プロローグ~第1章「神意と処刑台」程度までのあらすじ

Last-modified: 2011-08-20 (土) 14:55:51

ここでは、プロローグから第1章「神意と処刑台」程度までのあらすじを、
おおざっぱに解説します。

 

ラ・ヴァレッテ城の戦い

ゲラルトは、前作「The Witcher」の終わりに、
テメリア国王フォルテストを暗殺者から守ったことで、フォルテスト王に気に入られます。
その後、事件のあった日まで、ゲラルトはフォルテスト王に仕えていたようです。
トリスも、フォルテスト王の相談役として、テメリア国に仕えていました。

 

事件のあった日、ゲラルトは、ラ・ヴァレッテで起きた反乱の鎮圧に参加していました。
これは国同士の戦争ではなく、あくまでテメリア国内の内乱です。

 

反乱の原因は、2人の子供にありました。
フォルテスト王は、マリー・ルイーズ・ラ・ヴァレッテ男爵夫人と不倫をした上、
男爵夫人との間に2人の子供(アナイスとブーシー)をもうけていたのです。
男爵夫人はフォルテスト王に対して「呑めない要求」をしてきました。
(正式に王妃として迎えろ、という要求?)
フォルテスト王が要求を断ったことにより、反乱が起きました。
フォルテスト王は、この反乱は、貴族達が男爵夫人を操って起こしたものだと考えていました。
目的は王権の弱体化です。

 

反乱鎮圧の途中、アリアン・ラ・ヴァレッテがゲラルトの前に立ちはだかります。
アリアンは、男爵と男爵夫人の間の子供です。
フォルテスト王と血のつながりはありません。

 

アリアンをやり過ごした後、ドラゴンに襲われたりといったトラブルを切り抜け、
修道院の最上階で、ついにフォルテスト王は2人の子供と再会します。

暗殺

しかし、修道士に変装していた暗殺者の手によってフォルテスト王は殺されてしまいます。
暗殺者は修道院の塔から飛び降り、スコイア=テルの船で逃亡します。
暗殺者は特徴的な目をしており、そこからウィッチャーであると予想されることになります。

 

ゲラルトは、その状況から、暗殺者の濡れ衣を着せられ、投獄されてしまいます。

脱獄、追跡

ロッシュは、ゲラルトの弁明を信じ、脱獄の手助けをしてくれます。

 

ゲラルトは、スコイア=テルが、戦利品であろう青い縞のマスクをしていたことを覚えていました。
青い縞は、ロッシュの指揮する「刺青隊」のカラーです。
その特徴から、ロッシュは、スコイア=テルの中でもイオルヴェスの部隊であると考えます。
ロッシュの密偵(「神意と処刑台」でダンディリオンと判明)が、
1週間前にフロットサムでイオルヴェスとハゲの大男を目撃していたことから、
一行は船でフロットサムに向かいます。

フロットサム

フロットサムに上陸した一行は、イオルヴェスと王殺しが一緒にいるのを目撃します。
フロットサムに来たことに間違いはなかったようです。

 

フロットサムでは、吟遊詩人ダンディリオンと、ドワーフのゾルタンが処刑されそうになっていました。
ゲラルトは、何とか2人を救出します。
ダンディリオンとゾルタンは、原作や前作「The Witcher」にも登場する、ゲラルトの昔なじみです。

まとめ

テメリア国の状況

国王が暗殺されてしまった今、王位継承の問題が発生しています。
フォルテスト王の娘「アダ」はすでに死亡しており(ただし前作のセーブインポートにより変化)、
男爵夫人との間の子供であるアナイス、ブーシーは共に非嫡出子です。
クエスト「御意によりて」で、ニルフガードの大使シラードとフォルテスト王が言い争っていたように、
フォルテスト王はブーシーに王位を継がせようと考えていたようですが、
王位継承法は非嫡出子による王位の継承を認めていないようです。

 

国内では、貴族達が王位を巡って争いを始めていますが、
フォルテスト王の暗殺により国内が混乱している今、他国がこの機に乗じて侵略をしてくる恐れもあります。
テメリア国としては一刻も早くこの状況を収拾する必要があります。

ゲラルトの状況

ゲラルトは、処刑こそ免れましたが、賞金首として追われる身です。
汚名をそそぐためには、王殺しを捕まえることが必要です。
したがって、現在のゲラルトの目的は「王殺しの捜索」です。
そして一番の手がかりは、現時点では「イオルヴェス」ということになります。

 

もっとも、注意すべきは、あくまで自分の汚名をそそぐためであるということです。
ゲラルトは、テメリア国の国民ではなく、テメリア国のために戦うべき動機はありません。
(ゲラルト達北方のウィッチャーの根城であった「ケィア・モルヘン」も、
テメリア国ではなく、ケイドウェン国の北東に位置しています。)
また、フォルテスト王と個人的に親しいわけでもなく、仇を討つような関係にはありません。

ロッシュの状況

一方、ロッシュの状況はゲラルトと異なります。
ロッシュは、テメリア国に仕える特務隊の隊長です。
常に、テメリア国のことを第一に考えるべき立ち位置にあるのです。
また、ロッシュは個人的にフォルテスト王に恩があります。
ロッシュは、テメリア国のため、フォルテスト王のために王殺しを追っています。

 

もう1つの違いは、スコイア=テルとの関係です。
「刺青隊」はスコイア=テル討伐のために組織された部隊です。
したがって、スコイア=テルと手を組むことはあり得ません。
一方で、ゲラルトは「中立」な存在であるウィッチャーであり、
必要であればスコイア=テルと共闘することも当然考えられるのです。

 

ゲラルトとロッシュは、「王殺しの捜索」という目的のみが一致しており、
そのためにとりうる手段や、動機についてまで一致しているわけではないのです。