Kinship of the Wolves

Last-modified: 2015-04-02 (木) 14:08:59
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概要

本編イオルヴェス編のサイドストーリー。
配布サイトのコメント欄には軒並み高評価が並ぶ。
実際、本編のクエストだったら良かったのにと思うくらいの素晴らしい出来栄え。
会話も原作小説のような軽妙さがある。(英語だけど)
また、ミステリー仕立てのプロットに加えて、ストーリー進めるだけならクリアせずとも支障ない派生クエストなどは、敢えてクエストマーカーやジャーナルで指示を出さずに、次にすべきことは何か、何処へ行けば良いのかといったことをプレイヤー自身に考えさせることで、推理したり、探索や試行錯誤を愉しみながらプレイできる作品になっている。


  • 動作は比較的安定しているものの、テクスチャーエラーが発生したり、セーブ・瞑想等で強制終了することがある。
    (その場合は、コンフィグ設定で、テクスチャー圧縮率を「高」、テクスチャーのメモリ割り当てを「最小」にすると安定します)
  • セーブはマメに行った方が良いが、セーブ&リロードに絡んだバグが存在するので要注意。
    現時点(Ver.1.01)で確認済みのセーブ&リロードに絡んだ重要なバグは次の通り。
    • 肉屋で肉を購入後に手動セーブしたデータからリロードして進行すると、囮が仕掛けられなくなる問題
    • 霊安所で巡査の検死をする際、一度検死した後に手動セーブしたデータからリロードして進行すると、二度と検死できなくなる問題
    • 霊安所で全ての遺体を検死し終わった際にかかるオートセーブ以降に手動セーブしたデータからリロードして進行すると、エリックが捕縛できなくなる問題
    • グリムバルドとの会話途中にかかるオートセーブポイントからリロードすると、身動きがとれなくなる問題
  • マップはラージ・ミニどちらも完全に機能する。クエストマーカーも有効。
  • ジャーナルは説明の文章が省略されている(Ver.1.01)。後日修正されるかは不明。
  • 英字幕に誤字・脱字が散見される。("sementary"や"harrased"のように、勘違いスペルが何度も繰り返されるケースも)

以下、ゲームの流れを解説します。後は実際にプレイしてみてください。

第2.5章(イオルヴェス編)

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必要な品を村で購入する

ゲーム開始時にイオルヴェスから買い物リストを手渡される。
パン・チーズ・ワイン・タバコ・まとまった本数の矢などを仕入れるため、ゲラルトが近くの村まで買い出しに出かけることに…
(リス団のイオルヴェスでは村に入れないため)
手持ちにそんな余裕は無いが金はどうするんだと訊ねると、「俺の有り金全部加えても多分足りないだろうから、あんたはモンスター退治か何か村人の手助けをする必要があるだろう」と言われる。
試しに「追剥をやって稼ぐつもりはないのか」と聞いてみると、本気で言ってるのかと返される。
首尾よくいったら、川の浅瀬の対岸の先にある森の中で落ち合おうと約束してイオルヴェスと別れる。
クエストBread and Butter (バター付パン) が発生する。

 

ゲームはレベル16でスタートする。
スキルポイントを割り振っておこう。

 以降、追加の経験値は戦闘でのみ入る。(クエスト完了では入らない)
 そのため、追加のスキルポイント入手は期待しないでおこう。
 

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村の手前で1人の男が野宿をしている。
話しかけて何をしているのか訊ねると、やや奥歯に物が挟まったような言い方で「盗賊やモンスターから村の橋を守っているのだ」と言われる。
村について訊ねると、トゥルムカ(Trumka)という名の村であることがわかる。
どうやらバン・グリーン(Ban Glean)とバン・アルド(Ban Ard)の交易路中にある宿場町のようだ。

 バン・グリーンもバン・アルドもケイドウェンにある都市で、
 ポンター河を挟んでヴァージェン(正しくはヴァーゲン)に最も近いケイドウェンの都市がバン・グリーンである。
 ということは青色山脈とロック・ムインはまだまだ先で、
 この話がヴァージェンを出立して程なくのエピソードだということが判る。

ランバート(Lambert)と話す

村に入るとすぐ右手前に宿があり、中に入るとクエストKinship of the Wolves (狼派の親族) が発生する。
ジャーナルに従い、目の前のテーブルにいるランバート(!)に話しかける。

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 ランバートは前作The Witcherに出てきたケィア・モルヘン(Kaer Morhen)の最年少ウィッチャーで、
 ちゃんとランバートのグラフィックになっている。
 The Witcher 2本編では出番無し(多分)も、キャラモデルは一応用意されていたということか…?
 ちなみにタイトルのKinship of the Wolvesとは、ランバートのことを指している。
 (ランバート、ゲラルト共に「ウルフ派」と呼ばれるウィッチャーの一派)
 

