不孝な人間
このストーリーは、三毛また氏の曲「咲夜 親不孝な人間のお話*1」をドリアニ風に再現したものです。
loading...
登場するキャラクター
レミリア・スカーレット、十六夜咲夜、紅美鈴、パチュリー・ノーレッジ、小悪魔、八意永琳、蓬莱山輝夜、鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てゐ、東風谷早苗、八坂神奈子、洩矢諏訪子、ジャック・オー・ランタン(登場のみ)、セイバー(登場のみ)、ブレイズ(登場のみ)、エスパーダ(登場のみ)、両津勘吉(登場のみ)、大原大次郎(登場のみ)、じーさん(登場のみ)、孫(登場のみ)、校長(登場のみ)
イベント
- プロローグ
- ジャックの屋敷
- ジャック「この小説、すごく泣けるっていうけど、ホントに泣けるのか?」
- ジャックが買ったという小説は「咲夜 親不孝な人間のお話」だった
- ジャック「暇だし、とりあえず読んでみるか」
- 会話1
- ナレーション(レミリア)「あれはある日の事だった。私は一人の小さな子を見つけた。この子は名前を覚えてはいなかったの。だから、私が咲夜と名付けたの」
- レミリア「今日から、貴方の名前は咲夜よ」
- 子供「さくや・・・?」
- レミリア「そう、夜に咲き誇る漢字二文字で“咲夜”よ」
- 咲夜「わかりました」
- 会話2
- 紅魔館
- メイド服を着た咲夜
- 咲夜「似合ってますか?」
- レミリア「とっても似合ってるわよ」
- ナレーション(レミリア)「あなたが見習いとしてメイドを始めた頃は、一人前目指して努力していたわね。私が散歩に出た時は日傘を持つ手が震えていたり・・・」
- 咲夜「んんっ!」
- レミリア「無理しなくて良いわよ」
- ナレーション(レミリア)「背伸びして髪をすいてくれたりもしたわ・・・」
- 咲夜「いつかは私も・・・」
- ナレーション(レミリア)「それに、いつも美鈴の胸を見る度に夜色の目を輝かせたっけ・・・」
- レミリア「残念な運命が見えるわ(笑)」
- 残念な運命=大人になっても貧乳
- 咲夜「むー!お嬢様!」
- 会話3
- 咲夜「ぐぬぬ・・・」
- レミリアが太陽に当たらないように日傘の角度を調節する咲夜
- レミリア「苦っ!アイタッ!」
- 咲夜「はわわ、ごめんなさい!」
- 苦い紅茶を飲まされた上、トレイを頭にぶつけられるレミリア
- ナレーション(レミリア)「それから、しばらく経って、咲夜も成長してからも、色々な事があったわ」
- レミリア「ちゃんと日傘を持てるようになったわね・・・」
- 咲夜「もう慣れました!」
- 場面は変わって、レミリアが紅茶を飲む
- レミリア「ウゲェ・・・何これ・・・!?」
- 咲夜「福寿草です(暗黒微笑)」
- ナレーション(レミリア)「こんな楽しい時間が、いつまでも続くとばかり思っていた。でも・・・」
- 会話4
- 咲夜「おやすみなさいませ、お嬢さ・・・ま・・・」
- ドサッ
- 咲夜が倒れた
- レミリア「咲夜!?」
- ナレーション(レミリア)「長い年月が経って、咲夜は年を取って、メイドの仕事を続けられなくなったの・・・」
- 会話5
- 美鈴「私が持ちます!」
- ナレーション(レミリア)「それから、日傘は美鈴が持つようになった。気持ちはありがたいけど、咲夜じゃないと高すぎて眩しかったわ。そして、私はどうやったらより長く咲夜と一緒にいられるか考えて、出来るだけの事を実行した」
- パチュリー「レミィ!もうやめなさい!本が散らばって片付けられないのよ!」
- レミリア「いいえ、やめないわ」
- パチュリー「やめてー!」
- 小悪魔「・・・(本に埋もれて気絶している)」
- ナレーション(レミリア)「魔導書を一日中読み漁ったり・・・」
- 守矢神社
- レミリア「どうぞ」
- 早苗「本当に良いんですか!?」
- 諏訪子「こんなにくれるなんて・・・(涙)」
- 神奈子「・・・」
- ナレーション(レミリア)「守矢神社にありったけの札束を持って参拝したり・・・」
- 永遠亭
- 永琳、輝夜、鈴仙、てゐ「くっ・・・」
- レミリア「答えろ!どうすれば咲夜は長生きできる!どうすれば咲夜は永遠に私と一緒にいられる!」
- 永琳「あるにはあるけど、危ない物よ」
- レミリア「どういう意味!?」
- ナレーション(レミリア)「永遠亭の医者から方法を聞き出そうとした。でも、私に告げられた言葉はとても残酷なものだった」
