アーサー王物語とはイギリスから発生した架空の王アーサーや彼に仕えた騎士達を中心とする物語群のことです。
アーサー王の成立
6世紀にゲルマン人など異民族の流入に際し支配力の弱まったローマは、領地であったブリテン島を手放しブリトン人らは独立することになります。ブリトン人らは自ら王を立て異民族と戦い、最後にはアングロ・サクソン人に征服されますが、この時期のブリテン島の歴史は不明瞭部分が多く、そこに「アーサー王」の存在が潜り込む事になりました。
アーサー王の存在が記された重要な文献はジェフリー・オヴ・モンマスの書いた偽史書「ブリテン列王史」(1136)がよく挙げられます。ここに現在のアーサー王の原型が記されています。
また他にも800年頃ウェールズの修道僧ネンニウスの書いた「ブリトン人の歴史」の中での”アーサーという優秀な戦闘指揮官の存在”など、(書物として残されたのはもっと後のことも多い)9世紀前後に造られたとされるウェールズの伝説の中にもアーサーの名は度々登場します。
総括するとアーサー王とは
ローマからの独立からアングロ・サクソン人による征服までの空白の歴史を下地に、 ブリテン島の伝説を中心に形作られた架空の王
といった所です。
アーサー王に仕えた騎士達など他の登場人物は、アーサー王を取り巻く人々も同じくブリトン人の伝承の登場人物であったり、アーサー王伝説が広まる中で他の地方の物語から取りいれられたものや物語のため創造された人など様々です。
このWikiについて
ジェフリー・オヴ・モンマスの「ブリテン列王史」以降、中世ヨーロッパの騎士道文学としてアーサー王物語を発展する事となります。
現代でもアーサー王を題材とした創作物は創られ続けています。
当Wikiはそれら
- アーサー王物語のモデルとなったもの
- アーサー王物語に分類される創作物
- アーサー王物語、また物語の一部が題材・モチーフとなった作品
に関する情報を収集しまとめるためのWikiです。