久々の再会を祝し、ヴェセミル(Vesemir)とエスケル(Eskel)の健康を祈ってウォッカで乾杯する。

 ヴェセミル、エスケル共に前作The Witcherの登場人物。
 エスケルはゲラルトと一緒にケィア・モルヘン砦で育てられたゲラルトの義兄弟ウィッチャー。
 ヴェセミルはウィッチャーの長老で、ゲラルトやエスケルの剣の師範。
 続編The Witcher 3で再登場する…らしい。
 
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懐かしいケィア・モルヘン砦の1シーン(参考)
中央にヴェセミル、右側に少女時代のシリとゲラルト、左側にコーエンとランバート
(The Witcher 3 : Wild Huntより)
 

互いの近況報告などを話すうち、ゲラルトはこの村近辺をウェアウルフが徘徊していること、ランバートが先月マンティコア(獅子の胴体とサソリの尾、人型の頭部を持つモンスター)との戦いで負傷し、まだ体内から毒が抜けていないことなどを知る。

 ウェアウルフの事件に関しては、宿の主人の女房からより詳しい話が聞ける。
 3ヶ月前にキノコ狩りをしていて殺され、身体の半分以上を食べられた状態で発見されたモーリッツ老婦人を
 皮切りに、子供、ニルフガードの商人、そして1週間前には警官と、既に4人の犠牲者が出ているらしい。
 更に2人目か3人目の犠牲者が出た後、それまで仲の良かったジェミニと村長の間に何かがあったらしいことも
 分かる。
 また、犯人がウェアウルフというのは、ペラム少年が殺された後、村人のジャンゴ(Jungo)が森で怪物に遭遇
 するも、見事撃退に成功して無事戻り、皆にその正体を知らせたことで判明したのだという。
 奥のテーブルにいるジャンゴに小銭(5オレン以上)を掴ませるとその時の「冒険譚」が聞けるのだが、
 何やら話が胡散臭く、試しに問い詰めてみると…
 
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ランバートとの会話を進めていると、1人のケイドウェン兵が飛び込んできて、「ウェアウルフが再び襲ってきたのでウィッチャーの力を貸して欲しい」と頼まれる。
体調が万全ではないランバートに代わってゲラルトが協力することになる。

何があったのか確認するために近衛兵について行く

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兵士の後を追うと、途中、向こうからやってきた村長に呼び止められて会話になる。
村長は、ランバートの他にもう1人ウィッチャーがいると知って驚いた様子だったが、「ウェアウルフの件とは別に頼みたいことがあるので明朝家まで来てくれないか」と切り出す。
内容を尋ねるゲラルトに「話をするには時間も場所も適当でないので…」と言葉を濁す村長の態度を見て、ゲラルトは「考えておこう」と答える。

 
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村長のエルンスト・ウェンデル(Ernst Wendel)と別れて再び兵士の後を追うと、フレーミング・ローズや牧師たち数人が集まっている現場に着く。
ウェアウルフに襲われ下半身を食いちぎられたと思しき死体を前に議論しているのは、炎の薔薇の騎士団のロザリン(Rosalyn)と、傭兵ギルドの長バスコ・ジェミニ(Basko Jemini)、神父のキャメリー(Camely)の3人。
今度の犠牲者は漁師のイェムリック(Yemlic)で、発見者のエレミア(Jeremiah)と飲んで2人してベロベロに酔っ払っているところを襲われたらしい。
死体を調べると以下のことが判る。

  • を調べる : ボロボロの服は血で染まっている。それでもアルコールの匂いは容易に目立つ。
  • を調べる : 2、3の小さなかすり傷を除けば、顔と首はほとんど無傷だ。
  • を調べる : 全身、鋸で切られたような傷跡だらけだ。傷は長いがあまり深くはない。
            右肩には自分の親指の長さくらいの直径の丸い噛み跡のようなものがある。
  • を調べる : 前腕は切り傷だらけだ。手をかざして身を守ろうとしたらしい。

目の前のウィッチャーが有名な「白狼」と知ったロザリンから、ゲラルトは共闘の提案を持ちかけられる。
ロザリンがウェアウルフに止めを刺したらゲラルトへの報酬は無し。
ゲラルトが止めを刺したら報酬に「特別な何か」を上乗せする、というもの。
提案に乗るか、断って単独行動するか、選択する。

