概要
BT-7は、1935年から1940年の間に大量生産されたソ連のBT快速戦車最後の車両である。
機能としては、他の戦車に比べてはるかに優れた機動性を有していた。
ソ連ではBT戦車の事を、頭文字からとったBetka(バトカ)、またはBetushka(バトゥシュカ)と呼んでいたと言われる。
BT-7の量産が終了した後の1940年。
走・攻・守のバランスが取れたソ連の英雄的戦車T-34が、ソ連陸軍の主力戦車として置き換わる事になる。
本車両は、BT-5に引き続き装甲があってないような快速戦車である。
速度を活かして一気に相手の側面へと移動し、至近距離からの攻撃が効果的な戦法となるだろう。
一部傾斜している箇所があり、そこで時たま跳弾が起こるが、何度も言うが装甲などあってないような戦車なので期待はできない。
BT-7最大の防御は、やはりその速度にある。左右ジグザグに動きながら最高速度で走り続ければ、敵の攻撃が当たる事はないだろう。
ただし左右ジグザグに動くと、軽い車体が災いして、かなり横滑りを起こすので操作に慣れが必要になる。
長所と短所
長所
- 高速かつ軽快
- 高レート射撃
短所
- 剥き出しの履帯とサスペンションの為損傷しやすい
- 車体全体に配置されている弾薬庫と履帯上にある燃料タンク
- 車体が大きく隠れにくい(注:車体全長がこの時期の戦車にしては長めの為このような記述があると思われる)
- 正確な運転が難しい:車体旋回が鋭く、ブレーキ時に激しく振動する
- 装甲が薄くBT-5よりも平面な箇所が多い
- 重機関銃の射撃に脆弱
- 主砲の俯角がBT-5よりも悪化
詳細
BT-7の特徴的な部分は、BT-5と引き続きクリスティ式からなるスピードだろう。
道路上で戦車というよりもレースカーに近い速度を出すが、面白いのは中々にじゃじゃ馬な点にある。
高い最高速度とその身軽さの結果、この戦車はドリフトをしやすい。特に機動が凄まじいABはことさら顕著だ。
旋回をしやすいように、スロットルを減らしておき、旋回キー(初期設定でAキーとDキー)で微調整していくしかない。
あまりの機動に驚く人もいると思うが、そこは慣れていく必要があるだろう。
だがこれはT-34を操作する上での前準備となる。しっかりと操作に慣れていこう。
オフロードを走る動作は良好である。前述のドリフトも舗装道路ほど酷くはないだろう。
とはいえ、最高速度が落ちるわけではない。その長い履帯の構造がその性能を実現している。
この点は、2号戦車やM2軽戦車にない所である。
戦車内部は非常に狭く、搭乗員は窮屈に押し込められている状態だ。
何より砲塔に装填手と車長兼砲手が横一列に並んでいる。そしてBT-7の装甲は、BT-5に引き続き無いに等しい。
機関砲でも容易く撃ち抜かれてしまうため、装甲を横から撃たれてしまえばアウトだ。
というかどこから撃たれてもBT-7にとっては致命傷になりかねない。
故に「撃たれない、当たらない」立ち回りが要求される。ここらへんはBT-5と変わらない。
武装
- 1× 45mm 20-K キャノン 146発/門
- 1× 7.62mm DT 機関銃 1890発/門
主砲
- 1× 45mm 20-K キャノン
仰角:25°
俯角:-6°
装填時間:3.77秒
砲塔旋回速度:13.18°/秒
砲弾
基本情報
砲弾 | 貫徹力(mm)@90° | 砲弾の種類 | 初速/秒 | 重量 (kg) | 信管 遅延 (m) | 信管 感度 (mm) | 水平30° での正規化 | 跳弾 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 0% | 50% | 100% | |||||||
BR-240 | 62 | 59 | 45 | 35 | 29 | 26 | APHEBC | 760 | 1.4 | 1.2 | 15 | +4° | 42° | 27° | 19° |
BR-240SP | 73 | 68 | 51 | 35 | 25 | 17 | AP | 757 | 1.4 | N/A | N/A | -1° | 43° | 30° | 15° |
距離:貫通力の相対グラフ
炸薬 砲弾の値段
砲弾 | 爆薬タイプ | 炸薬量 | TNT換算 | 値段 | |
---|---|---|---|---|---|
BR-240 | A-LX-2 | 19 g | 32.3 g | N/A | |
BR-240SP | なし | N/A | N/A | 4 SL |
弾薬庫
満載 | 一つ目の ラック | 二つ目の ラック | 三つめの ラック | 四つ目の ラック | 五つ目の ラック | 六つ目の ラック | おススメ | 見た目の 違い |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
146 | 122<+24> | 97<+49> | 73<+73> | 49<+97> | 24<+122> | 1<+145> | なし | なし |
副武装
- 武装
1× 7.62mm DT 機関銃 (同軸)
- 銃弾情報
組み合わせ AI/AP-I/AP-I/T 弾名 AI(着発焼夷弾(調整済)) AP-I(徹甲焼夷弾) T(曳光弾) 貫徹力(mm) 角度 10m 100m 500m 1000m 1500m 90° 10 9 7 4 2 60° 8 7 6 3 2 30° 4 4 3 2 2
乗員
- 車長/砲手
- 装填手
- 操縦手
合計:3人
装甲
さてここまで何度も言われている通り、この戦車の装甲は正面以外の装甲も全くないと言っていい。
各装甲のバランスは普通だが、期待はしない方がいいだろう。
装甲 | 正面 | 側面 | 背面 | 天板 |
---|---|---|---|---|
車体 | 15 mm(車体正面) 20 mm(ドライバーハッチ) | 15 mm | 13 mm | 10 mm |
砲塔 | 15 mm | 15 mm | 13 mm | 10 mm |
モジュール
消火器と修理キットを最初に改修しよう。
ただ修理キットはTierIIにあるため、TierIの部品を修理キットの他にもう一つ改修する必要がある。
ここは好きにして構わないが、BT-7は速力を活かして敵の側面を突く戦術に長けた戦車だ。
そのため、砲の改修(右側)は後回しにし、まずは機動力の改修(左側)をする方が良い。
可能な場合、TierIVの「砲兵支援」を改修すると良いだろう。
史実
編集用メモ
フル改修・乗員スキルの影響なしで計測
視認性 83%