小説一覧表・掲示板/Answer-老人と人形と骸骨

Last-modified: 2017-07-15 (土) 14:14:50

「おぬしなら、私の呪いを解けるかもしれない」

 

白金の鎧に身を包んだ青年は、老人にそう話しかけた。
「あなたがこの古城の主ですか?」
青年がそう問うと、老人は答えた。
「違うが、そうだ。」
青年はさらに問う。
「どういうことですか?」
老人は答える。
「儂はこの古城の主ではないが、主の依り代である。主は夜の間しか姿をお見せにならない。さあ、儂を殺せ。そして儂の呪いを解いてくれ」
あろうことか老人は青年に「殺せ」と要求してきたのである。

 

青年はしばし悩んだが、夜が来て、青年は目の前の老人を殺すことにした。
老人を殺せば、呪いは解けると信じて。

 

次に老人が目覚めたとき、彼は青年が建てた村にいた。
呪われていた時のことを彼は青年にこう語った。
「呪いを解いてくれてありがとう。まるで何かに噛まれたようじゃったよ」

 

その後、老人は仕立て屋として村に住んでいる。

 

Williamという名の人形が、彼の家には置いてあった。


  • すごい -- 伝説のガンナー? 2017-07-14 (金) 21:13:41
  • 同じく -- SB 2017-07-14 (金) 22:11:01
  • 上のコメの修正完了。 -- ポテト 2017-07-15 (土) 14:14:50