全てを取り上げると膨大になり過ぎるので細かいバリエーションは個別ページにて解説することにする。
西暦 | 作品・記録 | 概要 | 備考 |
516~518 | ハドニスの戦い? | カンブリア年代記より | |
537~539 | カムランの戦い? | カンブリア年代記より | |
550 | ギルダス『ブリタニアの征服と破壊』 | 当時のブリテン島の事を記した貴重な書物。歴史的事実としての信憑性は高い。アーサーの記述は無い | 11世紀の写本がある また8世紀頃の書物にこの書からの引用あり |
600 | 『ゴドディン』 | アーサー及びキノン(カログレナント?)の記述 | |
830 | ネンニウス『ブリトン人の歴史』 | 優秀な戦闘指揮官アーサーの記述 | |
960 | 『カンブリア年代記』 | カムランの戦いにおいてアーサーとメドラウドが倒れたとの記述 | |
10C | 『タリエシンの書』 | アンヌヴンの略奪やウリエン/オワインへの歌が収録 | |
12C以前 | 『門番は何者か』 | ||
12C | トリスタンとイゾルデ | ||
1135 | ジェフリー・オブ・モンマス『ブリテン列王史』 | ブリトンの王アーサーの生涯についての記述 | |
1150 | ジェフリー・オブ・モンマス『マーリンの生涯』 | ||
1155 | ウァース『ブリュ物語』 Roman de Brut | ||
1168 | クレチアン・ド・トロワ『エレックとイーニッド』 | ||
1170 | クレチアン・ド・トロワ『クリジェス』 | ||
1170 | マリー・ド・フランス『ランヴァル』/『すいかずら』 | ||
1172 | クレチアン・ド・トロワ『ランスロ、または荷馬車の騎士』 | ||
1174 | クレチアン・ド・トロワ『イヴァン、または獅子の騎士』 | ||
1182 | クレチアン・ド・トロワ『ペルスヴァル、または聖杯物語』 | ||
1194 | ウルリッヒ・フォン・ツァツィクホーフェン『ランツェレット』 | ||
1200? | ロベール・ド・ボロン『アリマタヤのヨセフ』/『メルラン』/『ペルスヴァル』 | ||
1210~1230 | ランスロ=聖杯サイクル | ||
1230~1240 | 散文トリスタン | トリスタンとイゾルデの物語がアーサー王伝説に取り入れられたもの | |
1230~1240 | 後期流布本サイクル | マロリーのアーサー王の死の典拠とされる。ランスロ=聖杯サイクルを元に散文トリスタンの影響が強い | |
1275 | ウェールズ三題詩 | の現存する重要な写本の製作時期 | |
13C~14C | 『アーサーの甥、ガウェインの成長記』 De Ortu Waluuanii Nepotis Arturi | ||
1350 | リーゼルッハの白本 | のちにマビオギンにまとめられる話やウェールズ3題詩が書かれたウェールズ語の写本 | |
14C後半 | 『ガウェイン卿と緑の騎士』 Sir Gawain and the Green Knight | ||
1384~1410 | ヘルゲストの赤本 | のちにマビオギンにまとめられる話やウェールズ3題詩が書かれたウェールズ語の写本 | |
1485 | トマス・マロリー『アーサー王の死』 Le Morte Darthur | 執筆は1469~1470 ウィリアム・キャクストン編集 マロリー原作にはウィンチェスター写本がより忠実 | |
1795 | ウィリアム・オーウェン・プーヘ『マビノギオン、もしくは古代ウェールズのロマンスによる少年少女の娯楽』 | 1838年シャーロット・ゲストにより英訳。マビノギ、マビノギオンと呼ばれるもの |