glossary

Last-modified: 2023-09-08 (金) 20:31:40

用語集 / glossary

2chやTwitterでよく使われる言葉をどんどん追記してください。とりあえず本家からソース引用しました()
Twitter版はこちら

凡例

見出し語(読み) [見出し語(表記)・略語の展開] / 日本語(英語)の表記
語義

青看/あおかん
いわゆる今の青い看板。simutransのデフォルトpakセットではこちらが再現されている。
赤棒/あかぼう
「待機客貨数が駅容量を超え、新規利用者が利用を諦めて不幸せが積み上がる」状態になっている停留所。不幸せの発生は都市発展を阻害する。交通網構築シミュレーションゲームとしてのSimutransは、赤棒をいかに発生させないようにするか、赤棒をいかに解消するかがプレイヤーの腕の見せ所である。非表示にすることもできるため気にしないプレイヤーもいる。デッドロック等で輸送力が足りない状況になると雨後の筍のごとく林立する光景が見られる。精神衛生上非常によろしくない。
安定版/あんていばん/stable release
大きなバグ等が無く、比較的安定して動くsimutrans本体を指す。対義語は開発版。Ver.99.17.1以前では開発版が頻繁にリリースされ、その中には何かの拍子にいきなり落ちる等の深刻なバグがあるものもあったが、比較的安定して動くバージョンを安定版として宣言されてダウンロードするよう推奨されていた。Ver.99.17.1以後はNightly版と呼ばれる非公式版がリリースされるようになり、rc(準安定)版よりデバッグ等がなされて正式に安定版として公開される。
一時停止/いちじていし
ゲーム内時間の経過を一時的に止める機能。simutransをプレイする上で便利な機能の1つ。コレが無いとプレイできない人もいるはず。古くからある(詳しい人追記お願いします)機能だが、かつては本当に一時停止するだけで、一時停止状態を解除する以外の操作を一切受け付けない機能だった。Ver.100.0で変更された目玉機能の1つ。
犬山橋/いぬやまばし
愛知県犬山市と岐阜県各務原市との間の木曽川にかかる橋。鉄道界隈では名古屋鉄道犬山線犬山遊園駅-新鵜沼駅の間に位置する橋のことを指すが、道路橋も並行して架けられている。現在でこそ鉄道と道路が分離されているが、かつては現在の鉄道橋内に道路が敷かれ、その中央に複線の鉄道線路があったので、路面電車と同様に道路上を鉄道が通行する鉄道道路併用橋となっていた。地元住民には特急電車が「どけよホーン」を鳴らしながら道路を行き来する様子がお馴染みであった。ボトルネックの代表例の一つ。
simutransでは橋梁の道路上に路面電車軌道を敷設することで容易に再現可能。路面電車軌道は道路の上であればトンネルだろうが橋梁だろうが敷設できる点がミソ。踏切として扱われないため道路交通は比較的スムーズに流れるようになる。覚えておいて損はないテクニックだが、その気になれば道路上を10両編成の列車が100km/h以上で飛ばすこともでき、simu民涙目展開になることもある。
今里筋線/いまざとすじせん
大阪メトロが運営する最新のタテの筋の地下鉄路線。大阪メトロでもブッチギリ赤字な路線。鉄道空白地帯から都心に直通するバスが混雑でヤバいので鉄道空白地帯の部分と既存の地下鉄各路線を結ぶ部分だけケチって地下鉄作ったはいいものの、都心をかすりもしないし乗り換えめんどくさくてあんまり便利じゃなかったよ的なヤツ。乗り換え回数最優先のSimu民的にもわかりみが深いが理由で乗客が少ない。超軟弱地盤の下を通したりで作る時に非常に費用が掛かったため、長堀鶴見緑地線で採用したミニ地下鉄を流用する等ケチる努力もしてはいる。競合相手(JR大阪環状線とおおさか東線)が強豪すぎることも大きい。simutransでも「ココに鉄道引けば良いやろ」と思って勇んで鉄道を引いてみるが、思った以上に手が掛かったワリに乗客が集まらずに赤字となってしまう光景がしばしばみられ、コレを俗に「今里筋線状態」と呼んだりする。無論当の大阪市もこの状況をヨシとせず、南端の今里駅からターミナル駅の阿倍野橋駅や長居駅までを結ぶBRTを作ってなんとかしようとしている。とはいえ本数少ないないしsimutrans的にもどうなんだっていう感じである。筆者が好きにやって良いのなら天王寺駅-あびこ筋-朝潮橋駅と延ばすことを考える。
インターアーバン/Interurban
街中に路面電車で併用軌道に乗り入れて細かく停留所を作って旅客をかき集めて、郊外に出ると専用軌道でかっ飛ばして都市と都市を結びましょうというやつ。考え方はアメリカで生まれ、戦前の日本のリアルsimutrans界隈でよく用いられた語。日本では阪神や京阪、京急などがこれを発祥とする(特に都会ではやたら駅間が短いのはコレが名残)。日本の鉄道黎明期は、国の鉄道と競合するような速度が出る鉄道を引かれてしまうと困るためガッチンガッチンにしていた鉄道法(当時は鉄道省管轄)に比較して、当時内務省管轄の軌道法はゆるゆる(速度が出せない前提の併用軌道をどこかに敷いてればとりあえずオッケーしていた等)だったため、その軌道法を利用して開業したものが現在の大手私鉄の過半を占める。Simutransで狭義のインターアーバンを真面目に再現しようとすると最初はよくてもそのうち混雑で大変なことになりがち。あまりおすすめできないプレイのひとつ。いまの阪神京阪、京急をまねるようにしましょう。
インターチェンジ/Interchange
一般的には高速道路や有料道路と一般道路を接続する場所のこと。高速道路同士や有料道路同士、あるいはそれらの間を接続するものをジャンクションと呼び区別される。立体交差となっているためランプと呼ばれる接続部分で相互を結び、その出入口部分には道路利用料を徴収するための料金所が設けられる事が多い。Simutransにおいては道路渋滞を引き起こす原因の1つであり、その対策を考えるのがプレイヤーの醍醐味でもある。
ウソ電/うそでん
実車では有り得ない様な塗装などを施すこと(例:京急2100形のSUS構体化)
Simutransにおいては有り得ない車両を生み出すこと。カンタンに作れる。
うんたん/
1.アニメけいおん!第一話で主人公の平沢唯が妄想の中でカスタネットを持ってリズムに乗り踊る場面があり、ハマった一部の界隈に大変な猛威を奮っていた。
2.運炭のこと。読んで字のごとく石炭を運ぶこと。simutransでは序盤でも赤字を出しにくい貨物の一つ。近そうな炭鉱と石炭発電所をバラ積み貨物列車等で地道に運び続ければ困ることはあまりないはず。現実現代の日本は石炭を船舶で輸入する一方だが、エネルギー革命以前までは鉄道貨物輸送界隈で大変な猛威を奮っていた。
どちらもアンサイクロペディアの同項が大変詳しい。http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%81%86%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%93
遠近分離/えんきんぶんり
遠距離を乗車する乗客と近距離しか乗らない乗客を分離する方策のこと。ある混雑する路線において「その半分しか行かない系統を設定する→その半分の停車地点に向かう乗客の乗車機会を増やす→通しで運行する系統に余裕が出る→路線の残り半分の停車地点に向かう乗客が通しで運行する系統に乗れる」という理屈。「通しの系統の設定は半分しか行かない系統の停車地点のうち特に乗客の多い停車地点を選んで停車させ、残りは通過扱いする。」ことでより遠近の分離を実現させる事も多い。遠中近の3段構えにする例もある。鉄道のみならずバスでもこの施策がとられることもある。
現実でも混雑する路線ではよくみられるが、simutransでも混雑を解消する手段としてしばしば用いられる。でも見た目を気にしないのなら通しの系統を分割したほうがラク。simu民は文句言わないし。
追い越し/お-こ-
前の車両を後ろの車両がそのまま追い抜くこと。片側2車線以上の道路で主に用いられる語ではあるが、鉄道において待避できる設備で緩行列車が急行列車に本線を譲る際や複々線等でもこの語が用いられる。
大江戸線/おおえどせん
東京都交通局が運営する地下鉄路線。東京の地下は非常に入り組んでおり、既存の路線や構造物を避けるべく深度が深い所に建設された。そのため急カーブや急勾配も多く費用も掛かっているためミニ地下鉄が採用されている。数少ない黒字のミニ地下鉄である。いわゆる環状にはなっているが、途中の都庁前駅で終点となる通常の複線の路線として「6字型」運行されている。simutransではちょっとずつ路線を伸ばしているといつの間にか「6字型」運行していることがあったりなかったり。
大阪環状線/おおさかかんじょうせん
JR西日本が運営する環状線。環状線ではあるが大阪市内の(特に)東側のタテの筋を担う存在の一つ。山手線と同じ環状線ではあるが、途中駅止まりの路線の設定が多くあったり、通過駅が設定されていたり、遠心力によってはUSJに飛ばされたり奈良に飛ばされたり和歌山に飛ばされてしまうという普段利用する関西民以外には理解し難い環状線である。遠心力が生じる主たる原因の特急はるかや紀州路快速と大和路快速(南海や近鉄と競合)が天王寺駅から時計回りに乗り入れる他、主に環状線東側に主要駅が集中(御堂筋線と競合)することから関西のJRのダイヤを難解なモノ(大阪市内と東側と南側に喧嘩売るもの)とし、JR西日本のダイヤ担当者のアタマを抱えさせる要因である。なにわ筋線はよう作って。simutransで大阪環状線プレイすると詰まらせがち。あんまりおすすめできないプレイのひとつ。
折り返し/お-かえ-
乗り物の進行方向の前後を入れ替えること。simutransでは次の目的地までの最短距離が乗り物の進行方向の後方の場合、現在の目的地マスで前後を根こそぎ反転させて折り返す。主に動力分散方式を採用する日本の旅客鉄道においては両端の先頭車両に運転台をおくことで、運転士が前進する方向の先頭車両に乗務するだけで容易に真逆の方向に前進方向を変えられるようにしている。simutransでも現実でもこれをやるときは駅でやったり引き上げ線と呼ばれる回送線やったり本線上でやったりする。いずれにせよ止まる必要があり、後続や自動車などの他の交通の邪魔にならないところでやるのがベスト。そういう意味では引き上げ線でやるのがベストだが、ダラダラ長い距離乗客を乗せずに引き上げ線まで回送しても運行費が無駄なので、駅近くに引き上げ線を設けて折り返す等どこで折り返すかも考慮すべき。現実世界のバスやトラックなどの片方にしか運転席が無い自動車は、回転場と呼ばれる場所で一周するかバックを駆使して方向を変えることが一般的(どうしてもスペースがない時は転車台を使う)。simutransの自動車は折り返したマスに複数重ねることができ、重なった自動車は折り返した進行方向の次のマスに自動車が居なくなったら1台ずつ出てくるため、これを応用してトラックターミナルにトラックを溜め込んだりバスターミナルにバスを溜め込むちょっとした裏技的なテクニックもある。ただ、鉄道同様通り抜ける系統と折り返す系統が本線上に混在すると折り返す系統が本線上に溜まるせいで通り抜ける系統が渋滞を起こして通り抜けられなくなるため、同じ停留所でも折り返す系統と通り抜ける系統のマスは分けるべき。