 会話選択時に説得することで仕事の報酬を倍(200オレン)にすることができる。
 発見者で酔っぱらいのエレミアからも話を聞いておこう。(アスクィー)
 エレミアからは、イェムリックと居酒屋で飲んでいて狼男を探しに行こうという話になったこと、
 その前に用を足すためしばらくの間彼を独りきりにしたこと、
 叫び声を聞いたがてっきり自分を急かしてわめいているのだと思ったこと、
 自分が戻ったらイェムリックが地面に横たわっていて、「それ」が内臓を食べていたこと、
 血まみれの「それ」は''ウェアウルフの子犬程の大きさ''で、醜い鼻を持ち、
 ''毛深くはなかった''といった証言が得られる。

メダリオンを使用して怪物を探す

メダリオンを使用して血の跡を辿っていく。
川岸に横たわっているドラウナーの死体を調べると、川から3体のドラウナーが現れて襲ってくるので、撃退する。
川で痕跡が途切れているため、今夜の追跡を断念する。

 引き揚げる際、ロザリンに、自分が来る前にジェミニと村長が何を議論していたのか訊ねてみよう。
 彼女曰く「正直よく解らないが、後からやって来た村長が「正義」と「不正行為をしている全員が逃れられない罰」
 の導入について熱弁をふるいだしたところ、ジェミニが失禁したようになって村長と彼の「愛人」に対する悪口を言い
 だし、それを聞いた村長が踵を返して去って行った…」というような情報が得られる。

朝に村長と会う

宿に引き返し、必要な情報収集等を済ませたら、宿の主人に部屋の鍵を貰って2階の部屋へ行くか、外の焚火の傍に行くと瞑想できるので、瞑想で時間を朝まで進める。

 

翌朝、焚火の近くで素振りしているランバートに話しかけるとデュエルのお誘いを受ける。
断っても構わないが、受けて勝利すると霊薬春ツバメが貰える。

 ランバートは相当に手強いので要注意。
 アードを打ち込まずに斬りつけると確実に弾かれる。
 ガードし、スキル「カウンター」の使用が簡単でおススメ。
 カウンター(Lev.1)は、今後も対人戦で重宝することになるため、ぜひ取得しておこう。

ランバートに「今日は狩りに行くつもりだ。お前も参加しないか?」と誘うと、「そう出来れば良かったんだが、今日出発するので、怪我のリスクは冒せないな」と断られる。
「勿体ないな、ランバート」
「わかってる、わかってるさ…」

 

宿の前の通りを北へ道なりに進み、最初のT字路近くにある商店のドワーフにイオルヴェスの買い物リストを見せてこれらの品々が調達できるか尋ねると、リス団のお使いだと見抜かれてしまう。
ゲラルトは思わずうろたえるが、「だが俺はドワーフ、あんたは人間。だから当局に届け出るような真似はしねえさ」と悪戯っぽく言われ、一安心する。
前金でダカット金貨100枚(100オレン)、商品引き渡し時に残り200枚、品物を揃えるのに丸1日かかるがいいかと言われ、商談成立※となる。(※100オレン以上所持していることが条件)

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マップのマーカーに従い、村長の家を目指す。
村長の家の前では村民たちが集まって何やら騒ぎになっている。
戸口に立っている近衛兵に何が起きているのか訊ねると、村長が亡くなったこと、ロザリンが中で待っていることを告げられる。

 

2階へ上がり、ロザリンに話しかけると、「こんなことになるのではないかと思っていた」と言われる。
なぜかと問うも、「まずは周りをよく見て。話はそれからにしましょう」と言われる。

家の中を調べる

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  • 死体を調べる
    • を調べる : シャツは首の下が少し破れている。折り畳まれた紙が胸ポケットに入っている。
              「私の愛しい人へ。良い知らせがある。トラブルは近々解決する見込みだ…」
              (あいにくとそうはならなかったようだな…)
    • を調べる : 頭には鈍器によってつけられたような傷が1つある。
    • を調べる : 胸・腹・背いずれにも痣や怪我等は認められない。
    • 手足を調べる : 微かな擦り傷と手首に痣がある。
  • テーブルを調べる : 角の1つに僅かに血が付着している。
  • 床のナイフを調べる : ごく普通のナイフ。刃は綺麗だ。
  • 床のポーチを調べる : 金が詰まっている。枚数を数えてみると全部で666枚(冗談だろ…)。
 

