サイバリオン

ダメージを受けるほど自機が縮小、敵弾に当たり辛くなる代わりにライフゲージは短くなると云う二律背反シューティング。この頃看板タイトルをいくつも手がけていた小倉久佳(OGR)監修の元、弟子筋に当たる渡部恭久(Yack名義)が作曲。小倉久佳のケレン味を継承しつつも、ポップな曲調。タイトー節が好きな人には苦みが足りないかも知れない。カップリングは車もの「チェイスH.Q」で、タイトーと共同でギター演奏ロボットを開発していたゴダイゴ浅野孝巳が担当。「ゲーム音楽に本格的なロックを」とは本人の弁で、人力演奏不可能なフレーズは避け、ライブでそのまま再現出来そうなアレンジに収めている。ただ、オケヒットやハンドクラップ、ボーカルサンプルを使う、リードがシンセと云った点はどうにかならなかったか。80年代のロックで実際存在するアレンジでは有るが、従来のゲーム音楽で良く見かけるエレメントでもある。ゲーム専門の作家を突き放すまでに至らなかったのは、この辺りに原因が有るのでは？アプローチ自体に氏独自の見解が含まれていれば、と思うと楽曲そのものは悪くない分残念でならない。全体としてはヴァンヘイレン的なアメリカンハードロックの形。

01 Introduction～Stand-bye!/Main Theme (Arrange Version) 作曲/渡部恭久 編曲/ZUNTATA
02 Universe (Arrange Version) 作曲/渡部恭久 編曲/ZUNTATA
03 ZUNTATAサウンドマニア#1～サイバリオン　
04 Ja Fraw (Arrange Version) 作曲/渡部恭久 編曲/ZUNTATA
05 Confusion(Arrange Version) 作曲/渡部恭久 編曲/ZUNTATA
06 チェイスHQ (Original BGM/Arcade) 作曲/浅野孝巳
07 サイバリオン (Original BGM/Arcade) 作曲/渡部恭久
08 ZUNTATAサウンドマニア#2～チェイスHQ

表記：Syvalion -GSM TAITO2-
型番：D28B-0014/Scitron
発売：1989-3-21
開発：タイトー
機種：アーケード

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