カーゴトラム/独:CarGoTram
ドイツ東部・ザクセン州ドレスデン市で運行されている路面貨物電車のこと。wikipediaでホントに貨物を積載した路面電車の写真が見れる。郊外の倉庫と都心部の工場を結ぶにあたってトラックを忌避したためこうなったとのこと。日本においては過去に若松市電が併用軌道で運炭していた(廃止済み)が、そもそも日本の港湾に置かれる工場は専用線を持つものが多く、近年では工場を新設するにあたっても都心部に作ることは少ないため、多分日本で似たような光景を見ることは無いはず。
架線/かせん・がせん
軌道を電化するためのオブジェクト。電車やトロリーバスはこれが設置されていないと走れません。車庫になぜか電車が出てこない、[ルート無し]と表示されて走ってくれないなどのトラブルがあったらまず確認すべし。特に第三軌条方式の架線は見づらいので注意。
なお、第三軌条式の地下鉄車両なのに第三軌条でない架線をひいても走れてしまうという点については、あえて触れない決まりになっている。
キハ/きは
鉄道に詳しくない人が気になる用語の1つ。「キ」は動力「ハ」は鉄道の等級を示している。キは略語でハはイロハのハ、この場合は気動車で普通車ということである。似たような用語に「モハ」や電気機関車の「E」がある。
軌間/きかん
線路のレールとレールの幅のコト。いくつかの規格が存在し、日本では概ね1067mm(狭軌:主にJR在来線や関東私鉄が使用)と1435mm(標準軌:主に新幹線や関西私鉄が使用)が利用されている。世界標準は標準軌。simutransの鉄道は一定の幅に統一されている模様。気にしなくていい。
艦隊/かんたい
simutransにおいて信号システムが一切ない船舶でよく起こる現象。船舶はなぜかよくカタマリで移動する現象。ダンゴムシみたいなやつ。TSL艦隊とかはpak128でよく見る光景。厳密にはほとんどの場合は輸送船やフェリーなので船団の方が正確かも。
軌間可変列車/きかんかへんれっしゃ
FGT(free gauge train)とも。軌間が異なると列車は入線できないトコロを主に車両側で対応することで入線できるようにしましょうという技術。スペインではタルゴなどで実用化されて輸出もされているが、日本では研究こそすれど、カネをかけて新幹線を在来線に直通させるよりサクッと新幹線を通す方が費用対効果も考慮すると安上がりだと考える人が多いようで、日本で見られるのはまだまだ遠い未来のコトな模様。
simutransではそもそも軌間の概念が薄く、現実だと全く有り得ない光景を生み出すこともでき、そういった意味では全ての車両がFGTだと捉えることも出来る。
基山/きやま
1.佐賀県三養基郡基山町のこと。数ある福岡の植民地のひとつ。
2.上記1を通る九州自動車道に所在する基山パーキングエリアのこと。九州の中でも最も通行台数が多い高速道路の区間である筑紫野インターチェンジと鳥栖ジャンクションの間に所在するため、パーキングエリアといいつつもそんじょそこらのサービスエリアよりでかい。第三金曜日の夜になると九州各地からやんちゃなおにーちゃんたちが車談義()しに集まってくることでも知られる(基山会)。
3.上記2に併設されている基山バスストップ(高速基山)のこと。福岡と九州各地を結ぶ昼行高速バスの過半以上が止まる。九州内の昼行高速バスは主に西鉄のせいで福岡を発着する路線が大多数であり、九州各地同士を高速バスで行き来するためにいちいち福岡を通って(例:佐賀→福岡→宮崎)所要時間と運賃をおかわりする必要があったが、ココで乗り継ぐことでおかわりを減らすことができるため非常に便利。そういう意味では一種のバスターミナル。ココでバスを降りて10分程度歩くとJR九州のけやき台駅があるため、九州道と福岡都市高速の渋滞を嫌ってJRに乗り換える剛の者もいる。
京都市交通局/きょうとしこうつうきょく
京都市内の交通を担う地方公営企業。赤字の地下鉄と京都市内を爆走することでお馴染みのバスを運行している。特に京都駅から各観光地に直行するバスは観光客で大変混雑するので地元民ですら満足に乗れないとか。バス乗り放題切符が安すぎるというか地下鉄に乗れっ。かつては碁盤目状に敷設された軌道を環状運行する路面電車の系統を多数運行しており、代替するバス路線も環状運行する系統が多数設定されている。バスにせよ路面電車にせよsimutransでやると確実に詰まらせるのでオススメできないプレイのひとつ。
銀座線/ぎんざせん
東京メトロが運営する地下鉄路線。一応渋谷-上野-浅草を最短で結ぶ。1927年上野-浅草が開業。アジア初の地下鉄ではあるが、地下鉄っぽいもので言うと日本には既に郵便用のものがあったり、イスタンブール(トルコ)でトンネルの中にロープウェイを作ったモノがあったりする。当時需要がいかほどなものか読むこともできず、建築技術が未熟だったこともあり、とりあえず開業させることを優先した結果、地下鉄って何だっけ…というような区間もあったり、現在から見るとミニ地下鉄と大差ない規模での開業であった。その点は開業時から将来の拡張を見据えた御堂筋線とは双極であった。現在では輸送容量が追いつかないこともあり、日比谷線千代田線半蔵門線の各線がフォローしている。なんとなく作った時の想定以上に需要が出てしまい、対処に終始させられてしまうのはsimutransあるある。
空間軌道/くうかんきどう
未来の技術で列車やバスを空中に飛ばせるようにする軌道。
※「物理インフラの制約を無効化する」という意味ではチートツールであり、プレイスタイル次第ではゲームとしての面白さを著しく損ねる可能性がある。ご利用は計画的に。
空気輸送/くうきゆそう
運転手以外運ぶものが(殆ど)無いまま乗り物が動いてる様を揶揄する語。乗車率が低い様。場合によっては運転手すら居ないこともある。存在していることと空気を運んでる以上の価値はなく、運行に掛かる費用はまるまる無駄となっている様の比喩である。ココに着目してボロ儲けした人もいる。かつては「乗客が居なかったら何を運ぶのか?クマでも乗せるのか?」「料金を払えば熊でも乗せる」というやり取りが某所であったとか。simutransでは運行費の無駄であることも多いが、ある地点とある地点を結ぶ路線が存在していることに価値がある場合もある。貨物の場合は生産地で生産した貨物を乗り物に満載して消費地に運び、その消費地から生産地に戻る帰りは空気輸送している(=帰り分の運行費をムダにしている)場合が多い。そこを解消するプレイをし始めると貨物もとたんに熱いプレイとなる。尤も、空荷で回送する運行費分も片道の利益で稼いで来ることも多いので、そこ云々で面倒に感じて気にしないことも多い。
空中待機/くうちゅうたいき
滑走路に入れる航空機は原則1機のみであるため、飛んで来て目的地付近にたどり着いた航空機は、管制の指示により他の飛行機の発着の邪魔にならない程度に空中で空港周囲を旋回して着陸の指示があるまで待機する。混雑する空港でよくみられる。
simutransでも同様であり、この団子状態を空中ドーナツと呼ぶプレイヤーもいる。無論空中待機する間も運行費がかかり、空中ドーナツを構成する飛行機が増えるほど運行費が多くかかるので見た目的にも精神衛生上よくない。航空機が利益を垂れ流し、赤字にしてしまう主たる原因。若干手加減してくれるとは言え、速い飛行機ほどスゴい勢いで空中待機するため、せっかく速く運んだ旅客を空中待機のせいでスピードボーナスをもらい損ね、運行費で赤字になることもよくある。無論理由がそこだけではないが、実際にコンコルドが早々に引退してしまったのもちょっと理解できる。
熊谷半島/くまがやはんとう
巨大乱開発事業の代名詞。マップ1規模が大きい熊谷駅は全部で203面294線あったり、列車が空中を飛んだりととにかくカオス。※「輸送システムの構築」を旨とする通常のプレイスタイルからは著しく逸脱した動画作品であるため、ゲームプレイとは一線を画した娯楽作品として見るのが吉です。
景観○○/けいかん-
プレーの進行上は特に必要ないものの、マップの見た目を良くする、実物の配線を再現するなどの目的で制作されたアドオン群。大量のアイコンや癖のある設置方法などの弱点もあるがマップのリアリティ向上に一役買うことは間違いない。
京津線/けいしんせん
京阪電鉄が運営する変態路線。日本においてLRT扱いされる路線の代表例の一つ。起点である御陵駅から西は1997年に廃止した区間の代わりとして京都市営地下鉄東西線に乗り入れている。御陵駅以東で地下鉄が地上に出てダイナミックに急勾配を駆け上がり逢坂山を越え、大津市内で併用軌道を走って終点びわ湖浜大津駅に至る。チョメチョメDでもお馴染みの路線の一つ。地下鉄で4両編成は短い方ではあるが、路面電車としてはかなり長い部類(特例扱いされているほど)である。車両は極端に性格が異なる区間ごとに対応しなければならないため、非常に高価だとか。とはいえ、東西線区間も併せて乗ると初乗り運賃を2回取られ、競合相手がJR琵琶湖線という強豪であることもあり、なかなか苦しい模様。simutransでは地上区間で普通鉄道の線路に路面電車軌道で繋ぐことで犬山橋同様容易に再現できる。
公共事業/こうきょうじぎょう(英:public player)
マップの管理者みたいな存在。国とか県とかをイメージして頂けると良い。
コレに切り替えて出来ることは概ねWindowsで言うところのAdministrator、UNIXで言うところのスーパーユーザーに相当する。具体的には通常プレイヤーができない市や産業の撤去、異なるプレイヤー間停車地の共有、建築物や産業や市道の維持費の支払いをする。なおモノを立てたり作ったり消したりする時は費用がかからない。
公共事業は車庫が建設できない(=ゲームにおいて利益を上げる主な手段がない)、引かれる維持費が多いため大抵の場合は常に破産状態。プレイヤーがそこ気に病む必要はない。
通常プレイヤーから通行料をふんだくりまくるor変電所だけ公共事業で設けて通常プレイヤーに高圧線等を負担させるor市道の敷設費維持費をマイナス設定にすることで敷いて放っとくだけでカネを生むアドオンに変えるとかで公共事業黒字プレイする変わった遊びもできる。
神戸高速鉄道/こうべこうそくてつどう
神戸市内の三つある東西軸の鉄道交通を担う存在のうちの一つ。従来市内交通を担ってきた神戸市電の混雑緩和を、神戸市外縁に終端型のターミナル駅を持っていた民鉄各社に市内中心部へ乗り入れさせることで実現しようと、神戸市によって作られた三セクである。市内中心部を東西に縦貫するトンネルと線路設備だけ保有し、運行は民鉄にお任せすることにより今も昔もトンネル会社と揶揄されるが、1968年の開業時ではかなり画期的なやりかたであった。
また、かつては神戸市の地下鉄みたいな扱いであったが、現在では地下鉄西神・山手線の開業やJR神戸線の攻勢と株式のゴタゴタで阪神電鉄(阪急阪神東宝グループ)の持ち物みたいな扱いがなされている。ちなみに神戸高速鉄道の「高速」は「路面電車(40km/h)より高速(65km/h)」という意味。あまり深く気にしてはいけない。また、神戸市は上記神戸高速鉄道以外にも変わった取り組みをする自治体であり、「路面電車は快速運転できないンゴ…→せや!路面電車の代わりにバスに快速運転させればエエんや!」と複々線ごっこしてみたり、鉄道以外にも「交通の拠点になりたいンゴ…→空港と橋作るで」とパパっと神戸空港と明石海峡大橋作ってみたり「CBDと貨物埠頭と住宅地が足りないンゴ…→せや!山削って住宅地つくるついでにその土砂を三宮沖にブチ込んでCBDと貨物埠頭作ればエエんや!作った島に目新しい新交通システム作って地方博覧会で見せびらかして、山削ったあとの住宅地に予め地下鉄引っ張っときゃ便利やろ?」と西神地区とポートアイランドをほぼ同時に作ってみたりした。そんなsimutrans的な発想で神戸市を発展させる政策を考えたのは原口忠次郎市長であり、日本でリアルsimutransをやっちゃったスゴい人のひとり。
小林一三/こばやしいちぞう
「鉄道敷設予定地の沿線に人住んでなくて誰も乗ってくれそうにないし資金も集まらないンゴ・・・→せや!街ごと作って人に住んでもらったら電車に乗ってくれるやんけ!ついでに梅田に百貨店つくれば電車に乗ってくれるし、ヒマしてる運転士に百貨店の店員させたらエエやんけ!」で現阪急宝塚本線と阪急百貨店とをセットで街ごと作った戦前の日本でリアルsimutransしちゃったおじさん。阪急電鉄はもとい阪急阪神東宝グループの創業者ともいう。ついでに宝塚歌劇団もつくった。無論地域によってレベルの差はあるが、関西で「阪急沿線に住んでます。」というと「エエトコ住んでるやん」とちょっと一目置かれるくらいのブランドも作った。亡き後もリアルsimutransした街に邸宅があり、現在は記念館となっているのでsimutransガチ勢は必見。ちなみに地下鉄に関しては「地震来たら一発で死ぬ」の一点張りだったため阪急の神戸三宮は高架乗り入れで一切譲らなったし、京都河原町乗り入れは鬼籍入りしてから。無論simcityみたいな災害的なイベントはsimutransにはないため、資金が許す限り地下鉄を敷きまくっても問題ない。
混雑死/こんざつし
駅に人がたまりすぎること。赤棒だらけになる。プレイヤーにもっとも恐れられている現象。全く無視するプレイヤーもいる。
コンビナート/露:комбинат
生産性の向上のために原料・燃料・工場施設を計画的・有機的に結び付けたもの。日本では複数の企業が集まって構成することが多い。simutrans的にいうと「油田の隣に製油所とか石油発電所があると石油輸送する手間が省けて便利だよね」っていうアレ。 意外かもしれないがコンビナートは元々ロシア語。ソ連時代に生まれた語。ノルマ(Норма)とかと一緒。

