疑似的にPCM音源を作ったり、

Vコマンドで呼び出す波形を変えて、表現を豊かにすることが出来ます。

  • 一つのinstrument内に、複数の波形を持たせる

module

Wave #

1 : 現在編集している波形の番号(0~15)

2 : 一つのinstrumentにどれだけ波形を持たせるか(最大で15)

上画像の赤枠で囲まれている部分を変更することによって、異なる波形をそれぞれ編集できます。

また、作った波形は、Vコマンドで呼び出すか、

またはEnvelopesWave部分で編集した波形の使い方を決めることが出来ます。