1階のトランクからは狼憑きの本・パート2(Book of Lycanthropy, Part 2)が見つかる。

 同時に、丈夫な長いこて・小剣などが入手できる。
 

再びロザリンに話しかけて意見交換を終えるとジャーナルが更新される。
クエストⅥ. The Lovers (恋人たち) が発生する。

 
 金が詰まったポーチは、懐に入れることもそのままにしておくこともできる。

羊の脚肉を購入して怪物を見失った場所へ行き、待ち伏せの準備をする

野次馬が待つ外に出ると、待っていたバスコ・ジェミニとキャメリー神父が話しかけてくる。
ジェミニは、ゲラルトから疑いの目が自分に向けられているのを感じ取って憤慨するが、ゲラルトに「俺は何も言ってないが」と言われて黙り込む。
更に「貴殿の方からその話を持ち出されたのでこの際お訊ねするが、貴殿と村長との間の「議論」について内容をお話し願えるか?」と問うと、「無礼な! あんたには関係ない」と拒否され、神父からも「村長と議会の間に若干の緊張が存在するのは常で、ここトゥルムカも例外ではありません。が、ウィッチャー、バスコは正しい…つまり村の政治問題に貴方が関与してはなりませんな」と言われる。
そこで話を変えて「村長に愛人がいたことは知っている。彼と寝ていた相手が誰だか知っているか?」と訊ねてみるも、「さあな」「確かに若干のゴシップがありましたし、エルンストは明らかに恋をしていましたよ。しかし彼は女の身元を我々には決して明かそうとはしませんでしたな」と言われる。
「エヘン…友に哀悼の意を表するため、2、3日後に私の家で通夜を開こうかと考えている。ウィッチャー、あんたも招待するよ」とジェミニ。
「その時まで街にいるかどうかわからないが、とりあえず礼を言っとくよ…」

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肉屋に行き、羊のモモ肉を1つ購入する。(トリのモモ肉ではダメなので間違えないように)
クエストマーカーが示す場所(昨夜追跡を断念した場所の少し先にある樹木の所。力の場がある)に行き、Xボタン(orマウスクリック)で樹木に羊のモモ肉を仕掛ける。
(仕掛け終わったらセーブ推奨。直後に強制終了等でリロードする羽目になっても、ここからリロードすることで、インタラクトに関するバグが回避できる)
少し手前に焚火跡があり、ここで瞑想できるので、(ここで強制終了が起きやすいので注意。起きたら前述のセーブポイントからリロードする)瞑想で時間を少し進める。(まだ午前中のハズなので、正午にする)
すると囮の所に1匹のネッカー・ウォーリアがやってくるので、これを倒す。
(このネッカー・ウォーリアは通常のものよりも手強いので少しばかり注意)
ネッカーを始末するとジャーナルが更新される。

調査の結果をレディ・ロザリンに報告する

村に引き返し、衛兵詰所前にいるロザリンに話しかけると、「ゲラルト、私はあなたにとって少しばかり悪い知らせを持ってきました…私はあなたの友人を逮捕せねばなりませんでした」と言われる。
仰天して理由を訊ねると、「真夜中に村長を訪ねているところを見られていたのです。貴方はそれについて何か心当たりがありますか?」と聞かれる。
そんなはずは絶対にない、自分が知る限りランバートには村長との間にいかなる取引も、会う他の理由もないと請け負うと、命にかけて誓えるかと聞かれる。
(時限選択肢で"Yes" or "No")

 

「だからといって、貴方の信頼のみに基ずく証言だけで彼を釈放するわけにはいかないわね」
「そりゃあんたがそんなことをするとしたら逆に驚くよ」とゲラルト。
目撃者は誰なのかと聞くと、近衛兵の1人だと教えられる。
「たったそれだけかい? 1人の「おねむ」の兵士の目撃証言? そんなものは証拠とは言えん」
「私も貴方の友人が有罪だとは言っていませんよ。それでも現時点では唯一の容疑者なのです」
「ランバートは村長を訪ねたことを認めたのか? あんたに何を喋ったんだ? あいつにアリバイはないのか?」
「まあその……彼は私のことを10回以上も「淫売」と呼んで、私の部下と彼らの家族を罵りました…これまでに彼が喋ったのはそれが全てです」
「…少なくとも逮捕されている間、あいつは誰も殺さなかった…だろ?」
「ブン殴ろうとした近衛兵の腕をへし折りましたけどね。その後も、我々は彼の好きにさせていますよ」
「あいつと話をさせてくれ、ミレディ」
「早まらないで、ウィッチャー。訊かれるなら答えますが、私が貴方を充分に信用できないまま彼と話をさせる訳にはいきません」
「レディ・ロザリン、俺はあんた側の人間だ。憶えているだろう?」
「そして選択しなければならない時、貴方は誰の側に立っているでしょうね、ウィッチャー?」
「…そいつは難しい質問だな」
「でしょ」

 

話を変えて「モンスターは退治したが、そいつはウェアウルフではなかった、デカいネッカーだった」と報告すると、意見を求められる。
どのように答えてもロザリンからは「前の犠牲者であるクリッグス(Kriggs)巡査の遺体を調べねば。私は専門家ではないが、私が見た限り、身体についていた傷は漁師が負った傷とは異なるように見えたわ」と言われる。
それが本当ならウェアウルフ存在に関する重要な手掛かりになるが、クリッグスの遺体は既に埋葬されているのではというと、増援と一緒に学のある医者が来ることになっているので、墓掘り人に頼んで埋葬を待ってもらっているのだという。
「そうか、なら俺もその遺体を調べてみよう。おそらく、ここで起こっている事件に関して、もう少し光明を投じてくれるかもしれない」