埼京線/さいきょうせん
JR東日本が運行する鉄道路線。盆と年末にビッグサイトであるお祭りの最寄駅に直通する路線としておなじみ。お祭り開催期間でなくても混雑率がヤバい路線の一つ。山手線西側ではそれの急行線のような働きをする路線、東北新幹線の緩行線のような路線であるが、東北新幹線を作る時に埼玉のプロ市民たちの要求により新幹線より速くより喧しく運行されるよう建設されたことでも知られる。最近相鉄とも直通するように。
再現/さいげん
Simutransで作った路線を他のゲームで再現すること。または、Simutransで実在の路線等を再現すること。どこかでムリが生じやすい。
鯖/さば
NetSimutransのゲームサーバの俗称。主催者の名前を付けて○鯖と呼ぶ場合も多い。
鯖落ち/さばおち
NetSimutransのゲームサーバがフリーズもしくは強制終了して、接続できなくなること。
単に他のプレーヤと接続開始タイミングが被っただけのものと誤認されることもしばしばなので要確認。
市道化/しどうか
建築物が建設された際に、周囲の地上を走る道路が強制的に市道(最高速度50km/h)に置き換えられる動作のこと。日本においては忌避される(Simutrans OTRPの看板機能として「市道化防止」なる機能が存在するほど)動作である一方、欧州においては「Simutransのゲーム性の根幹に関わる重要なルール」と考えられている。その対立は、時として開発コミュニティにおける大規模な議論の原因となることもある。こうした「市道化機能をめぐる認識の違い」は、各地域の都市計画・都市構造・都市道路交通がたどってきた歴史の違いが原因であろう。
Simu民/-みん
1.Simutrans世界の乗客、もとい発生した旅客。産業を目的地とする時以外目的地までの距離はほとんどと言ってもいいほど考慮のうちに無い。ほとんど文句を述べることはなく行動で示すタイプ。乗換を極度に嫌う、どんな巨大駅だろうと一瞬で乗換できるがほとんど歩いて乗り換えはしない、非常に気が長く数世紀にわたって目的の乗り物を待つ、など行動に特徴がある。運ぶことで得られるスピードボーナスの変動が大きい。体重は一部pakを除き一律85kg。日本人基準で見ると少々大柄な人設定なのは多分ドイツ人基準。datファイルを自分で書き直してパック化して当該ファイルを置き換えることで修正可能。
2.Simutransのプレイヤーそのものを指していう場合もある。
車両基地/しゃりょうきち
現実では車両の滞泊や整備などを行うことが主目的だがこのゲームにおいては運行間隔の調整や回送車の一時留置などの手段の一つとして使われることが多い。なお、車両の売買・編成の組み換え等を行う建物である「車庫」とは別物。
メリットは比較的確実な間隔調整力、デメリットは土地食いであることが一応あげられるが代替手段も複数あり実際設置するかどうかは各々の好みの分かれるところである。
所有者を表示/しょゆうしゃ-ひょうじ
Shift+oキーで入れる、線路や道路、駅などの所有プレイヤを確認するための表示モード。。。なのだが、way,wayobj系の建造物が単色のプレイヤーカラーで塗られてしまうため普段常用しない人が知らずにうっかり押して「あれ?バグった?おかしい??」などと恐怖感を覚える原因となるツールでもある。
白看/しろかん
今の青い看板よりも古い時代の看板。昔の国道や県道に沢山あったが、最近では道路整備が進んでいるおかげであまり見かけなくなった。この白看だけを探してコレクションしている人もいる。アドオンとして再現されることが少ない以前に存在自体を知らない人も多い。
新快速/しんかいそく
JR西日本が開催運行するエクストリームスポーツ路線系統の種別。とりわけ関西圏においてJR西日本区間の東海道本線と山陽本線の複々線区間の外側線及びその前後の複線区間で運行される最速達列車種別を指すことが多い。京阪、阪急、阪神および山陽とバトルする主力商品である。そのため有効な乗車券さえ持っていれば追加料金なしで乗ることができ、とかく速く長い距離を運行される系統なので18きっぱーはお世話になることが多い。他社線とバトルしない郊外末端区間は各駅に停車するため、遠近分離の最たる例の一つとしても挙げられる。普通(高槻西明石間各駅停車)+快速(高槻西明石間の外で各駅停車)+新快速(米原姫路間の外で各駅停車)で三段構えになっている。新幹線(米原相生間)も含めれば四段構えになっているともいえる。
信号/しんごう
1.Simutransにおいては、一般に「鉄道・軌道用信号」のことを指す。信号、とりわけ特殊信号の挙動は初心者には難解であり、Simutransをプレイする上での大きな壁となる概念である。一方で、信号関係の概念をきちんと理解できれば、Simutransのプレイは数倍面白くなる。
2.道路交差点における流入制御を行うための設備としての「道路信号」も存在する。
スプロール現象/Urban sprawl
都市計画がほとんど実行されなかった結果として、住宅、商業開発、道路などが、都市周縁の広範な地帯に無秩序に拡大すること。日本ではバイパス沿いに大規模な商業施設が並ぶような光景が最たる例として挙げられる。Simutransでは町が発展すると既存の道路沿いに建築物が立つ(市道化する)ため、発展をほっとくだけでスプロール現象が何たるかを身をもって体験することができる。これを逆用して市街地を広げたい方向に予め道路を敷設することで、市街地の発展方向をある程度コントロールすることもできる。

