国名 | ナシュール朝 |
国旗 | |
首都 | グラーンダ |
元首 | (カリフ)アブドラ・アリー |
政体 | 連合国家 |
概要
ナシュール朝はフェザーン大陸北部を領域とする王国で帝国時代においてはイスラームの諸王朝が乱立する地であったが、末期に現カリフであるアブドラ・アリーの祖父にあたるバシール・ビン・ハシムによってナシュール朝が成立し、北部の統一に成功した。統一後バシールはグラーンダを首都として定めたためにヤーディシア大陸側からはグラーンダ王国と認識されており、バシールも対外的な使いやすさを考慮してこの呼び名を認めたために、ナシュール朝グラーンダ王国と呼ばれるようになった。その後、支配地域の拡大により国家再編を余儀なくされたために三地域による連合国家"ナシュール朝"として国家運営を行うこととなった。その後、四重帝国のトレスティア譲渡により四地域体制となる。
民族
フェザーン大陸諸民族
良くヤーディシア大陸側ではフェザーンに居住する民族をフェザーン人と一括りにする事が多いがそれは誤りで、フェザーン大陸には数千以上の民族と言語が存在する複雑な大陸なのである。グラーンダ王国内では主に三人種が居住しており、それはグラーンダ人とアリャーヴ人、トワレヴ人である。
グラーンダ人は王国西部に多く、王国内では中心的な民族である。
アリャーヴ人は東部に居住し、イスラームを最初に広めた民族として長い歴史を持つ。
トワレヴ人は南部の砂漠地帯の遊牧民である。
ヤーディシア大陸諸民族
政治
ナシュール朝はグラーンダ王国、聖ヨファン騎士団領、マルチア自由共和国、トレスティア自由共和国の四地域による連合国家体制であるが主導権はグラーンダ王国が完全に握っており、他三区域はグラーンダ王国の自治区と言っても過言ではない。
連合を構成する国家は外交・国防以外の自治を認められている。また、その構成国家の下位にあたる自治区(自治共和国)はその上位の国家による指導の下で自治が認められる。
地域
フェザーン大陸北部・南ヤード海等を領域としている。
グラーンダ王国
国名 | ナシュール朝グラーンダ王国 |
国旗 | |
首都 | グラーンダ |
元首 | (カリフ)アブドラ・アリー |
政体 | カリフ制 |
- グラーンダ(58)
王国の首都で王国誕生の地。現在は首都としてフェザーン大陸のあらゆるものが集まる交易都市となっている。 - マシュケシュ(57)
古くはフェザーン大陸北西部のムラビト王朝の中心地であった。その後さまざま王朝がこの地を中心地としたので様々な時代のイスラームの建築を見ることが出来る貴重な都市。 - タラブルス(56)
南ヤーディア海を臨むリゾート地で、富豪やセレブの集まる都市。この都市限定で(事前の申請が必要であるが)賭博場が認められている。 - カハロ(55)
大昔に存在したイスラーム帝国の首都であった歴史ある古都。古い建物が並び、郊外にはその帝国の歴代皇帝の巨大な墓が複数存在する。 - 南ヤード海自治共和国
南ヤード海の島を自治共和国とし、自治を認めた地域。- ゼーロルク(68)
ヤーディシア側の呼称は"ゼロルク"。古くは帝国が海賊を駆逐し、要塞を築き上げた島であったが、衰退後に再度海賊に占拠されていた。島民、並びに航行の安全を危惧した王国が最優先に目標とした地点である。海賊の一掃後は交易拠点として期待されている。尚、歴史的経緯で島民は殆どヤーディシア系で異教徒であるが国王は啓典の民の項目を引用して改宗を求めず、ジズヤも求めない寛大な方向性を示した。これは今後の制圧地でも同様とみられる。 - アックララーフ(67)
西ヤード海と南ヤード海を繋ぐ場所にあり、重要な拠点として注目されているが周囲を険しい崖が囲む島で居住には難があると言われる。
