このページでは、Simutransのファイル構成について説明します。
各ファイルの解説は、そのファイルのページを参照してください。(一部、リンクしています。)
シングルユーザーモード
Simutransは、2つの方法で起動することができます。
- シングルユーザーモード
Simutrans本体が存在するディレクトリに全ての情報を保存します。
同一のマシンで複数の異なるSimutransを共存させる場合や、USBメモリなどにインストールして複数のマシンから起動する場合に適しています。
ネットゲームを行う場合、原則としてシングルユーザーモードを使用します。 - マルチユーザーモード
セーブデータや設定などの一部の情報を、Simutrans本体が存在するディレクトリではなくユーザーディレクトリに保存します。
同一のマシンで複数のユーザーが同じSimutransを使用する場合などに適しています。
起動方法の選択方法
- /config/simuconf.tabのsingleuser_installの設定によります。1でシングルユーザーモード、0でマルチユーザーモードです。デフォルトは0です。
- Simutrans起動時の(コマンドライン)オプションに"-singleuser"を設定すると、simuconf.tabの設定にかかわらずシングルユーザーモードで起動します。
Simutransフォルダ
Simutrans本体が存在するディレクトリです。
- 実行ファイル
各OSに応じたファイル名(Windowsでは“simutrans.exe”)となっています。ナイトリー版では異なるファイル名がつけられています。
configフォルダ
設定ファイルなどを置くディレクトリです。
- simuconf.tab
simuconf.tabは/configと/pak/configの2箇所に存在します。
fontフォルダ
フォントファイルが含まれます。
musicフォルダ
SimutransのBGMが含まれます。このファイルにmidiファイルを追加することで、好きな音楽をBGMとして再生することができます。
削除するとBGMが再生されませんが、動作には問題ありません。
- music.tab
BGMに関する設定ファイルであるmusic.tabは、musicフォルダに含まれます。
pakフォルダ
Simutransのサブフォルダの中で、"ground.outside.pak"というファイルを含むフォルダ及びconfig/simuconf.tabのpak_file_pathで設定されたフォルダがpakフォルダとして扱われます。
- pakファイル
拡張子“.pak”のファイルは、pakファイルです。ゲーム起動時に読み込まれます。
configフォルダ
pakフォルダ内のconfigフォルダには、pakセットに依存する設定ファイルを置きます。
- cityrules.tab
- compat.tab(デフォルトでは存在しません)
- menuconf.tab
- simuconf.tab
simuconf.tabは/configと/pak/configの2箇所に存在します。 - speedbonus.tab
scenarioフォルダ
シナリオ機能に関するファイルが含まれます。
シナリオを使用しない場合、削除しても問題ありません。
soundフォルダ
効果音のファイルが含まれます。
削除すると効果音が再生されませんが、動作には問題ありません。
- sound.tab
効果音に関する設定ファイルであるsound.tabは、soundフォルダに含まれます。
textフォルダ
翻訳ファイル及び都市名リストが含まれます。
通常使用する言語以外のファイルは削除しても問題ありません(このディレクトリの翻訳ファイルを削除すると、その言語でプレイした際に車両や建物が英語で表示されます)。
- LANGUAGENAME.tab
pakセットに関連するデータの翻訳ファイルです。 - citylist_LANGUAGENAME.txt
都市名リストです。
デフォルトで含まれているcitylist_ja.txtは駅名リストなので、「ガーラ湯沢」「ユニバーサルシティ」といったものが含まれています。日本語wikiにcitylist_ja.txtがいくつか存在します。
skinフォルダ
メニュー用のpakファイルが含まれます。
textフォルダ
翻訳ファイルが含まれます。
通常使用する言語以外のファイルは削除しても問題ありません(このディレクトリの翻訳ファイルを削除すると、その言語は利用できなくなります)。
- LANGUAGENAME.tab
本体(メニューやダイアログなど)に関連するデータの翻訳ファイルです。
LANGUAGENAMEフォルダ
本体(メニューやダイアログなど)に関連するデータの翻訳ファイルが含まれます。
ユーザーフォルダ/Simutrans
マルチユーザーモードでは、ユーザーフォルダ内にSimutransフォルダが作成され、一部の情報はここに保存されます。
ユーザーフォルダの場所はOSにより異なります。
- Windows 7の場合、C:/Users/USERNAME/Documents/Simutransになります。
- Linuxの場合
- 本Wikiのシェルスクリプトを使用した方法でインストールした場合/home/User/simutransになります。
- パッケージ管理システムを介してインストールした場合は/home/User/.simutransになります。(未確認)
シングルユーザーモードの場合、このフォルダはSimutrans本体が存在するディレクトリに統合されます。
- default.sve
新規に作成するマップの設定が保存される、特殊なセーブデータファイルです。 - settings.xml
言語・表示など一部の設定が保存されるファイルです。
addonsフォルダ
ユーザーが追加するアドオンファイルを保存するディレクトリです。
アドオン導入についてはアドオン導入のページを参照してください。
saveフォルダ
セーブデータが保存されるディレクトリです。セーブデータの拡張子は".sve"です。