待機設定/たいきせってい
車両スケジュール・路線スケジュールの「積むまで待機」オプションの設定の通称。
これを利用して優等待避や運行間隔の調整を行うことで車両をより効率的に動かすことができる。
初期設定のbpm=20の時に1/256待機が約4秒になりこの間に120km/hの車は約6マス進める…などの目安を作っておくと組み立てやすい。
常時編成定員が埋まるような輸送需要がある停車場で待機設定をしても、発車間隔ではなく積載率で発車してしまうため無意味である。注意されたし。運行間隔調整等の目的で待機設定を使う場合、属性の合わない停車場(旅客輸送機関なら旅客属性のない停車場)で待機設定をすれば確実。Ver.100.0で追加された目玉機能の1つ。
多閉塞信号/たへいそくしんごう/Multi Block Signal
Long-Black Signalとも。特殊信号の中でも、入線振分信号と並んで難解とされる信号。基本的な挙動は「次の信号までの予約状況を確認し、次の停車駅までの経路を予約する」というもの。「棒線駅を含む単線区間の入り口に設置する(ただし出口には別の信号必須)」と覚えておけばいいだろう。
ターミナル駅/-えき
交通の集積点となるデカい駅のこと。ターミナルの語源を辿ると「終端」とか「端末」とかを意味する語であり、頭端式ホーム(いわゆる櫛形)が設置されてホームの先端が行き止まりになり、その駅からは一方向にしか進むことができない構造となっている駅を指す。日本においては大手私鉄や私鉄を起源に持つJRの路線に多い。「阪急梅田駅終了のお知らせ」でおなじみの阪急梅田駅もコレ。欧米の多くの主要都市がそれぞれ頭端式構造の中央駅を市街地の中心部に抱えており、そのため都市に入る都度スイッチバックを繰り返す列車も存在する。現実でもsimutransでも列車の増発に大きな妨げとなることが多く、日本で厳密な意味でのターミナル駅が(特にJRで)少ないのは、日本の鉄道黎明期の先人たちが欧米で採用された頭端式ホームの欠点を理解されて同じ轍を踏まなかったからともいえる。
団子/だんご
1.穀物の粉を液体で丸めて蒸したりゆでたりしたもの。しばしば数個まとめて串に刺されて提供される。おいしい。
2.1から転じて複数の乗り物が固まって動いている様。現実ではバスが頻発しているときや極端に遅れた時などで見られる。simutransでも乗り物を問わずよくある光景。多数の航空機が空中待機している光景を空中ドーナツと呼ぶ人もいる。航空機は動いて待機する以上運行費がかかるため、運航費を垂れ流すほか見た目としても精神衛生上よろしくない。現実世界においては到着空港での空中ドーナツの発生を避けるために出発空港で地上待機となる事態も多々発生するが、Simutransの航空機はそこまで高度な運航制御はできない。
単線/たんせん
相対する方向への列車を1つの線路のみで運行する区間のこと。simutransでも現実でも最低限の設備で列車の運行ができるため、列車の本数の少ない路線では広く利用される。列車交換は、交換駅や信号場を設けて行う。simutransではマップスタート期や雰囲気プレイする際に用いられ、一応区間運行便や優等列車等の設定もできるが、結構手間がかかる割に容量はそこまで増えないのでさっさと複線を敷きがち。道路で同様の運用されるときは相互片側通行などと呼ぶがsimutransではシステム上再現されない。
中量軌道輸送システム/ちゅうりょうきどうゆそう-(英:Medium-capacity rail transport system)
LRT以上普通鉄道未満の輸送容量を持つ鉄道の総称。ミニ地下鉄、モノレール、AGTなどのことを指す。どれかが採用されると近辺で他はほぼ採用されないという競合関係になりがち。無論それぞれ長所短所が存在するがsimutransではあまり差はない。simutransでも実際の定義同様路面電車や普通のバス以上鉄道未満の輸送力を持つ乗り物を指すことがほとんど。でも輸送力は足りないより余らせておいたほうが精神衛生を平穏に保つのには良いので、バスで輸送が追いつかなくなったらサクッと鉄道を敷いていまいがち。
デッドロック/DeadLock
複数の車両が互いに進路を潰しあい、動けなくなった状態のこと。原因は信号設置の不手際、車両密度の不均一、過負荷やバグによる誤進入など。
鉄道交通のみならず自動車交通や航空交通でも起こりうる。船舶交通では起こらないはず。俗に「詰まらせる」などとも言う。解消方法は車両撤去や行先変更などで、あわせて再発防止のための手段(信号・標識等の配置や軌道配線の改良)も講じるのがベター。「一塊の閉塞区間群に同時入線できる車両の数は、"当該閉塞区間群を構成する閉塞区間数-1"であり、それ以上の編成を入線させるとデッドロックが発生する(=15パズルに16個目のピースを入れてしまったのと同様の状態)」というのは覚えておこう。
田園都市線/でんえんとしせん
東急電鉄が運営する鉄道路線。溝の口駅以西のみが多摩田園都市にアクセスする田園都市線として最初から建設された。最初は2両とか4両編成だった。渋谷二子玉川間は新玉川線と呼ばれており、路面電車路線の玉川線を継承する鉄道路線として同線地下に建設された。当初は営団銀座線を二子玉川まで延伸させる予定だったが、規格が違うので田園都市線に直通させられないとか、そもそも銀座線が混雑率でそろそろ限界なので田園都市線の規格に合わせて新玉川線を作り、渋谷以東は営団半蔵門線に直通させて銀座線をフォローすることにした。そんな訳で田園都市線と新玉川線は名前と成り立ちは別建てだったが、運営会社も同一で相互直通運転する以上事実上一つの路線なので結局田園都市線に名称統一されて現在の形に。新玉川線建設時の読みは185%くらい正解だったようで、Panasonicがレッツノートの耐久テストに使うほど混雑率がヤバい路線になってしまった。無論当の東急も手をこまねいて見ているだけではなく、弟分的な存在の大井町線と複々線してみたり6ドアの車両を投入してみたりダイヤをこねくり回してみたり時差通勤キャンペーンしてみたりで頑張ってはいるが焼け石に水な模様。新玉川線区間を拡張したいけど地下に作っちゃったからお金もかかるし容易にはいかない。しかたないね。
simutransでも需要を大きい方に見誤ることがしばしば。ローカル線程度に済ますつもりが思った以上に需要が大きくなって泣く泣く拡張するハメになりがち。
電化/でんか
対義語は「非電化」。鉄道においての電化とは「電気を動力として走る車両が線路を走れるように設備を改良すること」を指し、現実では直流電化と交流電化で大別され、電圧および周波数(交流のみ)でも細かく違うが、simutransでは電化しているかそうでないかの違いしか無い。simutransにおいては「線路に架線を敷くこと」だけでよい。産業への電力供給と異なり、後述(項「電力事業」)の高圧送電網の発電所への接続・変電所の設置は不要である。現実世界では「直流」と「交流」や「架空電車線方式」と「第三軌条方式」といった方式にそれぞれ分かれるが、Simutransにおいては第三軌条方式の電車が架空電車線方式の線路を走ることも一応可能であるし、路面電車の軌道を新幹線が走ることも一応可能である。もちろん採算がとれるかは別問題であり、それ以前に違和感があるのだが。
なお、道路を電化することでトロリーバスという電気を動力とするバスを走らせることも出来る。道路電化が標準機能として含まれていないpaksetもあり、その場合に道路電化を行うにはアドオンが必要となる。
電力事業/でんりょくじぎょう
Simutransの産業は発電できるかできないかで大きく大別することができるが、ざっくり言って発電所から発電できない産業に電気を送りつけて雀の涙程度の利益を得る事業のこと。発電所には石油・石炭などといった特定の資源を運び込むことでそれを消費して発電を開始するものと、風力・太陽光といった資源を必要としないようなほっといても発電する自発的なものの2つがある。発電できる産業(発電所 独:Kraftwerk)の横のマスに変電所を設置し、非発電産業の横のマスにも変電所を設置、変電所同士を高圧線によって結ぶことで稼働している非発電産業の生産力をアップさせることができるスグレモノ。稼働率100%=電力不足なので100%切るよう電力を多めに供給して使う。「変電所と高圧線を使って電力を輸送している。」とも言うこともできる。足りない分は困るが過剰な分の損することは無い。
「電力事業で得られる利益は雀の涙程度」とは前述したが、送電設備の建設費と維持費が高かったりするので電力事業単独で黒字になることはまずない。無論重要なのは電力事業が産む利益ではなく産業にブーストが掛かる点である。現実世界では「電力事業の赤字を輸送事業の黒字で補う」状態は健全であるとは言えないが、simutransでは「産業にブーストが掛かる→物資の必要量が増加→輸送量を増やす→利益増加」というサイクルを忘れてはならない。とはいえ生産力が上がると消費も増えるので、それはそれで不都合なときもある。
無論海のど真ん中に立つ産業に直接変電所を建てることはできないが、海上に立つ産業の横のマスが陸地であれば変電所を建てることができる。つまり(ry
simutrans初心者の鉄オタが勘違いしがちではあるが、前述「電化」の項で解説した通り鉄道設備の電化に変電所は不要。
一応公共事業も設置できるため公共事業が利益を挙げられる数少ないものひとつ。
東海道新幹線/とうかいどうしんかんせん
日本を代表する日本の技術を結集した日本が世界に誇る高速鉄道路線。1964年開業。東海旅客鉄道(JR東海)が運営する東京駅から名古屋駅や京都駅を経由し新大阪駅までを結ぶ日本の大動脈。通勤列車並の頻度(最短3分に1本来るペース)で高速鉄道が時間ピッタリで行ったり来たりするのでステレオタイプの外国人がブラボーする。日本の鉄道が変態扱いされる最たる例。ATCのおかげ。東海道本線とは設備面でほとんど全く別路線だが、運賃計算上では東海道本線の複々線の扱い。京浜東北線と東海道線と併せて三複線になっている。災害や事故等でコレが長期間止まってしまうと日本社会が阿鼻叫喚の地獄絵図となってしまうため、別線としてリニア(中央新幹線)を作っているところ。東海道本線の乗客で大変なことになったので作られたが、simutransでもだんだん乗客で大変なことになるのでフツーなプレイをしている限り新幹線的な高速別線は必要不可欠な状況になりがち。
動力集中方式・動力分散方式/どうりょくしゅうちゅうほうしき・どうりょくぶんさんほうしき
列車には必ず何かしら動力源を持つ車両をが必要となるが、動力源を持つ車両をを列車の編成のうちどこに置くかというお話。列車編成の先頭か終端に置くものを動力集中方式、列車編成の全体的に満遍なく置く方式を動力分散方式と呼ぶ。動力集中方式のうち特に両端に動力源を持つ車両を置く場合を準動力集中方式とかプッシュプルと呼び、主に欧州の高速列車で採用されている。
現在の日本の旅客列車では特別な事情が無い限り動力分散方式が採用されるが、SLに乗ろう的なイベントがある場合や、貨物列車には基本的に動力集中方式が採用される。世界的にも動力集中方式が多いようであるが、simutrans的には編成全体の自重と乗っているモノの積載量と出力とギア比が同じであれば大差はない。終点で折り返す時はイキナリ編成が反転するし。気分の問題ともいう。
トマソン
正式名称は「Where Thomassons Lie」。Simutrans BGMに含まれる楽曲。日本人Simutransプレイヤーであるshingoushori氏によって作曲された。Simutrans BGMとしては極めて独自性の高い旋律・曲調の楽曲であり、本家へのラインナップにあたっては公式コミュニティで賛否が大きく割れた。結果、MIDIデータは本家にラインナップされたものの、music.tabでは当該楽曲はコメントアウトされ、デフォルトでは再生されない実装となった。music.tabのコメントアウトを外せば、当該楽曲もゲーム中で再生される。なお、この一件がきっかけとなり、以降に追加されるSimutrans BGMでは曲に番号がつけられなくなった。

