DeckProperties

Last-modified: 2014-12-30 (火) 12:44:30

単語帳プロパティ (deck Properties)
原文 = http://ankisrs.net/docs/DeckProperties.html


このページの記述内容は古い内容です。
最新情報は 2.0/DeckOptions を参照してください。

目次



基本的な設定 (Basic Settings)

dproperties1.png

同期 (Synchronization)|

単語帳を AnkiWeb と同期するかを設定します。

モデル (Models)

異なる種類の情報をまとめるためにモデルを使います。
Anki には「Basic」モデルが内蔵されています。これは front・back があるモデルです。
一部のプラグインは ここにモデルを追加します。

格納したい情報のタイプごとにモデルを作ることができます。
例えば、国の首都と、フランス語を勉強したいとしましょう。
まずあなたは「capitals」(首都) というモデルを作り、この中に2つのフィールド「country name」(国名) と「capital city」(首都) を作ります。
もうひとつのモデルは「French」(フランス語) で、3つのフィールド「French word」(フランス語の単語)・「translation」(意味)・「audio」(音声) を作ります。
フィールドについての詳細は カードレイアウト (card layout)を見てください。

追加 (Add) ボタンを押したとき、新しくモデルを作るか、既存のモデルをコピーして作るか、の選択肢が出ます。
これは違いが少しだけのモデルを作るとき便利です --- 例えばドイツ語を学び始めるときは、Frenchモデルをコピーして Germanモデルを作ればいいでしょう。

優先順位 (Priorities)

復習キューと新規カードキューの中で、カードが現れる順序を変えます。
優先順位 (Priorities) エリアには スペースで区切ったタグのリストを入力してください。
そのタグのいずれかがつけられたカードは、優先順位が変化します。

とても高い優先順位 (Very high priority)
この優先順位をもつカードは真っ先に表示されます。
Anki の設定で 復習すべきカードと 新規学習するカードの両方に とても高い優先順位 (Very high priority) がついていたら、復習のほうが優先されます。
高い優先順位 (High priority)
ふつうより高い優先順位ですが、次のカードがどのキューから選ばれるかは変わりません。
低い優先順位 (Low priority)
低い優先順位がつけられたカードは、格納されたキューの最下部に配置されます。

高度な設定 (Advanced)

dproperties2.png

このタブを使って、いくつかの 高度なスケジューリング関連の設定を変更できます。
しかし、これらのオプションを変える前に、最低 2回は考え直してください。これらを変えると Anki の効果を下げるかもしれないからです。
いくつかのオプションは 勉強オプション (study options)での設定によって変化します。

誤答したカードの扱い (Failed Card Handling)

Button 1 delay
カードを再び表示するまでの待ち時間です。0 にすると最後に表示します。
下の show failed cards early の設定に影響されます。
Button 1 multiplier
デフォルトでは ボタン 1 を押すとカードの間隔が 0 に戻ります。
これを例えば 20% にすると、カードの間隔はその割合に減ります --- つまり間隔が 100日だったカードなら 間隔が 20日になります。
これはカードが次回表示される時間ではなく、次の正解の計算をするために使う数字です。
成熟度ボーナス (mature bonus) がないと想定すると、上記の例のカードは 10分後に再び表示され、答えに hard を選ぶと 次回の間隔は約 24日になります。
答えに good を選ぶと もっと長い間隔になります。
Mature Bonus
カードが成熟(mature)したとき、復習間隔に追加する日数です。
成熟したカードとは 間隔が 21日をこえるカードのことです。
もし mature bonus を 3 日に設定すると、成熟したカードに誤答したら、その 3日後にカードが表示されます。
アップグレードを容易にするために、特別な値 600 を入力すると 追加日数が 0 として扱われます。

初期間隔 (Initial Intervals)

新規カードや誤答したカードに設定する 復習間隔の範囲であり、十分に短く設定されます。
日ごとのスケジューリング (per-day scheduling) が有効の場合は、24時間より短く設定すると 切り上げられます。
最初に答えた後は、前回の間隔と どの答えのボタンを押したか によって、その後の復習間隔が伸びます。

