三題噺プロット

Last-modified: 2014-06-11 (水) 23:14:36

お題

  1. 身長コンプレックス
  2. 幽閉
  3. 明かり

プロット

15歳になったばかりの中学三年生、サキ。誕生日が来ても何も変わらないな~と朝起きて身支度をし、トーストを食べて学校へ向かう。
隣に住む幼馴染みで同級生のチビ、シュンと軽くやりあったり。
教室では親友の二人が席に来て、「どう?」「何をお願いした?」と好奇心丸出しで聞いてくる。
「えっなんの話?」「とぼけないでよ、15歳の誕生日のお願いの話」「あー…………ごめん、忘れちゃった」「うそ」「ありえない」「たいした願い事じゃなかったんだよ、たぶん」「けど叶えてもらったんでしょ?」「え? 迷信でしょ?」「……はあ?」
なんてことやってると、シュンのことを隣のクラスのちっちゃい女の子が呼び出しに来る。ふ~んと眺めていると親友二人「ちょっと、平気なの」「え」「だってあんた、日向君のこと」「へ? なんの話?」「……とぼけないでよ」「今日のサキ、何か変」「変なのはそっちでしょ……」
気まずく朝の会が始まる
サキさんが15歳を迎えられましたとか大々的に発表されて拍手、居心地悪い
 
お昼、今日は弁当デーなのだが、体育が終わって委員のサキが片付けをしていると、校門からシュンのお母さんがお弁当を持って入って来るのに出くわし、「あーシュン忘れちゃったんだ。届けとくね」
教室でお弁当を渡すと、シュンの悪友らに「夫婦」と冷やかされる
「やめろよ」「そうだよ、シュンにはお似合いの彼女がいるんだから」「えっマジ?」「あー、今朝の?」「何言ってんだお前」「え、だって告られたんでしょ? それで泣かして……泣か……あれ?」
シュンがからかわれ収拾が付かなくなる
担任が入って来て、騒ぎの中心にいた二人に罰として資料室掃除を命じる
 
「お前生まれたのが3日ぐらい早いからってなんでも上から目線でうぜえんだよ」「そんなつもりないよ。そっちがひがんでんでしょ」*1
言い争いで身長の話に「誕生日が来たら見返してやる」「何言ってんの、誕生日にいきなり伸びるわけないでしょ」
 
「おま……まさか、そういうことか?」
 
シュンの誕生日になる0時、たまたま起きていて、去年までと同じように、おめでとメールを送ろうか、彼女がいるから譲ろうか窓越しに考えていると、謎の光がシュンの部屋に入っていく
え? ひとだま? UFO? シュン大丈夫……?
上着を引っかけて屋根伝いにシュンの部屋をうかがうと
「本当にそのお願いでいいんですか?」「ああ、さっさとやってくれ」みたいなやり取りが聞こえる「まああなたのような人は皆無ではございませんけどねぇ……でも正直、割に合わないんですよ。命、お金、他人の心……この三つはよく言い含められている禁則事項で。まあ、記憶……だけならグレーゾーンですけど、あなたにも何が起こるかわからないとは言っておきますよ?」「わぁってるよ」「そんなに大事なんですか、その子」あぁ華奢なあの子だな「ああ、いや大事っつーか……困るんだ。サキはサキでいてくれないと」
 
私?
てーか、私のために何かアブない取引を?!
「だめっ!」
 
思わず窓から飛び込むとシュンの他に変な生き物がいてこっちを見ていた
「おま、なにやってんだ」「それはこっちの台詞だよ! なんだか知らないけど、あたしのことはあたしが自分でやるよ!」「ダメだ」「なんで」「お前、もう権利使っちまったんだろ。だからそんなややこしいことになってんだ。昔っからお前一人の判断に任すとろくなことがねえ……!」
 
変な生き物「……まあ、ご本人が聞いてらしたなら話が早い。最近私共でも、クーリングオフという制度を導入しましてね?
シュン「……マジか」
サキ「……はい? てかあんた誰?」
 
ネタを明かしてしまうと、この世界の15歳の時の願い事は迷信ではなくほんとに一個だけ叶うのだった。で、命、お金、他人の心はいじれないというガイドラインつき。
 
説明会話→結末
 

ここからは修正予定

結局サキはクーリングオフをしてもらうことになった
サキが使った願いは「シュンに抱えている気持ちを封印すること」整合性のために願いが叶うイベントごと忘れることになったわけで
シュンは結局身長を少し伸ばしてもらうことに「……複雑な願いは何が起こるかわかんねーっつーからな……サキみたいに」「……あたしが謝るとこじゃないとは思うんだけど、一応……ごめんなさい」
生き物「ところでサキさんの願いが宙に浮いたわけなんですが」「あれっそうなの?」「なんかありましたら叶えますよ。例えばシュンさんと両想いになるとかは無理ですけど」「…………自覚が戻ってきたから言うけど、それって心に引っかかるからでしょ」「まあそれもありますけど……これって別に私が何かして叶える必要ないですよ」「へ、どういう意味?」
 
生き物「だってシュンさん、身長伸ばしたら」「それ以上言うなあああ」「はいはい。鈍感な幼馴染みを持つと大変ですね」
 
「……はい? あたし? なに……?」
 
 
終わる
 

もう一つのエンディング

「ほんとによかったの?」「身長はそのうち伸びるだろ」「けど、あたしのために……」「いいんだ、……もともと背を伸ばしたかったのも……いや、なんでもねえ」
…………。
「伸ばしたかったのも?」「食いつくな!」「ねえ、言ってみてよ、あたしになにかできるかもよ」「馬鹿言え」みたいにじゃれてて終わる


*1 テンプレツンデレと言えども「うぜえ」はないか?