西鉄/にしてつ
九州最大の私鉄である西日本鉄道の略称、非常にややこしいが西日本旅客鉄道(JR西日本)とは無関係である。本業は鉄道による旅客輸送なのだが、子会社も含めれば日本一のバス車両保有数を誇ることから「バス会社」と揶揄する人も多く、西鉄バスを常用する地元民であっても普段乗らない路線はよくわからないと言う人も多いくらい路線設定が多い。本拠地となる福岡県では地下鉄やモノレールとバトルする(あまり福岡市と北九州市との関係が良いとは言い難い)ため、西鉄バスが原因のバス渋滞を見ることが出来、マイカー抑制により渋滞が緩和されているとする説すらもあるほど。郊外各地から都心の天神博多にバスが押し寄せる光景は圧巻。九州下関のバス事業者の盟主的な存在であり、都市間高速バスの乱発でJR九州やJR西日本の新幹線や在来線と真っ向から(主に運賃と本数で)九州各地のバス事業者と手を組んで熱いバトルを繰り広げているため、他地域と比較しても九州の鉄道やバスの運賃(割引きっぷ等を用いることで)は距離に比して安い傾向にある。九州各地と九州各地を直行するより福岡を通った方が安上がりになることも多々。
Simutransにおいては鉄道が好きなプレイヤーが多いため、バスを旅客輸送の主力として多用するプレイを「西鉄バスプレイ」と呼ぶ人もいる。大変詰まらせやすいためあまりおすすめできないプレイのひとつではあるが、如何にしてデッドロックさせないか、如何にして混雑させないかが腕の見せ所である。なお「神奈川中央交通プレイ」とか「東京都交通局プレイ」と言う人は見かけない。
入線振分信号/にゅうせんふりわけしんごう/Choose Signal
数ある信号の中でも、「うまく使えば非常に便利、しかし相応に難解な挙動をする」という性質を持った信号。基本は「信号の先の停車駅において、空いているホームを自動で選択して停車する。その際、編成長より短いホームは選択対象から除外する。」という挙動であるが、「線形変更や駅・ホームの増設等を行った際に、あらぬ列車の暴走やデッドロックが発生し、しかもその対処が非常に厄介」という事態につながる場合も多い。
沼/ぬま
まるで泥沼にハマったかのように、ある物事に一度ハマったらなかなか抜け出せない様子を表す。
Simutrans沼、アドオン製作沼など。
年代設定/ねんだいせってい
ONにするとアドオンがゲーム内の時間に合わせて現れる。
新しくアドオンを入れたのに出てこない場合は要確認。ゲーム中でも高度な設定を呼び出せばいつでも切り替えられるので高度な設定を呼び出せるようにしておくと便利かもしれない。
なお、乗り物のスピードボーナスの算定基準となる速度は、「ゲーム時間の現時点における、当該輸送手段(列車なら列車、バス・トラックならバス・トラック等)で購入可能な乗り物全ての平均速度」であるため、年代設定の切り替えにより大きく変化することがあるので注意。