初期間隔は ひとつの値ではなく、範囲で指定します。
例えば、3番目のボタンで答えたカードの デフォルト範囲は 3~5日です。
カードに答えたとき、範囲内の乱数によって間隔が決まります。次回が 5日後だと表示されたあと カードをアンドゥして もう一度答えると 次回が3日後になったり、その逆になったりします。
範囲で指定するのは、1日あたりの復習の個数が突出することを防ぐためです。
もし 新規カードに ボタン3で答えたら 常に4日後の復習がスケジュールされるようにしたければ、最小値と最大値に 4 を設定してください。

無駄なカード (Leeches)

無駄なカード (Leeches) については このページ (Leeches)を見てください。

類似カードの分散(新規カード) (Sibling spacing (new cards))

2枚のカードからなる簡単なファクトを想像してください。front→back と back→front です。
分散なしでは、これらのカードは立て続けに表示されます。これはふつう意図した動作ではないでしょう。

分散(spacing) は、ファクトのうち 1枚のカードに答えたあと、ファクトの他のカードを再スケジュールします。
デフォルトでは、分散は 1分だけです --- カードを離すには十分で、しかも 他のカードはいつ出てくるのかユーザが不安にならない程度に短く。
一部の人は ここに大きな数値を入れるのを好みます。
10,000分を設定すると、ファクトの他のカードは少なくとも一週間は表示されなくなります。

この設定は 上限 であることに注意してください。
もし 分散を一日より短く設定し、答えるべきカードが他に残っていなければ、分散の値は無視され 分散で遅らされたカードが表示されます。
分散されたカードが同じ日に表示されないようにしたければ、分散を 24時間以上に設定してください。
カードのアンドゥや編集といった いくつかの操作によっても、分散されたカードが より早く表示されることがあります。

また留意点として、カードに答えるたびに 他のカードが再分散される ことが挙げられます。このため、分散に大きな値を設定し、カード1 に誤答を続けると、カード2 はずっと表示されません。

類似カードの分散(復習) (Sibling spacing (reviews))

復習カードは その間隔に応じて分散されます。
デフォルトは 10%です。この場合、3ヶ月 (90日) の間隔をもつ カードA があり、そのカードと同じファクトから作られた別の カードB に あなたが答えたら、カードA の復習は 9日だけ先に伸ばされます。
1日未満の分散は無視されるので、デフォルトの設定では、間隔が10日以上に達していないカードの復習は 分散されません。
復習の分散を完全に無効にするには 0% を入力してください。

その他のオプション (Other Options)

真夜中を~時間ずらす (Shift midnight by ~ hours)
デフォルトでは Anki は 午前4時 を一日の始まりとみなします。
この設定は あなたが夜に勉強するときに便利です。
もし真夜中が 午前0時 に始まるとみなされ、あなたが 午後11時半 から 午前0時半 まで勉強したとすると、真夜中の鐘とともに あなたの学習統計情報は 2日に分割され、次の日に復習すべきカードが出現します。
この設定はあなたのコンピュータのタイムゾーンとの相対時間で指定します。なのでこの設定は AnkiWebで勉強するときに有効です。
あなたがいつもと違うタイムゾーンの地域に旅行中も勉強したければ、この設定を変えるといいでしょう。
Per-day scheduling
その日 最初に Anki を起動したとき、デフォルトでは、その日復習時期がくるカードすべてが表示されます。
つまり、カードを見せる・見せないの境目が上記の「真夜中」にあるということです。
このオプションを無効にすると、そうではなく、境目は復習セッションの開始時になります。つまり今日の遅い時刻に復習期限がくるカードは、その時刻にならないと表示されません。
注意
カードの復習順序を決める目的があるので、Anki は復習期限を 秒単位で記憶しています。しかし、スケジューリング アルゴリズム は あなたの記憶の近似にすぎず、秒単位の正確さはありません。正解したカードを数時間 予定より早く または遅く 復習したからといって、あなたの学習効率には ほとんど差がありません。このオプションがあるのは、一部のユーザの好みとして、復習期限のカードが「ぽつぽつ来て」復習を一日の中で分散できるのを望む人がいるからです。
Show failed cards early
デフォルトでは、復習期限の来たカードが残っていなければ、誤答したカードが表示されます。
このオプションを無効にすると、誤答したカードが残っていても、ボタン 1 を押したことによる それらのカードへの期限がまだ未来であれば、おめでとう画面が表示されます。