クリッグス巡査の遺体を徹底的に調べる

クエストマーカーが示す場所に向かうと、村はずれの墓地にある霊安所に到着する。
ところが中に入ろうとしても扉が閉まっていて入れない。
周りを見渡してみると、少し離れた場所で作業している男が目に留まる。話しかけてみると案の定墓掘り人で、霊安所に入れてくれというとさびた鍵を渡してくれる。
(ここでセーブ推奨。リロードする場合、ここからリロードすることで、死体に関するインタラクトバグが回避できる)
中に入り、布に包まれた方の遺体を調べる。

 漁師の死体の方も再度確認できる。
 また遺品箱からは極上の鋲革のズボン等が入手できる。
  • を調べる : 彼の頭は、顔を横切る醜い傷によってかなり外観が損傷している。この強打によって彼は死んだのだろう。
            そして紫色をした何かによって、首の後ろと背中がかろうじて繋がっている。
            (これは、よく見ないと気付かないがトリカブトの花だ…墓掘り人に聞いてみるか)
  • を調べる : ウェアウルフに襲われたにしては状態が良い。それでもいくらか長めで深いノコギリ状の傷がある。
            だが噛み傷は見当たらない。
  • を調べる : 腕と前腕にほんの少しだけ痣がある。おそらく身を守るのに武器を使用したのだろう。
            興味深いことに、1本の手が毛をしっかりと掴んで離さない。
            (取り出すには鉗子みたいな物が必要だな。後回しにしよう)
  • を調べる : 1つだけ右太腿に傷がある。胴についているものと同じだ。

墓掘り人の所に戻り、外科用の器具を持っているかと訊ねると、勿論持っているが、なぜそんなことを聞くのかと言われる。
貸してくれと頼むとダカット金貨50枚(50オレン)を要求される。
言われるまま50オレン払っても良いが、「ほんの数分借りるだけだぞ。20にまけてくれ」と言うと、「気が変わったぞ。70よこしな。ド素人のあんたなんかに貸したら壊されるのがオチだからな」と言い出すので、脅しをかけると「わかった、わかった、40オレンであんたの物だ」と少しばかりお安くなる。

 「説得失敗」→「脅迫失敗」となるが、どのみち成功しないのでそれで良い。
 「忘れてくれ。必要ない」と言ってしまうと墓掘り人からは2度と入手出来なくなるので注意。
 その場合は、ドワーフの店から手術用器具を164オレンで購入しなければならなくなる。

墓掘り人にクリッグスについて訊ねてみると、「酒癖が悪く、理由もなく鞭をふるう、皆の嫌われ者だった」ことが知れる。
更にトリカブトについて訊ねてみると、実は被害者はその花でできた首飾りをしていたのだが、自分が服を脱がせた際に引っ剥がしてしまったのだという。
この証言を得たゲラルトは、犯人は(少なくとも巡査の死に関しては)ウェアウルフではないことを確信する。なぜなら、ウェアウルフはアレルギーのためにトリカブトには絶対寄り付かないからだ。
クリッグスに首飾りを与えたのが誰なのかについて心当たりはあるかと聞くと、森に住んでいる魔女に違いないと言われる。
「魔女、か…。多分、俺は彼女のもとを訪れることになるだろう」
関連クエスト : Ⅵ. The Lovers (恋人たち)

 

手術用器具を入手したら再び死体の所に行き、手を調べると人狼の毛皮(Werewolf Fur)を取り出せる。

他の犠牲者を掘り出すため墓掘り人を説得する

墓掘り人に、検死のために他の犠牲者の遺体を掘り出して欲しいと頼むと、キャメリー神父の許可がなければだめだと言われる。
墓掘り人を説得するには次の2つの方法がある。

その① : キャメリー神父から許可証をもらう

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マーカーは出ないが、神父は教会(村長の家の前の広場を挟んだ向かい側)の中にいる。
そこで会いに行き、頼んでみるが、頑として首を縦に振らない。

 アスクィーは必ず失敗する。
 説得は、成功したとしても結局は承諾してもらえない。

この男は金でしか動かないため、許可証を入手するには賄賂を払うしかない。
300オレン以上払えば、クエストアイテム発掘許可証(Permission for exhumation)が貰える。

その② : 幽霊退治を引き受ける

 自分がプレイした限りでは、この方法ではクリアできませんでした。
 何かを見落としていただけかもしれませんが、バグの可能性もあります。
 途中までは下記の通りです。