ハイトカット表示/-ひょうじ(英:Height Cut View)
特定高度でスライスビューする機能。ヘイトカットとも。高架鉄道や地下鉄を敷設するときに使うと便利。コレがないとプレイできない人もいるはず。おおむねCtrl+uでこのモードに入れるがpakセットやmenuconfの設定によって異なる場合がある。高度の移動も同様に+-キーに割り当てられている場合が多いが他のキーに割り当てられている場合もある。
道路や線路などの終端の高度をスロープで上げ下げできる機能とともにVer.102.2.1で使用可能となった機能。これらのおかげで立体構造物が作りやすくなった。かつては土地の高度を希望の高度-1まで盛って高架を敷き、土地の高度を下げて高架を敷く作業の繰り返しだったので、超高層の建築物を作るにはその周囲の土地がめちゃくちゃ必要だった。また、地下の道路や線路なども高度を上げ下げするには、一旦地表に道路や線路などをトンネルの出口から出して高度を変えてまたトンネルの入口を作る必要があった。
箱積み駅舎/はこづ-えきしゃ
wa氏が製作したアドオンで、ブロックを積むような感覚でさまざまな組み合わせの駅舎を作れるアドオン。実際の駅舎を再現するためのセットやイオンなどの店舗の看板を模した物もある。
破産/はさん
プレイヤーの総資産がマイナスの状態で月をまたぐと破産とみなされる。一応ゲームオーバーの扱い。特に維持費は月が変わった瞬間に引かれるので、マッププレイ開始初期はイロイロ気を配らねばならない。逆に言うと経営が軌道に乗り出すとすごい無茶しない限り赤字になるようなことはほとんどない。マッププレイ開始初期は新規需要を見込んだり混雑の解消を目論んで、拡張するか否かのギリギリの判断を迫られるのも楽しむべし。破産=ゲームオーバーではあるものの、通知しない設定にしたりフリーモードなどで無視してプレイすることも可能。その辺気にしないプレイヤーにとっては月が変わった報告のようなものである。公共事業は車庫が建設できない(=ゲームにおいて利益を上げる主な手段がない)、建物や市道の維持費などで引かれるモノが多いのでほとんどの場合は常に破産状態。気にしなくていい。
バニラ/vanilla
1.香料の一つ。ソフトクリームの最もシンプルな味付け。みんなだいすき。
2.格安航空会社バニラエアのこと。成田や関空から沖縄や北海道に安く行ける。2019年10月26日にPeach Aviationとの統合により運行終了。
3.風俗求人HPのこと。「バーニラ、バニラ、高収入~」でおなじみのアドトラックを指すこともある。アドトラックとは別に路線バスを改造したアドバスもある。無論運輸事業者によって営業運行されるバスではない(白ナンバーである)ので乗客として乗ることはできない。京都では茶色。バニラも景観条例に屈した
4.1.をありふれた飾り気の少ないシンプルな香料と見なすことから転じて改造等を施さずにプレイするゲーム等のことを指す。simutransでも公式からダウンロードしたpaksetのみでプレイすることを指す。
バスターミナル
複数の路線バスが発着する拠点性の高い所のこと。必然的にバスが集まってくる。場所によって置かれている規模も全然異なるが、日本においてはバス停と屋根以外のバス関連施設があれば大体バスターミナル。設置主体がそういえばバスセンターと呼ばれることも。旧国鉄バスが設置したものは鉄道がなくても駅と呼ばれることも。鉄道駅に付帯することもあればそうでもないこともよくある。鉄道駅が町のはずれに位置してバスターミナルが町の中心になることもしばしば。空港にバスターミナルを併設することも(羽田伊丹との路線しかないような地方空港レベルにもなると、飛行機のダイヤに合わせてバスのダイヤも組まれることも多い)。ちなみにバスターミナルもバスセンター共に和製英語。英語話者には通じないんだとか。simutrans的にはココで詰まらせてしまうとバスターミナルに直接繋がる停留所が麻痺するどころか間接的に繋がる路線も麻痺する。プレイヤーの度量の見せ所。自動車は折り返し時に1マスに複数重ねることができるため、本線上で折り返す系統と通過する系統が混在すると詰まらせる要因になってしまう(通過する系統が通過できなくなってしまう)。折り返す系統をなくして通過型にするか、全て折り返す終端型にするかでバスターミナルごとに統一しておくのが吉。
ハブ空港/-くうこう
定義にも議論の余地があるが、とりあえずデカい空港のことを指すものだと思っておくのが吉。車輪の軸を「ハブ」と呼び、それに例えたことが語源。周りに広がる航空路線網を「スポーク」に例える。採算が取れないような地方同士を直結する路線を作りまくるより、中央(ハブ空港)と地方を結ぶ路線を作ってハブ空港で乗り換えてもらうのが効率的だよねっていうアレ。ダイヤとか施設面でも乗り継ぎしやすいようになっているのがミソ。日本では羽田とか伊丹がそれに該当すると思われる。simutransでやろうとするとハブ空港の滑走路の周りに空中ドーナツをつくりやすいので留意。
早送り/はやおく-
ゲーム内時間の経過を一時的に早くする機能。早送りできるスピードはsimutransを動かすマシンの性能による。低スペックのマシンでこの機能を使うとカクつきまくって全く作業にならないこともあるほか、逆に「せかせか動いてもらわないと困る」と言って早送りしたまま作業する変態せっかちなプレイヤーもいる。古くからある(詳しい人追記お願いします)機能である。
阪急/はんきゅう
京阪神(梅田から北一帯)エリアを本拠地にする私鉄。関西五大私鉄の一角。マルーンと呼ばれる茶色一色の電車でおなじみ。界隈では複線ドリフトでもおなじみ。阪急神戸本線京都本線はJR京都線神戸線とよくバトルしている。堺筋線乗入れ権を南海から奪ったり、新京阪線(現:京都本線)をしれっと京阪から奪ったりと他の関西私鉄は割を食わされている傾向。特に阪神とは熾烈な乗客争奪戦をしていたが、今や阪急阪神東宝グループで同じ屋根の下。→小林一三
飯能状態/はんのうじょうたい
鉄道の末端駅から更に延伸させたいが、線路の先で都市が発展しており、用地買収や鉄道敷設が事実上不可能な状態の事。西武鉄道の西武池袋線の飯能駅が語源となっており、飯能駅は頭端式ホームの末端駅となっている。西武池袋線は飯能駅からスイッチバック方式で折り返す形で池袋と秩父方面を結んでいる。Simutransなどのゲームにおいても用地買収には費用がかかるためこの現象が発生することがあり、プレイヤーが撤去できない物が延伸方向にそびえ立つ場合は「迂回する」か「地下・高架」で敷設する、あるいは飯能駅のようにスイッチバックするしかない。なお、Simutransにおいては公共事業を使うという荒業があるために飯能状態で悩んでいるプレイヤーは珍しい。というかそもそも住民立ち退きに罪悪感を感じない人すらいる、ゲームだしね。
人柱版/ひとばしらばん
未完成もしくはあまりデバッグをしてない状態のアドオンを先行配布する場合に、セット名に付けることが多い。なお、Simutrans本体にも存在する「nightly(ナイトリー)版」というのは、早い話が「人柱版の英語表記」である。また、「バージョン番号0.x」というのも、本来は「人柱版」という意味合いの表記である。その割には、バージョン番号0.xのアプリケーションが世の中に溢れている気がするが…
布教/ふきょう
Simutransを他の人に広めること。ネット上での布教から、学校や職場でデータを押し付けて布教する方法などその方法はとても多い。
複線/ふくせん
鉄道の線路を上り専用と下り専用に分けて敷設した設備のこと。日本のそこそこ人が乗る路線はだいたい複線だが、たまに単線で頑張っているところもある。単線よりできることが増えるため容量は倍以上とされる。simutransでは特別な事情がなければ最初から複線を敷きがち。
複々線/ふくふくせん
鉄道の複線があるところの横に更に線路を敷いてある設備のこと。地下とか高架とか使って縦に敷く場合もある。複線ドリフトする時複線でも容量が足りない時に使われる。概ねある複線の横にもう一つ複線を敷設することを複々線化と呼ぶが、単線の横に複線を敷設することも複々線と呼ぶ。この場合は三線もしくは複単線とも呼ばれる。複々線の配線の仕方によって方向別複々線(上り・上り・下り・下りにする)と系統別複々線(上り・下り・上り・下りにする)で分けることができ、複線をそれぞれどう扱うかによって緩急分離と系統分離と貨客分離で分けることができる。またこれらを併せ持つ場合もある。日本の人口1億2000万でも複々線の例はあまり多くないが、新幹線も在来線の複々線と言える。
複線の横に複線をもう一つ横に敷く狭義の複々線化は、使い方にも寄るが折り返し等で手がかかることにより容量は複線の倍程度に収まる。緩急分離する複々線を敷設する際は内側線を区間運行できるようにすると土地が少なく済む。外側線を折り返しさせるのは結構面倒。現実の複々線の殆どは内側線を区間運行しているが、外側線を区間運行(緩行)にしている京阪本線の複々線終端は別線(寝屋川車庫・中之島線)を設けて折り返している。
プレス即出し/-そくだ-
鉄道会社等のプレスが出た当日にアドオンとしてSimutransに登場させるバカ行動。
発端はJR東日本のキハE130系の久留里線導入まで遡る。
棒線駅/ぼうせんえき
Simutransにおいて鉄道に詳しくないプレイヤーを悩ませるものの1つ。鉄道専門用語で説明するなら単線での1面1線の駅。わかりやすくいうと一本だけ線路を敷いた際にその上に作った駅のこと。車両を1編成だけ動かす場合は何の問題もないのだが、複数動かそうとすると詰まる。対策は、
1.列車交換出来る様に改良か複線化する。
2.環状線にする。
3.鉄道の信号の使い方を覚える。
の3つである。ここまでで全く何を言っているかわからない人は、とりあえず線路を輪っか状にしてループさせる2.の方法を取るのが一番簡単である。
ボトルネック/bottleneck
流量の妨げとなる箇所のこと。交通界隈では輸送される旅客や貨物の流量の妨げとなる箇所のことを指す。上野東京ライン開業前の上野東京間や東北新幹線東京大宮間等がその代表例。ボトルネックとなっている部分の直前の部分で乗り物や旅客貨物が滞留してしまうので、simutransではパッと見でもどこがボトルネックになっているか理解しやすい。ボトルネックを解消したと思ったらボトルネックになりかけていた別の所が顕在化することもしばしば。

