概要
- 姓
- 羊(よう)(Yang)
- 名
- 祜(こ)(Hu)
- 字
- 叔子(しゅくし)(Shuzi)
- 諡
- 成侯
- 所属勢力
- 魏→晋
- 生没年
- 221~278(黄初2~咸寧4)
- 出身地
- 泰山郡南城県
- 最終経歴
- 侍中、太傅
略歴
- 服喪等で十数年野で過ごしたが、司馬昭が大将軍になった時、官途(中書侍郎)に就く。蜀平定後は機密事項に従事する。
- 晋建国後、征呉の最前線に立つことになる。降将歩センの救出には失敗するが、その後も荊州において徳治を行ないながら呉征討軍の上表を繰返す。呉将陸抗との友誼は有名。
- 討呉総司令官の後任に杜預を指名し死去。統一がなった時、司馬炎に「これは羊太傅の功績である。」と言わしめた。
年表
正史と演義の差異
親交のあった人物
姓名の意味・解説
- 羊:1.ひつじ。獣の名。/2.よい(祥)。/3.さまよう。
- コ[示+古]:さいわい。天から授かる幸福。
- 叔:1.おじ。父母の弟。季父。/2.兄弟の中の年少者。弟。「伯仲叔季」。/3.こじゅうと。妻から見て夫の弟。/4.ひろう。/5.すえ。末世。季世。/6.おさめる(収)。/7.まめ(豆)。/8.よい。/9.わかい年。少者。
- 子:1.ね。方位では北。時刻では午後12時と前後二時間。月では一月。五行では水。動物ではねずみ。/2.こ。こども。/3.むすめ。むすこ。/4.おとこ。/5.男子の敬称。「孔子」。/6.あなた。人を呼ぶ敬称。/7.漢籍を経・史・子・集の四部に分類するときの一部門。/8.み。たね。種子。/9.りし。金の利息。/10.五等爵の第四位。/11.自分の子のように愛する。/12.なる。みのる。みをむすぶ。/13.いつくしむ。/14.道具や小さい物を表す名詞の接尾辞。
(参照:角川漢和中辞典 編:貝塚茂樹、藤野岩友、小野忍(昭和34年4月1日初版発行))
豆知識
- ある時、王衍が羊コの元へやって来て、自身の事情(父の左遷についてではないかと言われている。)を申し述べたが、その言葉は非常に聡いものだった。しかし、羊コはその言い分を認めず、王衍が立ち去った後、「彼は評判を上げ高位に就くだろうが、風俗を乱すのもこの人であろう。」と言った。後年、晋国の内紛の最中、一方の将となった王衍は匈奴劉氏の建てた漢の武将石勒と戦い捕らえられるが、「自分が敗北したのは政治が悪いのであって自分の責任ではない。」と言い張り、石勒を呆れさせた。結局、王衍は名高いために刑場に引き出すことも出来ず、石勒の命によって、壁を倒壊させ圧死させられた。
コメント、突っ込みなど(要署名)
- 二十代はフリーター、深夜徘徊の癖があり、味方に嫌われ、敵に友達を作る、と並べていくと胡散臭い人物にしか思えないリラックマ。(みなと)
- 治世でも乱世でもそれなりにスムーズに生きていけそうなイメージ。夫にしたい末期人物No.1。(たまよ)