概要
北極海方面の沿岸・島嶼を管轄する行政区。地理的な位置からその気候はヤード領内でも最も寒冷で、ほぼ全域がツンドラ気候に区分される。
しかし、遥か対岸にファーレ領ドクトルやウィルバーを望むその地理的な位置から大規模な海空軍基地が存在する要衝でもあり、空軍基地では有事に備え常時多くの作戦機が待機している。
また、広大な凍原は大規模な実験場にもなり、これらの研究者たちがさまざまな実験を行っているらしい。
その実験は機密に属することも多く、そのためこの地区全体には特別な閉鎖的行政体制が敷かれている。
地理
- セラフィモヴスク
沿岸に暖流が流入しており、ヤード北極海岸唯一の不凍港である。そのため地域内で唯一目立って工業が発達している。 - アカデムガラドーク
セラフィモヴスクからやや離れた位置に存在する計画都市。多く存在する科学アカデミーの施設が研究者や学者たちに研究に専念できる環境を提供しており、中央の政治闘争に敗れた、あるいは中央に疎まれている知識人たちが在住している。
政治的立場
北極海の向こうのファーレやウィルバー、レイリルの脅威に対する要衝としての価値によって経済が成立していることと、住民の多くが中央政界から距離をおく目的でこの地区に来た者であるだけあって、国内事情に関与せず北方の守りとしての役割を果たすというあり方が定着している。
このため、中央のイデオロギーに関係なく保守派の立場をとる。