- ゼーロルク(68)
聖ヨファン騎士団領
国名 | ナシュール朝聖ヨファン騎士団領 |
国旗 | |
首都 | パレルタ |
元首 | タチヤーナ・カドチニコヴァ騎士団総長 |
政体 | 騎士団による円卓会議 |
パレルタ(マリュート島)(69)とコッゾ島(70)を指す。四重帝国以前から医療活動を中心とした聖ヨファン騎士団の領域であった。四重帝国時代においても同騎士団が帝国に協力的姿勢を崩さなかったのとその高い医療技術から帝国下での自治が認められていた。然しながら帝国の衰退を期に孤立主義を唱える分派が現れコッゾ島はその分派が占領している状態となってしまった。そこで王国はこの分派の征討と引き換えに二島を王国下の自治区域として編入する事で合意した。現在の騎士団総長はタチヤーナ・カドチニコヴァ。
- パレルタ(マリュート島)(69)
聖ヨファン騎士団領においては首都の扱いであり、その為に古くから南ヤード海の要衝として栄えてきた。同騎士団が分裂によって衰退した現在でも活気は変わらず、その中心には同騎士団の本部を兼ねた巨大な診療所が設置されており、高い医療技術は現在でも人々の命を救い続けている。 - ゴッゾ島(70)
マリュート島北部の小島で聖ヨファン騎士団の領地であったが孤立主義を唱える分派が占有していた。現在、分派は掃討され、周囲の美しい海を楽しめる観光地として復興が進められている。
マルチア自由共和国
国名 | ナシュール朝マルチア自由共和国 |
国旗 | |
首都 | マルチア |
元首 | 執政官バートランド・エリック・ベヴァン |
政体 | 議会制 |
継続戦争において四重帝国から割譲されたマルチア(37)をその領土とする。都市国家に近く、国民の投票で選ばれる議会の議員と執政官が政治を行う。
- マルチア(37)
旧四重帝国領では最東端に位置する。元々は四重帝国の探検隊によって見出された植民都市である。ヤーディシア大陸の名勝シャール地溝帯の玄関口にして良港を持つヤーディシアとフェザーンが交わる交易地である。そのため、今後の更なる発展が期待される都市でもある。
トレスティア自由共和国
国名 | ナシュール朝トレスティア自由共和国 |
国旗 | |
首都 | トレスティア |
元首 | 執政官ヘーゼル・ロバータ・セッションズ |
政体 | 議会制 |
続継続戦争(仮名)で四重帝国から譲渡されたトレスティアとその北のカッサを領土とする。体制などはマルチア自由共和国と同様である。四重帝国側との往来は軍事目的を除いて自由である。
- トレスティア(28)
古くから港町として栄えてきた文化都市。観光名所が多く存在し多くの観光客でにぎわう。 - カッサ(31)
トレスティアの北にある都市で農業が盛んな穀倉地帯となっている。四重帝国の支配が及ばない地域で夜盗に悩まされていたが王国軍が制圧しトレスティア自由共和国の一部となった。
交通
南ヤード海を支配している関係上海運が発達しており、定期的な海上輸送が都市間を繋ぐ重要なインフラとなっている。
報道
報道の自由は比較的広い範囲で認められているが、新聞の創刊時に申請をし、その中で論調を明記しなければならない。これは様々な論調の新聞を右左均等にする為としているが、思想調査の一環ではと言う見方もされている。
軍事
地上軍はラクダを利用した砂漠に適合した騎馬兵隊を中心としているが北部の非砂漠地帯での戦闘では不利とされ、現在は歩兵・砲兵中心の軍隊にシフトしつつある。しかし南部ではラクダ騎馬兵隊が現在でも使われている。
その他
※反転してお読み下さい。
国名→ナスル朝グラナダ王国より現在のスペイン南部
聖ヨファン→聖ヨハネ騎士団、現在のマルタ騎士団