【潜月編】/【序章】/【降魔始まれり】

Last-modified: 2022-11-13 (日) 16:56:47

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イベントディミルヘイム編第2幕 潜月編 序章 第1話

概要

平和になったはずの【ディミルヘイム】の大地にある日、不思議な文様入りの赤黒いローブを羽織った謎の人物が一人歩いていた。
日光が明る過ぎると愚痴をこぼすその人物は、「次の発生予測」とされる謎の予告を受け取っており、発生地点へと足を進めていたのである。
予告について「あの人」にはかなわないと言っているあたりから、同志に何者かが居ることは明らかだった。
魔物に囲まれるも余裕綽綽で焼き払い、目標地点へ急ぐのだった。
どうやらその「発生予測」とやらが次に起こるなら、その確度は高まるらしい。
 
その瞬間、太陽が真円ではなく歪んだ形へと変形しつつあった。
 
一方そのころ、ローザリア王国【ナイトハルト】は、バラル神の変容の事件がまだ解決に至っていないことから、完全な平和には程遠いことを知っており、緊張の糸を解いてはいなかった。
そのため【ダンデライオン】を始めとする【じごくの壁】率いる守備隊は、哨戒を怠らない態勢こそ続けていたが、目立った異常は発生していない。——今、この時までは。
ナイトハルトも【ディアナ】と共に、戦いに備えて【カヤキスの鎧】を身に付けた装いで視察を行い【クリスタルパレス】へと帰還するが、様々な不安を抱えるナイトハルトを妃であるディアナが支える。
しかし、平穏の時間の終焉を告げる鐘が打ち鳴らされ、新たな脅威の襲来に備えるナイトハルトであったが、兵士からは想定外の出来事を知らせる急報が伝えられる。
非番であった【ハッピーラング】【マッドブル】からの招集命令によりダンデライオンと合流し、大門へと向かう事になる。
 
この日、ローザリアの領民も歪んだ太陽の姿を目撃するに至る。同時に、上空から真っ黒な得体の知れない魔物が大量に降り注いできたのである。
兵士たちは急いで住民を屋内へ避難させ、【ナッシング】【ウィナー】を始めとするじごくの壁達は魔物たちを迎え撃つ。
だが、未知なる魔物達は幾度と再生を繰り返し無敵の防壁により攻撃を防ぎ、ダメージの衝撃を緩衝することで受け流す能力を持ち、日々の鍛錬を怠らない兵士達を苦戦させるが、ナイトハトルの采配により、クリスタルパレスの守備兵を差し向ける事で戦況を善戦することができたが、その魔物たちは宮殿へも攻め込んできており、ディアナと共に指示を出していたナイトハルトさえ窮地へ追い込まれる。
宮殿の守備兵を差し向けた結果、クリスタルパレス内部は手薄となってしまい、ナイトハルトはディアナを守りながら未知なる魔物を退けて行くが、それも限界に迫り、ディアナは両親の【ルドルフ】【マリア】と同じくして多くの魔物を道連れに命を落とす事を覚悟する。
ナイトハルトもディアナを守りきれない事態を覚悟するが、突如として姿を現した黒いローブの人物が放つ光の術によって未知なる魔物は撃破される。
 
ナイトハルトはその術に見覚えがないことを口にする。どうやらこれまで出会ったどの人物とも似つかない素性のようである。
黒ローブの人物は、この怪現象を「降魔災害(ジュードロップ)」と名付けており、魔物はまだまだ降ってくるため戦うよう助言をし、光に包まれて姿を消した。
【ストレイキャット】とマッドブルが駆けつけた頃には既に事態は解決に至っていたが、ナイトハルトは突如として現れた人物に疑問を持ちつつも、戦況報告を行う事になり、今回の空からの脅威を「降魔災害(ジュードロップ)」を「神の雫」と称し、新たな戦いの幕開けを意味していたのだった。