- 永琳「蓬莱の薬を知っているかしら?」
- レミリア「何だそれは?」
- 永琳「飲めば老いる事も死ぬ事も無くなる薬よ」
- レミリア「じゃあ、早くそれを渡しなさい!」
- 永琳「私は良いけど、咲夜はどう思うのかしらね」
- レミリア「どういう意味?」
- 永琳「吸血鬼の貴方には関係ない事かもしれないけど、それを飲んだらずっと死なない、つまり、普通の人間とはずっと一緒にはいられなくなるわ。必ず先に旅立たれるのよ」
- レミリア「!!」
- ナレーション(レミリア)「私は慌てていた、そして大馬鹿だった。咲夜がどう思うのか、全く考えてなかった」
- 永琳「薬は渡しておくわ。ただし、咲夜に渡すかどうかは、貴方自身が決めなさい」
- レミリア「・・・」
- ナレーション(レミリア)「永遠亭の医者は不老不死の薬が入った瓶をくれた。でも、私はそれを握り潰した」
- 永琳「何をするの!?」
- レミリア「決めたの、ちゃんと咲夜とお別れするって」
- 永琳「・・・そう」
- 会話6
- 咲夜「お嬢様、もうそろそろのようです・・・」
- レミリア「・・・」
- ナレーション(レミリア)「私はその言葉を背を向けて聞いた。何でかって?従者に見せちゃいけない顔をしていたからよ。けど・・・」
- 咲夜がレミリアの顔を触る
- 咲夜「私は・・・お嬢様に会った日から今日まで・・・とても・・・とても・・・幸せでした・・・」
- ナレーション(レミリア)「その言葉を聞いた途端、それまで抑えていた気持ちが一気に溢れ出した」
- レミリア「咲夜ァ!別れたくないよぉ!ずっと一緒にいたいよぉ!(泣)」
- ナレーション(レミリア)「けど、どんなに泣いても、咲夜は二度と返事をしなかった」
- レミリア「いやぁ・・・咲夜!咲夜ァ!何かひとつでもいいから返事してよ!もう一回笑顔を見せてよ!ずっと一緒にいるって約束したじゃない!咲夜の嘘つき!ねぇ、起きてよ!お願いだから目を開けてよ!咲夜!咲夜ァァァァ!!(号泣)」
- 会話7
- ナレーション(レミリア)「咲夜が天国に旅立ってから、10年が過ぎた」
- 美鈴「お嬢様、お茶が入りました」
- レミリア「ありがとう」
- 美鈴「では、失礼します」
- ナレーション(レミリア)「あれから、変な味のお茶を飲むことは無くなったけど・・・しょっぱい紅茶はやっぱり美味しくないわね・・・咲夜・・・」
- クリア後1
- 小説のページに2~3滴の雫が滴り落ちる。そう、ジャックは泣いていた
- ジャック「うううう・・・クッ・・・ククッ・・・(泣)」
- 小説を閉じ、声を押し殺しながら泣くジャック
- ジャック「・・・咲夜・・・咲夜!!(泣)」
- そして・・・
- ジャック「・・・うわぁぁぁぁぁぁん!!(号泣)」
- その場で泣き崩れ、ただただ大声で泣き叫ぶことしかできなかった
- そしてジャックの泣き声を聞いた使用人達が入ってくる
- 使用人、メイド「ジャック様!?」「ジャック坊ちゃま!?」「いかがなさいました!?」
- ジャック「これ見てくれよ・・・さっき買ってきた小説、何でこんなに泣けるんだよぉぉぉぉ!!(号泣)」
- 使用人A「この小説ですか、ジャック坊ちゃま…。」
- メイドA「私達も感情移入してしまいますね…。」
- クリア後2
- ファンタジック本屋かみやまでも、セイバー達は号泣していた
- セイバー「この小説の作者じゃないのに、何でこんなに泣けてくるんだ・・・(泣)」
- ブレイズ「僕もですよ・・・(泣)」
- エスパーダ「俺もだ・・・(泣)」
- クリア後3
- 両津の派出所でも
- 両津「な、なんて悲しい小説なんだ・・・!(泣)」
- 大原「両津!また仕事もせずに何を読んどるんだ!」
- 両津「何って、これ見てくださいよ!」
- 大原「この小説、最近、流行ってる物ではないか…。」
- 両津「だから、大目に見てくださいよぉ~!」
- 大原「だからといって、仕事をサボるな!(とは言え、帰りに買って読もうか…。)」
- 両津「(部長も読みたそうな顔してそうだな…)」
- クリア後4
- じーさんと校長もこの小説を読んで号泣していた
- じーさん「お~いおいおい!!咲夜よ、なんて不孝な奴じゃ~!!(泣)」
- 校長「泣ける話じゃい!耳からカップヌードルが出るくらい泣けるのじゃい!(泣)」
- 孫「おじいちゃん、校長、どうしたの?」
- じーさん「孫、これを見てくれ!」