キャメリーから発掘許可を断られたら墓掘り人の所に引き返し、「あんたの言った通りだった」と言うと、「だから言ったでしょうが…」と言われる。
「聞いてくれ、俺たちは何か取引できるはずだ」と言うと、「どういう意味だ?」と返される。
選択肢で「100オレン払う」を選ぶと「キャメリーのブタ野郎と一緒にするな」と憤慨されてしまう。
そこで「何か手伝えることはないか?」と聞くと、実は家の隣の墓地に夜な夜な幽霊が出没するので、夜間出歩くことができずに困っているのだという。
幽霊退治を引き受けると、クエストEternal Duel (永遠の決闘) が発生する。

夜に墓地を調査する

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近くに瞑想できる場所がないため、とりあえず宿に引きあげたら瞑想で時間を真夜中まで進める。
墓地へ行くと、鎧をまとった亡霊(Umberto Killah)がいて、話しかけると戦闘になる。
(ウンベルトはなかなかの強敵だが、ブロック&カウンターキルを使えば簡単に勝てる)
生者ではないため殺す事は出来ず、倒しても一定時間湧き続けて襲ってくるが、一旦墓地の敷地から退避すると戦闘を停止してくれる。
その後、再度話しかけると会話できるのだが、それから先の進捗方法が分からない。

 その後は「墓掘り人と再び会話して情報を得る」→「北東にある遺跡に行く」
 →「2人目の亡霊(Osvik Blein)出現」となるらしいのだが、
 自分のプレイでは、再度墓掘り人に話しかけても以前の会話が繰り返されるだけで進捗せず、
 したがって遺跡に行っても2人目の亡霊は現れず…じまいでした。
 ※ 情報をお持ちの方、情報をお寄せいただけると助かります。

残りの犠牲者を検死する

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上記いずれかの方法で墓掘り人を説得すると、霊安所に遺体が追加されるので、それぞれ検死を行う。
モーリッツ老婦人とペラム少年については、漁師と同じ怪物に殺られたらしいと判るが、商人だけは人間に撲殺されたことが判明する。
ジャーナルが更新される。

 ここのオートセーブデータは重要なので削除しないように。(理由は後述)

レディ・ロザリンに殺人について話す

ロザリンに、商人の死因は殺人と判明したと告げると「…そろそろ貴方に私がトゥルムカにやってきた本当の理由をお話しするときがきたようです」と打ち明けられる。
「くそッ、ローズ、さっさとゲームをやめたらどうだ。俺の友人の命がかかっているんだぞ」
ロザリンの話で、貿易商(Gavenhorn)が死んだことで交易ギルドから介入要請を受けたこと、来てみたら亡くなっていたのはガヴェンホーンだけでなかったこと、彼には2人のボディガードがいたが、現在は行方知れずになっていること、噂では2人が(ガヴェンホーンが「狼男」に殺された後)商品を盗んで逃げたとされているが、実はそのうちの1人はフレーミング・ローズの郷士で、一行が我々の城を訪れた際、病気になった従者の代わりに組織がガヴェンホーンに付き添わせたこと、自分は「彼をよく知って」おり、したがって噂は絶対に誤りであること、聞き込みの結果、ガヴェンホーンが死んだ日にもう1人消えた人物がいたことが判明したこと、その男はエリック(Eric)という名の地元の浮浪者でコソ泥なのだが、何らかの理由で森に隠れていて出てこないこと、ジェミニがグリムバルド(Grimbald)という男に森を捜索させており、彼は現在、橋の袂でキャンプしていることなどが知れる。
(ああ、あの男か…)
エリックを探し出して事件との関連を調べるため、まずはグリムバルドと話をすることになる。

グリムバルドと話す

グリムバルドの所へ行き、話をする。
ロザリンによれば、彼はジェミニから森の中の捜索を命じられているという話だったが、実際の所はゲラルトが来た時からずっと焚火の場所に留まり続けている。どうやらウェアウルフ騒動のおかげですっかり怖気づいてしまい、森の中へ入っていけないでいるようだ。
そこでプライドを傷つけないよう配慮しながら(笑)代わりに捜してきてやろうというと話を合わせてきて大喜びするが、抜け目なく「あっしの所まで連れてきてくださいね…あっしの仕事なんで…安全な場所まではあっしが連れて行きますから…」
「俺の方でヤツにいくつか尋問できるのなら問題ない」

エリックを見つけて、グリムバルドの所へ連れてくる

グリムバルドとの会話の最中にオートセーブが行われるが、このセーブデータからリロードすると身動きできなくなるバグが発生するので注意しよう。
マーカーの表示は出ないが、エリックは南東方角にある森の中に隠れている。
正面からと、左側にある崖を迂回して奥から回り込り込むことが可能な2通りのルートがある。
ターゲットは狭い範囲を行ったり来たりしているので、背後から隠密モードで気付かれないように接近し、気絶させる。
グリムバルドの焚火で瞑想できるので、瞑想で時間を夜中にしたら、崖から回り込んで接近すると成功しやすい。
(というか、昼間のままではまずムリ)

