ニンジャウォーリアーズ

Last-modified: 2010-02-01 (月) 14:54:51
 

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記念すべきサイトロンレーベル第1弾。ビッグタイトルから小粒なタイトル、アレンジ版とバラエティに富んだ構成でありながら個々の質をキープ。全曲収録ではない等の不満も有るが、バランスのとれた名盤のひとつ。

 

ニンジャウォーリアーズ

外国から見た日本という設定で、誤解や解釈のズレを敢えて「味」として残した3画面アクション。ZTT系のサンプリングサウンドと和風ロックを足した和洋折衷音楽で、殊に三味線の間奏ソロは語り草になるほど有名。アレンジ版は「ダディマルク」に関しては歓声を追加、ライブを想定した生バンド編曲。「マザーレスチルドレン」は大仰なオケヒットやボイスサンプリング、バイオリンを用いたスペースオペラのイントロ風。宇宙のイメージに収束するのかと思えば後半はロックへ展開、オルタネイティブな世界を生み出している。なお、作曲アシスタントを渡部恭久(Yack)が務めている。

 

オペレーションウルフ

B級戦争映画をモチーフにした威勢のいいマーチ。マカロニ風の勇壮なメロディと相俟って、小品ながら燃える作品。作曲の相沢静夫はタイトーの中ではあまり大掛かりなプロジェクトを担当する事は無かったが、同時収録の「レインボーアイランド」も含めて聴けば鬼才中の鬼才で有る事が分かるだろう。数年後タイトーを退職、ゲーム音楽以外に場を求めフリーで活躍している模様。

 

フルスロットル

小倉と並んでタイトーを牽引するの高木正彦(Mar)仕事。2人とも一筋縄ではいかない作風という点では似ているが、高木氏の場合キレ具合が半端ではない。速すぎるbpmや、ピッチを上げて早回し感がモロに出た音をそのまま放置した音色作りは、精神異常者が曲を書いたかのような狂気に満ちている。レースゲームと言えばクルージング的なフュージョンかハードロック、リッジレーサー以降増えたテクノが主流だが、ロックを基調としながら奇抜な音楽を施した例は稀。

 

 

01 ニンジャウォーリアーズ(Original BGM/Arcade) 作曲/小倉久佳(PN:OGR)  
02 オペレーションウルフ(Original BGM/Arcade) 作曲/相沢静夫 (PN:SPLATTER A)
03 フルスロットル(Original BGM/Arcade) 作曲/高木正彦(PN:Mar)  
04 Daddy Mulk(ニンジャウォーリアーズ/Arrange Version) 作曲/小倉久佳 編曲/ZUNTATA
05 Motherless Children(ニンジャウォーリアーズ/Arrange Version) 作曲/小倉久佳 編曲/ZUNTATA
06 レインボーアイランド(Original BGM/Arcade) 作曲/相沢静夫 PN:(SPLATTER A) 

 

 

表記:Ninja Warriors-GSM TAITO1-
型番:D28B-0001
発売:1988-6-21
開発:タイトー
機種:アーケード

 

 

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