サンクトジャスリーブルク行政府

Last-modified: 2012-06-18 (月) 03:15:47

概要

イーゼンステインと国境を接する古都で、北部内海に面する港湾都市。陸軍駐留地であり艦隊も駐留する。港湾は冬季は凍結するが、原子力砕氷船で航路を維持している。
また、市中心部に運河が縦横に巡る美しい街並みを有し、旧宮殿や寺院などの建築物や観光名所の存在から多くの観光客も訪れる。

政治的立場

ヤード共産党の影響力の濃い保守派。

ヴィテア・グリクシス美術館

ヤードゴニエ最大、世界でも五指に入る規模と歴史を持つ美術館。
百年以上の歴史を持ち、外敵から皇帝の美術品を保護する為に建設されたのが始まりとされる。
帝政時代の絵画や彫刻、陶磁器や工芸品などが展示されている他、現代美術も積極的に収集している。
美術館と縁のある芸術家には夢魔の紋章及び護符を贈られる。これは初代館長であるジャスリーが、国内に蔓延する伝染病から芸術家を護る為に配布したのが始まりとされている。

クルール

ヴィテア美術館の代表的な画家。ヤード人。子供の頃から画家になることを夢見、独学で油絵や水彩、スケッチ、版画を世に出すがことごとく評価されず売れず、貧しい生活を余儀なくされた。友人の娘レティシアに好意を抱き、彼女だけが彼の絵を評価していたと言われる。貧民が故にレティシアとは結婚できず、晩年は精神病院に入り、そして37歳にして自殺した。生涯で売れた絵は1点のみで、それもレティシアが購入したもの。しかし死後その繊細にして幻想的な世界観が評価され、今日ではヤードを代表する画家の一人に数えられる。

コークレット精神病院

『共産主義国家において政治犯は存在しない。彼らは精神に異常をきたしただけであるから治療をすべきである』
……という名目で建設された精神病院。
新市街の一等区に存在し、異様なものものしさを放っている。
"誰も退院しない病院"とも呼ばれ、患者の治療よりも無害化が重要視される。
(実際にはアルコール依存症など政治犯以外は退院している。しかしアルコール依存症に対してはロボトミー手術が施行されているという噂もある)
また投薬や催眠、条件付けなどによる心理学(洗脳)の研究も行われている。
行政府がなんの咎もない人間を自由に監禁できるこの"治療システム"は、反体制派にとっても善良な市民にとっても恐怖の的である。

気候

高緯度地域。5月半ばから7月半ばの2ヶ月間は白夜となる一方、冬の日照時間は非常に短い。
年間の日平均気温は5.4度。冬季は氷点下20度も珍しくない。

宗教

シェイフィナリアから伝来したパロンシュレイヒ教が大多数を占め、共産党政権下にあっても一定の発言力を保持している。
旧市街ではエステルプラッテ系の夢魔信仰の名残りも多く見られ、多くのゴシック様式建築が今も残る。
近年のヤードゴニエの混乱やアーネスリヴァーダの影響によってカルト指定されているリリスの道が勢力を伸ばしている。

マップ

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