 

捕縛したエリックをグリムバルドの下に連行し、問いただそうとするも、自暴自棄になったエリックは口汚くわめくばかり。
そこで衛兵詰所に連行しようとすると、今度はグリムバルドが血相を変えてゲラルトを遮ろうとする。
そして、取り合わずに連行しようとするゲラルトの腹に、グリムバルドはいきなりパンチをお見舞いする。

 
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拳闘(Q.T.E)になる。
グリムバルドをノックアウトすると、安堵したエリックがようやくまともに喋り出す。
「商人がウェアウルフに殺された(とエリックは思っている)あの夜、商人の荷馬車がジェミニの屋敷を出発したのを見て、俺はそれについて行くことにしたんだが、そのために不幸にも森の真中で荷車に乗った男がそれを焼き払った現場の目撃者になっちまった……男たちには気付かれたが、何とか逃げ延びることができて、それ以降、森の中に潜んでいたんだ」
その男たちに見覚えがあるかと聞くと、「個人的に面識はねえが、全員ジェミニの取り巻き連中に相違ねえな…ヤツの下に仕えている軍人か何かだ。勿論グリムバルドも連中の一味で、ヤツの目的は俺を村の外に留め置いておくこと。もし村に帰ろうとしていたら多分殺されていたよ」
荷馬車の残骸が焼け残っているのであれば見てみたいのだがと言うと、「あの夜は雨が降っていたから、一部は焼け残っているはず。あんたの地図に目印をつけてやるよ」
「助かったよ、エリック。俺が事件を片付けるまで、お前はもう1、2日どこかに隠れていろ」

 

一方、接近に失敗してエリックに気付かれた場合は、(おそらくはバグによって)殺すしか手段がなくなる。
死体からエリックのメモ(Eric's note)を入手するとジャーナルが更新される。

 エリックに気付かれてやり直したい場合は、
 前述の霊安所でのオートセーブ(以前)からのリスタートでないと隠密モードにならないバグが発生し、
 気絶させることができなくなるので注意。
 また気付かれた場合、2度目の時限選択肢でDrop your swords(剣を捨てる)を選択すると
 (気絶コマンドが正常機能しないために)進行不可になるバグもあるので、こちらも注意。

エリックが言及した荷馬車を見つける

クエストマーカーを頼りに現場へと向かう。
途中襲ってくるハーピーは全然問題ないが、現場を徘徊していて群れ(5匹)で襲ってくるグレーター・ロット・フィーンドには要注意。
現場に残っていた荷馬車の傍にある木箱と焼かれた死体をそれぞれ調べるとジャーナルが更新される。

 現場近くの宝箱からは設計図:ゼリカニアのサーベラが、近くの崩れたトンネル跡からは
 <交渉者>(銀の剣)・厚い革のズボン・テメリアのジャックブーツ・硬い革強化などが見つかる。

レディ・ロザリンに悪い知らせを持ち帰る

ロザリンの元に戻り、これまでに得られた結果を報告する。
奪われた積荷を探し出すため、その日の夜にジェミニの屋敷で催される村長の通夜を利用することになる。

ジェミニの屋敷で行われる通夜に出席する

クエストマーカーに従い、皆が集まっている屋敷のフロアに向かう。
奥の窓際にいるロザリンに話しかけ、会話を終えるとジャーナルが更新される。

盗品を発見するため屋敷を捜索する

屋敷の最上階に上がると施錠された扉があり、ノックすると「どなた?」と扉越しに聞かれるので(時限選択肢)、正直に答えよう。
すると鍵を開けてもらえるので、中に入ると女がいて会話イベントが発生する。
女はバスコ・ジェミニの妻ビアンカ(Bianka)で、会話を進めて「その扉の向こうには何があるんだ?」と訊ねると「夫の私物のガラクタが幾つか。私は知らないわ。なぜそのようなことをお訊ねになるの?」
言葉を濁して誤魔化そうとするゲラルトに「嘘はおっしゃらないで、ゲラルト。貴方の目を見てわかったわ。貴方はここで何かを探しています - 夫は何かトラブルに巻き込まれたのね?」
実はその通りだ、助けてもらえるかと話を合わせると「とてもワクワクするわね! もちろん協力しますわ。1秒だけお待ちになって…鍵を何処かに…見つけたわ。でも小さな問題があるの、ゲラルト…」
「心配ない。俺たちに出来ないことなど何もない」
「貴方が理解してそう言ってくださるのを願っていました…私、鍵を落としてしまいましたの。私のドレスの隙間に」
「なんだと、ええと、どうすれば…?」
「いい考えがあるわ。無くなった小物が出てくることを願ってダイス・ポーカーをするのよ」
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会話選択肢で「付き合いきれん…」を選んでしまうと詰んでしまうことになるので注意。
3番目の「そんな暇はない」をとりあえず選び、会話を終わらせてセーブした後、ビアンカに話しかけて彼女の提案に乗ろう。
かくして「脱衣サイコロ・ポーカーゲーム」がスタートする。

