サガガイド

Last-modified: 2013-08-07 (水) 01:25:58

[GB] 魔界塔士 Sa・Ga 1989年12月15日

ゲームボーイで発売された記念すべきサガシリーズ第一弾。
 4つの大世界を中心に構成された塔を登り、頂上の楽園を目指すというストーリー。
 河津秋敏氏がFF2で構想した「経験値のないRPG」を突き進めた作品で、人間・エスパー・モンスターと3種族がいながらいずれも通常のRPGとは一味違った成長を見せる。武器や特技に使用回数制限があったり、肉を食べる事で多種多様に変化するモンスター、まともに戦うと尋常になく強いのにとある攻撃であっさり敗北するラスボス等、特徴を挙げると際限が無い。
 また、買い物しようとすると第一声が「なんのようだ!」や倒した相手に話しかけると「しんでるぜ」と言った癖のあるテキストも魅力。
 スクウェア作品で初の売上ミリオン達成作品であったりもする。

[GB] Sa・Ga2 秘宝伝説 1990年12月14日

ゲームボーイで発売されたサガシリーズの2作目。
 9つの大世界と3つの小世界が天界で繋がっており、主人公は秘宝を集め父親を捜し旅をする。
 全作から新たに装備品に応じて強くなる種族「メカ」が登場。仲間はゲーム開始直後に選択した種族から変更できないものの、オーソドックスに全種類併用やモンスター縛り等様々な組合せを楽しむことが出来る。
 物語上でもキーアイテムとなる秘宝は装備して戦闘で使用したりキャラを強化する事が可能に。システムを把握して特技や装備を上手く使えばたったの4人で場合によっては30体近い相手を一気に葬る事が可能に。
 HP0状態が「死亡」から「気絶」になり表現も幾分かマイルドになったが、「いやだーしにたくないー」や「あたまがいかれてる」等癖のあるテキストは健在。
 作曲が植松伸夫&伊藤賢治と貴重なスクウェア最強のタッグになっている。サガシリーズでは伊藤賢治のデビュー作。

[GB] 時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編] 1991年12月13日

ゲームボーイで発売されたサガシリーズの3作目。
 滅亡の危機に瀕した現在世界から始まり、タイムマシン・ステスロスで過去・未来・異次元を旅して滅亡の未来から救う物語。
 開発がスクウェア大阪で、サガでは珍しく経験値によりレベルが上がるシステム。Bボタンでキャラがジャンプしたり(同じ開発のFFMQでも言える事だが)、襲い掛かる「よしもと」や「たーまやー」セリフが全くないメインキャラや鉞で戦うシスターと、独特な設定が多い。
 今回は初期メンバーが人間2人とエスパー2人だが、モンスター系が落とす「肉」、メカ系が落とす「パーツ」により、獣人・モンスター・サイボーグ、メカへと変化する事が出来る。特にサイボーグは手間を費やしバグを使えばイベント上勝てない(と言うか変身する)ボスをも倒せてしまう程に凶悪な強さになる。
 作曲が笹井隆二なのも特徴の一つ。

[SFC] ロマンシング サ・ガ 1992年1月28日

スーパーファミコンで発売された最初のサガ。
 マルディアスに暮らす8人の主人公が、3柱神の1人・サルーインとの戦いに導かれていく物語を描く。
 完全フリーシナリオで、RPG初心者がプレイすると「次に何をすれば良いのかが分からない」と言う声が確実に上がる作品。加えて武器を装備変更せずに使い続けないと武器のレベルが上がらなかったり、術法が異常に癖があったりと、ここから「サガがプレイヤーを選ぶ」が顕著になったのかもしれない。
 フリーシナリオを成立させる為、モンスターが戦闘回数に応じて強くなる事でどのイベントから進めてもOKになったのも特徴。いきなりずっと先の土地に行って理不尽な倒され方をする事はないはずなのだが、どこでもセーブ可能な分雑魚が強く、たたま出遭った敵に瞬殺される事もしばしば。特にイフリートとフルフルが悪名高い。
 戦闘回数と時間経過ポイントと呼ばれるフラグ進行処理が行われるポイントの行き来に応じてイベントが発生したり消滅したりするようになっているのだが、非常にフラグ関連が煩雑なため、様々な所でフラグ関連のミスと思われるバグが発生する。この他にも、サガシリーズは戦闘・イベント共に独特なシステムを多々積んでいる為か非常にバグが多い。
 サガでは初めて伊藤賢治がメイン作曲となった作品。アディリスイベントの涙を拭いてアレンジで、スペシャルサンクスとして植松伸夫の名が挙がっている。

[SFC] ロマンシング サ・ガ2 1993年12月10日

スーパーファミコンで発売されたサガシリーズの2作目。
 バレンヌ帝国の歴代皇帝達の、伝承法を用いた永きに渡る七英雄との戦いを描く。「歴史」の要素が取り入れられたゲーム。
 以降サガシリーズの看板となる「閃き」システム、陣形等、サガ特有のシステムが登場。主人公が皇帝という事で、帝国の予算で武器防具や施設を開発したり、各地域を支配下に置く事で税収を上げるようシステムになっている。イベントをこなす毎に一定の条件で時代が進み仲間が一新される「年代ジャンプ」も大きな特徴。
 一度加入した仲間と任意的に別れる手段が死亡か年代ジャンプしかなく、陣形の取得や皇帝の強化に帝位交代が必要になる為、意図的に仲間や皇帝を謀殺する「ルドン送り」なる技が一般化している。
 特徴的な閃き時の「ピコーン」音を作成したのはクロノトリガーやゼノギアスの作曲を手掛けた光田康典氏である。