御堂筋線/みどうすじせん
大阪メトロが運営する大阪で初めて作られたタテの筋の地下鉄路線。地下鉄路線としても第三軌条方式の路線としても日本一儲かってる地下鉄。「地獄への道は善意で舗装されていて、中央分離帯には線路が敷いてあって、5分に1本千里中央行きの電車が来る」ことでおなじみ。つまり千里中央は地獄。ちなみに「中央分離帯には線路が敷いてあって善意で舗装されている地獄への道」は国道423号(通称:新御堂,しんみ)。新大阪-梅田(大阪)-淀屋橋-難波-天王寺といった新幹線駅と関西五大私鉄各社のターミナル駅を直線的に結ぶため、環状線でターミナル駅を結ぶ山手線とは双極の存在として往々に語られる。
1933年の開業時は路面電車が地下を走っている状態にも等しく、そのワリに長過ぎるホームが設置されており大阪市民にもケッタイなモノ扱いされていたが、建設当時の大阪市長だった關一は、建設当初から大阪の大動脈となることを見越して大規模な投資を行った。しかし時代が下り戦後になると、モータリゼーションやそれによる市電遅延や自動車渋滞の常態化により、市電廃止論が強まりとそれに代わる輸送手段として徐々輸送力を増やしていった結果、徐々に編成の連結両数を増やしていき、かつては過剰投資扱いされていたモノが1970年の大阪万博でその設備は本領発揮、いまや10両編成が最短2分半に行ったり来たりする正真正銘の大動脈となった。
關一市長は大阪市の地下鉄路線網の計画を立てたり市バスや大阪港を作らせたり、大阪駅や淀屋橋駅付近の区画整理したり公営住宅()を作らせまくったり市域を拡張したりで、日本でリアルsimutransをやっちゃったスゴい人のひとり。simutransにおいても、土地にしばらく使わない道路や線路を置いたり、駅を大きめに作っておくことで容易に拡幅することがしばしば。しかしながら、資金の余裕が大きくなると無慈悲に建物をサッサと撤去してしまうことも多くなりがち。
ミニ地下鉄/-ちかてつ
地下鉄のうち、小断面トンネル・小型車体・鉄輪式リニアモーターを採用される地下鉄の事。中量軌道輸送システムの一つ。日本のみの独自規格。急カーブ急勾配が多用されて建設費がかかった路線(都営大江戸線)に採用される他、日本の公共事業の性質上、一度着工してしまうと余程のことが無い限り完成するまで止まるんじゃねぇぞ…という傾向があるため、着工したはいいものの建設費が予想以上に掛かってしまったり(大阪メトロ今里筋線)、着工後に事情が変わって需要予測の下方修正を強いられたり(神戸市営地下鉄海岸線)そもそも「そろそろ交通渋滞がヤバいけど長期的に見ると一丁前に立派な地下鉄を作るほどでも…」というとき(福岡市営地下鉄七隈線)とかでケチる必要が出た場合に採用される傾向がある。東京メトロ丸ノ内線と銀座線はミニ地下鉄みたいな規模で作られたが、ミニ地下鉄扱いされる事は少ない。
無論simutransのバニラにはそういったアドオンは同梱されていないが、各所でミニ地下鉄のアドオンが公開されており、そういった急勾配急カーブがあったり、そこまで乗客は乗らないだろう…という路線を作る時に適材適所で使うべし。
目的地/もくてきち
Simutransにおいて旅客や貨物が目指す場所。産業を目的地とする場合以外、繋がってさえいれば旅客にとって距離はほとんどと言ってもいいほど考慮のうちに無い。Simutransの住民においてはメッカ巡礼に等しく、経路が繋がっている限り何を差し置いても絶対に目的地に赴く。そう、たとえ数万人の中で待つことになろうとも、何千年待つことになろうともである。混雑死する原因の1つであり、プレイヤーは「諦めろよ」とか「めんどくせえ」などとボヤきつつ彼らを目的地に誘うモーゼとなる事を強いられる。そもそも旅客輸送や貨物輸送に着眼点を置かないプレイヤーの中には混雑を一切気にしないというツワモノもいる。そういうプレイヤーの世界で駅にて目的地を待つ難民旅客達は、永遠に目的地に辿りつけずカンストにより消滅するまで停滞することとなる。
モノレール/monorail
通常の鉄道は2輪の鉄輪を持つ車体を2本のレールの上を走らせるものを指すが、なんとかして1本のレールで走らせる鉄道の総称。中量軌道輸送システムの一つ。こちらもいろいろ規格があるが、日本においては列車の下にレールを設ける日本跨座式、もしくは列車の上にレールを設ける(懸垂式)サフェージュ式を指すことが多い。線路にぶら下がったり駅舎にぶっ刺さったりで見た目の主張が激しいものもしばしば。simutransのpak128では世界最古の実用モノレールであるランゲン式のヴッパータールでおなじみ。川の上を通ったりする様子がwikipediaで見れる。ある意味元祖空間軌道

山口駅/やまぐちえき
山口線所属の山口市の代表駅。しかし、山口県内外の広範囲連絡輸送の要となり機能しているのは、山陽新幹線、山陽本線、宇部線と接続する新山口駅(旧小郡駅)である。同県でも前述の新山口駅や下関駅、徳山駅、岩国駅よりもショボい規模である。そのガッカリ感は山口県民ですら自嘲のネタにし、代ゼミの模試(地理)の解説でも「県庁所在市の代表駅の駅前としては寂しい印象を受ける」とdisられたほど。ほっといてやれよ。駅舎がある北側のみ市街地化しており、南側は(山が鎮座しているが故に)市街地化されていない様子はsimutransでも似た光景がよくみられる。
山手線/やまのてせん
東海道新幹線と並ぶ日本を代表する鉄道路線の1つで、東京都内の主要駅を結ぶ(関東大手私鉄各社が初期にターミナル駅を設けたことにより各駅が主要駅になったとも言える)ことから子供から高齢者まで一般知名度が高い。環状線となっていることから、環状線の例として用いられることも多い。Simutransでは環状線の運用方法の議論やメリット・デメリットを説明するときに用いられる。具体的には「Simutransで山手線みたいな環状線を作ると、新宿から新大久保まで行くのにわざわざ逆回りに乗るバカ乗客のせいで混雑する」などである。対策は色々あるので色々試してみるのも面白い。
容量/ようりょう
simutransにおいてある路線に乗り物がデッドロックせずに入れる数を線路容量、ある路線が貨客を運ぶことができる量を輸送容量もしくは輸送力と俗に呼ばれる。どちらも定量的に見える数字とはならないが、線路容量の目安は全く乗り物が居ない状態を0%だとすると、線路や道路で乗り物が渋滞を起こして停車地でない所でも頻繁に止まるような状態は100%に近く、デッドロックの状態で100%をちょっと越した状態、輸送容量は何も載せずに動かす状態を0%だとすると積み残しを出す状態を100%を越した状態と言える。
細かい話、どちらも100%を越す状態を避けなければならないが、空のある乗り物を動かす状態や遊んでいる線路や道路は利益を挙げられない=同じ運行費や維持費でも100%で上げられる利益から捨てているのと同じ状態であることより、どちらも100%に近い状態が利益を上げるのには理想。とはいえ今後の発展を考慮するならば常に100%近い状態は避けるべき。多少なりとも見た目や旅客のことも考えても然り。
線路容量が足りなければ複線化したり信号を増やしたり複々線化したりするのが基本。輸送容量が足りなければ増発したりホームの有効長を伸ばして編成両数を増結することで解決する。在来する路線と並行する別線を作ることでどちらも解決されるソリューションとなるが、在来との分担を考えておかねばならない。それか在来をサクッと廃止して丸々撤去してしまうか。
また、高圧線にも容量が設定されており、paksetやアドオンにも依るが30000kwが標準。容量以上は送電できない。

乱開発/らんかいはつ
主に公共事業の機能を使い、ランドマーク・市内建築物・地形改変などを駆使して、既存の街を見違えるほど開発することを指す。町を丸ごと壊す場合もある。OTRPで範囲建設ツールが実装され、その効率は大幅に上昇した。
「住民や市議会の評判、それに伴う開発行為の規制」といった要素が存在しないSimutransゆえに可能な芸当であり、同要素が存在するOpenTTDでは実質不可能なプレイスタイルといえる。
リニア/Linear
リニアモーターカーの略(英:linear moter carだけど和製英語)。物理的な接点がある普通なモーターを使用せず、電磁石を用いて物理的な接点の無いモーターを用いて動かす近未来的な技術なアレ。この定義だと空中に浮くかどうかは問われないため、推進力としてのみリニアモーターを使い、車体を支える車輪が必要なモノを鉄輪式、車体を宙に浮かせる力もリニアモーターから得るモノを磁気浮上式と呼ぶ。磁気浮上(マグレブ)式にもイロイロあるが、日本においては愛知のリニモ(愛知高速交通東部丘陵線:HSST)かJR東海が建設中の中央新幹線(超電導リニアを利用することで新幹線より速く走れる)を指すことが多い。simutransでは概ねモノレール扱いされることが多い。
列車交換/れっしゃこうかん
単線区間での行き違いを行うこと。特に優等列車を運用する場合は路線全体の信号設置がやや面倒になる。優等が必要なくらいなら複線化しろとか言ってはいけない。単線区間を複線にする予定があるのなら、列車交換をする所の上り下りの配置に気を配っておくと後々面倒が減って吉。

