文化庁メディア芸術祭柏原満シンポジウム

Last-modified: 2018-10-14 (日) 01:50:04

2014-2-14

  • 登壇
    柏原満 (かしはばらみつる) 音響効果
    杉井ギサブロー (すぎいぎさぶろー) アニメ演出家
  • 会場
    2014年2月14日 (金) 17:30~19:00
    国立新美術館 3階 講堂
 

 
  • メモ
    • 杉井氏は「バラさん」と呼んでいるらしい。
    • スライド笛によるコミック音しか無かった。
    • 大野(松雄)さんが電子音による効果音をアニメに導入した。
    • ジョンケージなどのミュージックコンクレートに着想
    • シンセと云うものが無い時代
    • オシレーターで矩形波などを発振、オープンリールで変調させて作る
    • フィードバック、テープスクラッチが大野さんは得意
    • 今は便利すぎる。不便だから考えて作るという手順を踏むのが良い。
  • 映画「銀河鉄道の夜」一部分上映
    • 作品によって音の色がある。それを掴む。
    • しきりに「作る」を強調していたが、光のSEは使い回しだった。
    • 杉井「実感は音、情感は音楽の役割。柏原さんは情感を音にこめる」
    • 杉井「信頼しているので、四の五の云わない」
    • 柏原「音響監督は作業途中に聞いてこないものだが、田代(敦巳)は社内音に関して聞きに来た」
    • ポンポコは鳴き声に苦労した
    • 動いているものに音をつけるだけなら、面白くともなんともない。
    • 毎度作品に合わせて作りたい。
    • 芸術ではない。多くの人に見てもらってナンボ。
    • 芸術でなく職人。
  • ヤマト上映。沈没シーン。
    • 船の音を大事にしてほしい、と云うオーダー。
    • エンジン音をミックスした。
    • 冨田勲と同じミニムーグを田代さんがが購入。3日ほど遊びに行ってテープに録音していたところ、1ヶ月後ヤマトの発注があった。
    • 田代さんから中古でミニムーグを購入。
    • ミニムーグだけだと軽いので、生音を混ぜる。
    • 宇宙イメージは大野さんの持つイメージが強い。
    • 戦艦大和に憧れていた。砲塔の旋回音が好きだった。
    • ミニムーグは1オシレータ。録っては混ぜるを繰り返す。
    • ヤマトはパイロット版から担当している。レコード、オールナイトニッポンのラジオ含め全て。
    • 2199は素材を渡してミックスに立ち会った。
  • 風邪をひかない。健康第一。
  • 杉井「風邪ひいたことないの?」柏原「風邪くらいひかせて下さいw」
  • 健康も才能の1つ
  • 杉井「最近なんでやってくれないの?」柏原「もう80ですし」
  • サザエさんの音響監督、岡本氏が12年前に亡くなってから、選曲もノークレジットで担当。作業的にキツイ。
  • 出演者の1人のつもり。
  • アオイスタジオで録音技師をしていた。
  • アトムの作業がキツく、チーフが鋼板。大野指名でミキサーとなる。
 

 
  • Q&Aコーナー
    • Q1:メーカーにこういう機材が欲しい、と云う希望はあるか。
    • A1:ない。以下杉井。画で云うとデジタルだと中間色が出ない。馴染みが悪い。機械を不便に使ってやろうと思う。
    • Q2:好きな音はあるか?自然の音、人口の音でそれぞれ。
    • A2:高知生まれなので海の音。楽器は弾けないから分からない。人口の音で好きな音...出ている音はみんな好き(かなり困った様子)。杉井「風はどう録るの?」柏原「ライブラリーに風マシンの音を足して作る」
    • Q3:こういう思いを乗せて作業をする、と云うことは有りますか?
    • A3:どらえもんだったら、泥臭い作品なのでそれを入れた。大野曰くアニメは作られたものだから音も誇張/省略して作るべき。
    • Q4:音を訊いて映像に結びつく体験はあるか?
    • A4:?
    • Q5:最近の作品についてどう思うか。笠松さんが「風立ちぬ」で口で効果音を作る、と云うことをやっていたが。
    • A5:他人の作品をどうこう云えないが、口で効果音を作ると云うことに関しては50年前からやっている。アチチと火傷した音など。
    • Q6:現在の使用機材
    • A6:6mmで作業。プロツールスは使っていない。
 

 

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