[SFC] ロマンシング サ・ガ3 1995年11月11日

スーパーファミコンで発売されたサガシリーズの3作目。
 300年に一度起こりその年に産まれる生命が全て失われる死食、その3回目が起きて15年後の世界を生きる8人の主人公の冒険を描く。
 全作で登場した閃きや陣形システムをベースにしつつ、メンバーの選び方やイベントの進み方はロマサガ1ベースになっている。ロマサガ2とは違い一部キャラを除きパブで仲間を簡単に外す事が可能で、1のように一度外したキャラが中々加えられないと言った事も起きない為、自由に仲間を入れ替え出来るのが魅力(加入制限という制約はあるが)。時間経過等でイベント消滅する事も殆どないので、難しく考えずにフリーシナリオを楽しむにはお勧めの作品。但しLPが尽き死亡したキャラはアビスゲートを閉じない限り復帰せず、一部イベントがこなせなくなったり、最悪ハマリが発生するので注意が必要。
 主人公をパーティから外すとコマンダーモードとして仲間に戦闘を任せる事が可能。この状態では気絶したキャラがターン終了時に自動復活する上に時間経過で治る状態異常が厄介な魅了・麻痺を含め全て治り、更に複数人で連携攻撃する陣形技/合成術が使用可能になる。個々の行動を決定出来ない為敬遠するプレイヤーも少なくないが、これらの特長のお陰で全く歯が立たない強敵を倒せたりもする。
 トレード・マスコンバットというミニゲームがあり、その完成度から高い人気を誇っている。一方納期の問題からか、消化不良の東方イベントやデータのみに格納された没マップやトレードの没物件が山のようにある(他のサガシリーズにも少なからずある事だが)。この他プログラムの都合で出現率が0%の没モンスターもおり、これら没要素を修正・追加したロマサガ3を出して欲しいと願うファンも多い。

[PS] サガ フロンティア 1997年7月11日

プレイステーションで発売された最初のサガ。
さまざまな世界観によって構成されるリージョン界を舞台に展開される7人の主人公の物語を描く。種族も特徴ある4種族からなり、世界観とともにGBサガに近くなった。
サガシリーズの特徴の一つである連携システムが初登場。逃走不可のわりに敵を避けづらい、武器の種類が少ない(剣・体術・銃のみ)など難点はいくつかあるものの、一つのシナリオは短めで自由度が高く初心者救済要素も豊富にあり、サガシリーズを初めてプレイする人が最も入りやすいサガと言えよう。
また、やりこみ要素も多くヘビーユーザーも楽しめる作品になっている。派手で爽快感のあるエフェクトと効果音、名曲ぞろいのBGMも魅力。

[PS] サガ フロンティア2 1999年4月1日

プレイステーションで発売されたサガシリーズの2作目。
術至上主義のサンダイルという世界を舞台とし、術を使えないため王宮を追放された王族ギュスターヴとその後継者たちの歴史を描いたギュスターヴ編と、同時代にエッグと呼ばれるクヴェルとの親子三代の戦いを描いたウィル・ナイツ編からなる。
シナリオ面ではヒストリーチョイス、戦闘面ではデュエル、ロール、コンバットなどのシステムが登場。また音楽がサガ2から担当(サガ3を除く)していた伊藤賢治氏から浜渦正志氏に変わった。
発売当初はそれまでのサガシリーズに比べると自由度の低い構成と成長システム、エフェクトの簡素化、作曲者の変更など批判されることも多かったが、現在は壮大なシナリオやシステムの奥深さ、世界観にマッチしたBGMなどから高評価を得るようになった。

[PS2] アンリミテッド:サガ 2002年12月19日

プレイステーション2で発売された最初のサガ。
太古の遺跡七大驚異と英雄イスカンダールの伝説が色濃く残る世界でそれぞれの運命のもと旅立つ7人の主人公の物語。
TRPGとも評されるマップ移動、リール、シナリオ終了後に獲得できるパネルを配置する成長システム、LPとHPの関係など、サガシリーズの中でも独特のシステムで知られる。このうち、マップスキルはマップアビリティとしてのちの作品に採用された。
一方で非常に癖のあるシステムを持ちながらもチュートリアルや取扱説明書の表記が不十分だったことから、システムを理解できないまま投げ出すプレイヤーが続出した。
だがシステムがある程度まで理解できれば、実は理不尽な要素がむしろ少なく難易度は高くない。

[PS2] ロマンシング サガ -ミンストレルソング- 2005年4月21日

SFCで発売された「ロマンシング サ・ガ」のリメイク。
「三邪神の末妹、シェラハに関するストーリーの補完(ワンダースワン版からより細かく描かれる)」「ディスティニーストーンが全て取得できるようになった」「それまで名前だけの登場であった海賊シルバーがついに姿を現した」など、容量不足に悩まされた原作のストーリーをより細かく描写した作品である。
しかしリメイクではあるが、3D化されたグラフィックや一部地名(変更後が原作本来の設定)、ジュエルの価値など大幅な変更がなされた。また戦闘面では原作になかったLP、閃き、連携などサガシリーズの顔と言えるシステムが搭載されており、シリーズの集大成のような作品となっている。
他にもクラス、スキル、信仰値、陣など新しいシステムも多数盛り込まれたが、前作の反省を生かしてチュートリアルが充実しておりプレイしやすくなった。
難易度は比較的低いが周回・やりこみ要素は非常に多く、何周しても飽きないゲーム構成も魅力となっている。一方でキャラデザインの変更(世界観に合うように設定されたものが多い)は賛否両論。

[NDS] サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY 2009年9月17日

[NDS] サガ3時空の覇者 Shadow or Light 2011年1月6日

[Mobile] エンペラーズ サガ 2012年9月18日