アルファベット

AGT/エージーティー
Automated Guideway Transitのこと。中量軌道輸送システムの一つ。規格がいろいろあるが、ざっくり言ってあまり大きくない鉄道車体をゴムタイヤ台車の上に載せて敷設された専用の道路を運行しているもの。日本においては新交通システムと呼ばれることが多い。ゆりかもめがまさにコレ。simutransではデフォルトのpaksetには含まれていないが、各所で提供されているアドオンでは軌道は道路、車両はバス扱いされていることが多い。ちなみにsimutransでの自動車の最大連結両数は4両。
ATC/エーティーシー
Automatic Train Controlのこと。日本語では「自動列車制御装置」などと訳される。東海道新幹線建設時に「200km/h超で移動する列車の中から外に立ってる信号機見るとか動体視力超人やんけwww」→「じゃあ運転台で信号表示すればよくね?」ってことで開発された。新幹線の安全性を担保する装置の一つ。新幹線以外だと地下鉄とかでも似たような理由で多く導入されている。
Simutrans Standard(Extendedではないほう)においては信号機の2マス間隔自動設置を指すことが多い。手軽に本数を詰め込める反面、安易に使うと列車間隔の不均一やデッドロックを引き起こすことも。
信号・運行保安装置関係の機能が大幅に強化されたExtendedでは、「車内信号閉塞」や「デジタルATC」といったものを文字通りの意味で再現できる。
autosave/オートセーブ
指定の月間隔で月が変わる度に自動でセーブしてくれる機能。デフォルトではoff(0)になっている。高度な設定(simuconf.tab)の中にある。0を1から12までの数字に設定するとその間隔で自動保存してくれる。名前はautosaven.sve(nには保存した月の数字が入る)で保存し、同名のファイルがあれば確認なしで上書きされる。まだまだどんなバグがあるかわからないsimutransではonにすることがプレイヤー間では推奨される。比較的古くからある(詳しい人追記お願いします)機能である。
BRT/ビーアールティー
Bus Rapid Transitのこと。日本語では「バス高速輸送システム」などと訳される。世界初のBRTはブラジル・クリチバ市 (Curitiba)で1974年に開業した。当時クリチバ市は急速な発展による混雑を課題に抱えており、地下鉄を掘ったりする時間的な余裕も金銭的な余裕も無い前提で、ある大学生が編み出した答えだった。ちょっとした駅設備のようなものをバス停に設け、バス専用道路やバス専用レーンを道路に作り、そこを2,3両編成のバスが最短1分間隔で行ったり来たりすることで地下鉄や路面電車の代わりにしようというのが新しいアイディアだった。その大学生は他にも「都市の乱開発を予防するための厳しい区画管理、市中心部の繁華街における交通(自動車)量の抑制、旧市街の歴史的建造物の保全、便利で手頃な公共輸送システムの構築」等々をまとめた青写真を市のコンペに提出。その大学生は後々クリチバ市の市長となり数々の見本となる都市計画を実践した。リアルsimutransしちゃったスゴい人のひとり。ジャイメ・レルネルという方です。
「BRTとはなんたるか」をwikipediaで見ることができる以上、日本では何をもってBRTと呼ぶかの定義が曖昧になっていて、「それはホントにBRTと呼んでいいのか」と思わせるモノも日本各地で跋扈しているが、少なくともsimutransおいてはcitycarを排除してバスを頻発させれば大体BRT。
CBD/シービーディー
中心業務地区(英:central business district)のこと。ざっくり言ってデカい街。多くの旅客が発生し、また目的地とするほか、複数の鉄道事業者が大駅を近接して設置したりバス事業者がバスターミナルを設置したりで多くの旅客が乗換をするなどで交通が集中することから混雑しやすい。simutrans的にはマッププレイ初期から面倒みてる都市の市域にいつの間にかハイレベルな建築物が並んでるような感じのアレ。現実同様多くの旅客の供給源であり目的地となるため、大切にした方がいい。
citycar/シティカー
道路を走り回る一般車。よくバスやトラックを邪魔するアレ。一応citycarのみを排除する標識も設定されている。寿命は進んだマス数で決められるが、邪魔に思えば消去ツールでひと思いに消せる。不要だと思えばアドオンフォルダから該当pakファイルをまるごと消すことで未来永劫永久に発生しない。simutransのゲーム性を維持するモノだと考えられているようである。
citylist/シティリスト
正確には「citylist_XX.txt(XXは言語コード。例えば日本語用はcitylist_ja.txt)」。ゲーム中で新たな都市が生成されるときに用いられる名前の一覧。Paksetごとに当該ファイルを持つことが可能である。当該ファイルがない場合は、XX.tab(XXは言語コード)の内容から一定のルールにしたがって都市名が作られる。みんなも都市名にこだわって、開発中のマップへの思い入れを強めよう!
Ctrlキー/コントロールキー
斜め向き軌道の直線設置、設置してある駅や軌道の上書き、信号のオフセットや設置間隔の調整など、何かと重宝する重要なキー。このキーを押しながら別の操作をすることが多いキー。一般的なキーボードなら右下(矢印キーの近く)か左下(左shiftキーとスペースキーの間あたり)かその両方にあるはず。Macintoshではcommandキーが同じポジション。
C++/シープラスプラス
プログラムとしてのSimutransの開発言語。開発が始められて以来20年以上使われ続けている。「2020年時点のプログラミング言語としては低水準(ハードウェア寄り)の処理を書くことができる」というのが大きな特徴。Simutransそのものも、2020年時点で開発が続いているPCゲームとしては、相当に低水準のAPIを直接使用するような作りである。ちなみに「cpp」とか「シープラプラ」などと略して呼ばれることが多い。
FATAL ERROR/フェイタルエラー
「致命的エラー」という意味。「設定ファイルの内容がおかしい」「車両があるのに、対応する産業がpakset内に存在しない」「プログラム内部で何らかのオーバーフローが発生した」等の場合に発生する。発生した場合、Simutransは直ちに異常終了する。異常終了なのでセーブもされず、作業内容が吹っ飛ぶ。Simutransプレイヤーにとっての恐怖の大王であり、特にプレイ中に発生すると顔面真っ青になること間違いなし。その原因が一見わからないような内部の複雑な挙動である場合も多く、ユーザーコミュニティに相談が持ちかけられる場合もしばしばある。また、操作内容によってはFATAL ERRORも出さずにいきなりSimutransが強制終了する(Windowsであれば「simutrans.exeは動作を停止しました」というメッセージと共に強制終了)場合もある。マメにセーブするとかautosaveを設定することで被害をある程度抑える方策もある。
ja.tab/ジャータブ
英語で登録されたアドオン名を日本語に翻訳するファイルの名前。
LC/エルシー
Long Convoyの略。24両を超える最大編成両数を実現する機能のこと。ラス氏作のLCパッチは最大64両であったが、Nightly R8243以降の本体統合版LC機能は最大255両(simuconf.tabで設定可能)が実現できる。
LRT/エルアールティー
Light rail transitのこと。軽量軌道交通などと訳される。要するに輸送力が軽量級な都市旅客鉄道のこと。何をもって「輸送力が軽量級」とするか難しいところではあるが、日本では「専用軌道を多く持つ路面電車」か「駅が短い間隔で設置され短編成の電車が頻繁に行ったり来たりする普通電車」をLRTと呼ぶ傾向にある。併用軌道の路面電車より輸送力があるとされる。simutransにおいては、路面電車の軌道は道路上にも設置できるという点が特徴である。普通鉄道が路面電車軌道に入線できることにより犬山橋が容易に再現できるが、逆に広電宇品線のごとく路面電車を普通電車軌道に入線することも可能である。前者の「普通鉄道を併用軌道に入れる」というテクニックは、特に市域内に産業施設が発生してしまった場合の輸送手段として有用。
NetSimutrans/ネットシムトランス
インターネット回線を使って複数人で一つのマップを同時に開発して対戦するプレイのこと。
主催者によって雰囲気はかなり異なるので自分に合うサーバやプレイヤを探すのもまた一興。NetSimutransプレイの場合、全ての参加者の導入アドオンは一致させる必要がある*1。スタンドアロンプレイ環境とは、Paksetを分離する必要があるだろう。
NS
NetSimutransの略
OTRP
One Way Two lanes Road Projectの略。Simutrans Standardのforkの一つ。開発主幹はひめし(THLeaderH)氏。多車線道路における挙動の改善や、その他特に乱開発プレイヤーにとって便利な機能が多く追加されている。その分動作の安定性は低く(本家nightly版程度の安定性と見て不都合はないだろう)、特に本家のアップデートに追従した場合など、致命的不具合が発生するビルドがリリースされることがある。アップデートの適用は計画的に。
Simutrans Main Theme/メインテーマ
Simutrans BGMの記念すべき1曲め。バージョン120.4までのSimutransにおいては、ダウンロードしたそのままの状態(-nomidiオプションを付けず、musicディレクトリにもmusic.tabにも手を加えていない状態)で起動すると、Paksetの読み込みが終了して最初に鳴る楽曲がこれであった。「テレー テレレレーレー」という擬音語でも知られる。日本のSimutransアクティブプレイヤーの間では、「心が折れる」「変な曲」等と言及されることが多い。
simuconf.tab/シムコンフタブ
Simutransのプログラム、旅客経路探索、産業建設、表示、その他Simutransの各種挙動を設定するファイルの名前。
streetlist/ストリートリスト
正確には「streetlist_XX.txt(XXは言語コード。例えば日本語用はstreet_ja.txt)」。ゲーム中で駅・停留所等を建設した際に用いられる接頭語・接尾語の一覧。駅Paksetごとに当該ファイルを持つことが可能である。当該ファイルがない、或いは当該ファイルで定義された名前を使い切った場合は、simuconf.tabの内容から一定のルールにしたがって駅・停留所等の名前が作られる。
UBE
山口県宇部市の海底炭鉱を発祥とするコングロマリット。旧社名は宇部興産。手がける製品は石灰、セメント、ゴム、電気、化学製品など多岐にわたる。現在本社を置いている天王洲アイルの街の造成にも関与。かつては宇部線と美祢線で貨物列車を運行しまくって幹線に仕立て上げていたが、日本一長い私道(32km近く)である(並走する中国道より線形が良い)宇部伊佐専用道路(旧称:宇部興産専用道路)を敷設してからはJR貨物と手切れにしてそっちでロードトレインする一方。ある意味リアルsimutransしちゃっている企業。
ZIP/ジップ
1. アドオンを配布するときに用いられる圧縮ファイル。
2. 最終輸送兵器ZIPシリーズの略称。普通の車両よりも多くの旅客を運べるが、旅客の評判は反対運動が起きるほど悪いらしい。※「輸送システムの構築」を旨とする通常のプレイスタイルからは著しく逸脱したツールなので、ご利用は計画的に。

数字

2^n/2の累乗
アドオンの画像を作る時に最も基本な単位。64や128もこの類の数字。
24両編成/24Cars
LC機能が統合されていないバージョンのSimutransでは、列車一編成に最大で24両しか繋げることができない。しかし24両もつなぐことはそうそうないので、混雑死の代名詞的なものの一つに数えられる。「米国型貨物列車の再現」等、プレイスタイルによっては24両を超える編成が必要になる場合もあるぞ
255両編成/255Cars
LC機能が統合されたバージョンのSimutransでは、列車一編成は最大255両まで繋げることができる。米国等で多く見受けられる極長編成の貨物列車等も、255両あれば十分に再現できるが、Simutransでそこまでの長編成の需要があるかと言われると…?
65534/65534
16番目の2の累乗数から2を引いた値。65536byte = 64KiBであり、コンピュータに携わる者にとって「きりのいい」数字とも言われる。simutransにおいては120.1.2以前の本体における、アドオン画像の最大読み込み可能数であった。かつては「アドオン全部入りをやろうとして、画像数が65534を超えてFATAL ERROR」という事態が、特に日本のアクティブプレイヤーの間で頻発していた。120.1.2以降の本体では、アドオン画像の最大読み込み可能数が4294967294(=40億超)に拡張されたため、画像数オーバーの問題は少なくとも当分は発生しないであろうと考えられる。

*1 参加者間で導入アドオンが一致していないと、アドオンが足りない側のSimutransが起動しなくなる。