重要な用語と概念 (Key Terms & Concepts)
原文 = http://ankisrs.net/docs/KeyTermsAndConcepts.html
目次
単語帳 (デッキ, Deck)
単語帳は全てのカードとスケジュール情報を格納します。
単語帳は ファイル名の最後が .anki で終わるファイルに格納されます。
ファクト (Facts)
ファクトは ひとかけらの情報を表し、いくつかの フィールド から構成されます。例えば:
- Expression (表現)
- キリン
- Meaning (意味)
- 長い首をもつ動物
- Example (例文)
- キリンは動物園にいる。
- Tags (タグ)
- 動物, 教科書3章
カード (Cards)
カードは、ファクトを ひとつの方法で表現したものです。カードには 2つの面があります: 質問 と 解答 です。これらの面の中には、フィールドをいくつでも表示することができます。
Anki に ファクトを追加すると、そのファクトを表示してくれるカードが生成されます。1枚だけカードを生成するモデルもあれば、複数のカードを生成するモデルもあります。例えば、Japanese モデルでは、2枚のカードが生成されます:
Card 1 (認識)
質問:
- キリン
解答:
- 長い首をもつ動物
- キリンは動物園にいる。
Card 2 (想起)
質問:
- 長い首をもつ動物
解答:
- キリン
- キリンは動物園にいる。
認識カードは 単語を認識し理解する能力を鍛えます。想起カードは 自分が話すときに 単語を思い出せるように 訓練します。一般的に認識カードのほうが簡単です。なぜなら 同意語で混乱することもなく 正確な綴りを記憶する必要もないからです。想起カードのほうは難易度が高いですが、強い記憶を作るのに役立ちます。どちらを使うかは あなたしだいです。
下の図は ファクト と カード の関係を示したものです。ファクトには 2枚のカード (認識(R=recognition)・産出(P=production)または想起) があります。
タグ (Tags)
タグは 小さな情報です。単語帳を整理整頓するために ファクトに貼り付けられます。特別なタグを使うと、カードが表示される優先順位を上げ下げすることもできます。指定したタグをもつカードだけを表示することもできます。
モデル (Models)
モデル は あなたが入力する情報のデータ形式を表します。また どんなカードが生成されるかを決めます。主に 2つの部分から構成されます:
- フィールド (Fields)
- シンプルな単語帳では、2つのフィールドがあります: "Front (表)" と "Back (裏)"。必要に応じて フィールドを追加できます。
- カードテンプレート (Card Templates)
- カードテンプレートは、カードの 質問と解答を どんなふうに表示すべきなのかを、Ankiに教えます。例えば、「質問には 読み (Reading) と 意味 (Meaning) フィールドを表示し、解答には 単語 (Expression)を表示せよ」といった情報です。
ほとんどのユーザは、単語帳の中に 1~2個のモデルがあれば足りるようです。モデルには名前をつけることができます (例: "English (英語)", "Russian verbs (ロシア語 動詞)", "Capitals of the world (世界の首都)")。
その他の用語 (Other terms)
間隔をあけた復習 (Spaced Repetition)
Wikipedia を見てください。
遅らされたカード (Delayed Cards)
あるモデルが、2枚のカードを生成するとしましょう:
- front → back
- back → front
この場合、片方のカードを表示した直後に 他方のカードを表示するのは、効果的ではありません。なので Anki は 2枚めのカードの表示を遅らせます。この間隔は 最初は 1分で、カードの復習間隔とともに長くなっていきます。
遅らせる度合いを モデルプロパティ でカスタマイズできます。
新しいカード (New cards)
まだ学習したことがないカード。
復習期間の短いカード (Young cards)
学習したことのあるカードのうち、復習間隔が 21日以下のもの。
復習期間の長いカード (Mature cards)
復習間隔が 21日より長いカード。この段階に達するころには、憶えておくのは非常に簡単になっていることがふつうです。