アランドラ

Last-modified: 2010-02-01 (月) 13:03:53
 

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「これぞ内蔵音源と云う曲を作る」田中公平は宣言した。ゲーム機本来の能力を活かし切ったものが無いので、内蔵音源の新たな方向性を示唆したい、要約すればこんな所だが、それは革新的な音楽演出では無く高品位な内蔵音源演奏を意味していないだろうか。当時の氏の仕事を紐解くと、確実に難解方向を示していた。デフォルメされた判りやすさの時代を終え、オーケストラの美しさを生かしたサウンド作りに重点を置いていた様に思う。これは制約の強い内蔵音源ではなかなか難しいだろう。となると内蔵音源でも豪華なオケに聞こえるようにする、と云うのが先の宣言の意味合いになりそうだ。それはプログラムしやすい編曲をすると云う事かも知れないし、編成は妥協せず技術を煮詰めて田中の望むオケを実現する、と云う事かも知れない。果たして田中の宣言は達成されたのだろうか。6分に及ぶハリウッドスタイルの生オケエンディングを聞きながら、氏のライナーノーツからその答えを読み解くのも一興だ。

 
 

表記：Alundra Original Game Soundtrack
型番：ARCJ-66
発売：1997-5-21
作曲：田中公平
演奏：フジサワタカフミ Takafumi Fujisawa(program) マツヤナオキ Naoki Matsuya(program)
開発：マトリックス/SCEI
機種：プレステ

 
 

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