 彼女との4連戦が鍵入手の条件。
 負けた場合リベンジできないため、1勝ごとに必ずセーブすること。
 3連勝した後、4戦目は勝っても負けても良い。

ゲラルトが1勝するごとにビアンカは服を脱ぎ、見え透いた手段であからさまな秋波を送ってくる。
4回勝負の後、彼女とのセックスイベントとなり、終了後倉庫の鍵を入手する。
鍵を使って隣の部屋に入り、チェストからガヴェンホーン商会の紋章(Crest of Gavenhorn's guild)を入手するとジャーナルが更新される。

バスコ・ジェミニの逮捕をサポートする

ロザリンの所に戻り、盗品を発見したと報告する。
「いいわ。でもずいぶんと長かったわね? もう式はほとんど終わってしまったわよ」
「話せば長いんだが…とりあえず、ある種のウィッチャー手法を駆使したとだけ言っておくよ」

 
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ロザリンからの問いかけに「いつでも、準備はできている」と答えると、容疑者・関係者一同を前に探偵が事件の真相を述べる、探偵小説でおなじみのシーンが展開される。
ここではロザリンと交互に事件の真相について一同に語ることになるのだが、ゲラルトの演説パートでは2択(場合によっては3択)の選択肢が3回出る。
どのような選択をしてもゲームが詰んでしまうことはないが、クエストの結末が変化するので、よく考えて選択しよう。
ちなみに3つの選択肢(一例)は下記の通り。

 

① 貿易商ガヴェンホーンを殺害したのは誰か?

  1. バスコ・ジェミニ
  2. クリッグス巡査

② 村長を殺害したのは誰?

  1. ジェミニが村長を殺した
  2. ランバートが村長を殺した

③ では、クリッグス巡査を殺害したのは?

  1. 狼男だった村長
  2. ランバートが暗殺

囚人を護送する

ゲラルト(プレイヤー)が先導してジェミニを連行していくのだが、途中で合流するフレーミング・ローズの騎士がいる踊場の外階段から下に降りないと進行しない不具合があるので注意。
(1階まで下りて正面の扉から出た場合は、外階段の登り口の所に行けば進行する)
中庭に出るとジェミニの配下たちとの睨み合いとなり、ジェミニの返答を合図に戦闘になる。
乱戦になるが、冷静に立ち回れば難しいことはないだろう。

ランバートと話す

前述のように、プレイヤーが出した結論により、結末が変化する。

 
 さて、皆さんは事件の真相にたどり着くことができましたか?
 たどり着いたとして、最終的にどのような判断を下しましたか?
 ちなみに、事件の真相は下記の通りです。
 
事件の真相
  • 貿易商ガヴェンホーンを殺害したのはバスコ・ジェミニ
    クリッグス巡査は実行犯ではないものの、分け前をもらって事件を偽装
  • ウェンデル村長を殺害したのはランバート
    ただし、口論の末の不慮の事故
  • クリッグス巡査はランバートが暗殺
    ジェミニとクリッグスから脅迫されていた村長から、ランバートは2人の殺害依頼を受けていた
    • ネッカーによる事件が1人の村人の「誇張話」から狼男騒動へと発展し、それをジェミニと村長(とランバート)がそれぞれ利用したことで、事件が複雑化した
    • ランバートを庇って釈放させた場合、別れ際に選択肢で「ブン殴る」を選ぶと拳闘(Q.T.E)になり、勝利後に選択肢で「理由が知りたい」を選べば、ランバートの口から真相が語られる
 

商店のドワーフからイオルヴェスの所望品(Supplies for Iorweth)を入手したら、イオルヴェスとの待ち合わせ場所(マップ北東にある遺跡近く)に向かう。
(未だ購入契約を交わしていなかった場合は、交わした後、宿に戻り瞑想で時間を翌日に進めて、品物を受け取る。合計300オレン必要)

 

「戻ったな。俺たちに必要な品物は揃ったか?」
「ああ、ちゃんとここにあるぞ」
「やったな。お前ならやってくれると思っていたよ。で、どうする? 旅を続ける準備は出来ているか?」
「ああ、いつでも出発できるぞ」

 

物語は本編・第3章へと続く

 
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