パンドーラによるマレアイア王国

Last-modified: 2020-10-26 (月) 19:22:21
国名パンドーラによるマレアイア王国
国旗
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首都カラミアン
国家元首ドルミィ・パンドーラ国王
通貨マレアイア・フェル
公式アカウントhttps://twitter.com/yuri_TW4

概要

ネルヴィル・オーシャンに存在する大小数千の島を領有する島国。核戦争前はリルバーン帝国の支配下にあった。
立憲君主制国家だが現在は憲法は停止されており、実質的に国王による独裁国家である。

歴史

ロスト・アルテミス以前:グシオン朝マレアイア王国が数百年に渡り統治。
ロスト・アルテミス以後:リルバーン帝国により併合。総督が派遣され植民地支配を受ける。
核戦争期:核ミサイルの攻撃目標となり壊滅。
復興期:総督のマニュエル・パンドーラがマレアイア王国を名乗り建国。
A.E.115年:マニュエル崩御。ドルミィ国王即位。

政治

弱冠十五歳の少女のような外見のドルミィ国王だが、その政策は典型的な独裁者である。
名君と知られた先王の崩御から即位すると、たった半年で粛正、議会停止、憲法停止という独裁者三点セットを敢行。政敵を殺害・追放し、周囲をイエスマンで固めることに成功した。
国王は首相や外務大臣も兼任しており、議会に拠らず法律を制定するなど絶対的な権力を持っている。

国内には4つの伝統的な地方王国が存在している。各王国の国王は「文化的指導者」と位置づけられ、パンドーラ家に忠誠を誓い、政治的な力を持たない儀礼的な存在である。これは行政区分などでも重なっている。

20を越える民族が住む他民族国家である。主要民族でも4つ存在する。主要民族内にはそれぞれリルタニア人との混血者がおり、彼らは植民地政策の都合上役人への採用が優先されるなど特別な地位にあった。現在では撤廃されているが、王族を含め富裕層の多くはリルタニア系の血が流れている。

ドルミィ・パンドーラ

国王。七人姉弟の末っ子で六人の姉がいる。小柄で女装癖を持つ、いわゆる男の娘。可愛い暗君であり独裁者。
国民に向けた政治指導力は一切発揮しないが、独裁者としての行動に関しては天才的な手腕を有する。
浪費家であり政務室に愛人を連れ込むなどの数々のスキャンダルに晒されている。個人や一族の栄達(あるいは生存)は国王の気分次第であり、国民からの人気は非常に低いが、言論統制や秘密警察によって対処している。軍部のクーデターを防ぐ為に人事への介入も著しい。

アイザック・グツコー

「マレアイア社会秩序維持局(秘密警察)」の局長。ドルミィ国王の最も重要な支援者。マレアイアの反体制派を残酷に抑圧する責任を引き受ける。多大な権力を蓄積し、周囲から怖れられている。前国王の晩年からいわゆる共和派富裕層(リベラル・ファミリー)が議会の議席の多くを占め、国王の権限を縮小しようと画策していたため、自らの地位に危機感を感じたドルミィ王太子(とその六人の姉たち)の右腕に任じられていた。

パンドーラ・シスターズ

ドルミィ国王の六人の姉たち。全員が浪費家であり、けばけばしい化粧と装飾で着飾っている。幼い頃から我が儘を際限なくかなえ、金銭感覚のリミッターはぶっ壊れている。しばしばパーティを開催するが品性を感じさせることは無く、乱痴気騒ぎに終始する。政治的な見識や素養は一切無く、弟に君主を押し付けて悠々自適に自堕落な生活を送っている。

経済

歴史的に貧富の格差が激しい社会である。「富や権力を得た個人に一族がぶらさがる」という文化により、脱税や汚職、架空事業、贈収賄が蔓延している。マレアイアの「富裕層」は、ディルタニア人が一般的に想像する「富裕層」よりはるかにリッチであり、人生は出身階層ですべて決まると言って良い。
マニュエル前国王はこれらの是正のための施策に腐心したが、現国王の治世下においてはことごとく廃止されている。

出稼ぎ労働者

ディルタニアなどに建設労働者、メイド、家政婦として出稼ぎを行うマレアイア人は多く、彼らが本国へ送金する仕送り額は相当な額となっている。ただし彼らが勤務先で良好な労働環境に恵まれているとは限らない。

文化

国民性

時間を守らない。噂好き。強欲。嫉妬深い。適当なところが多い。

気候

高温多湿の「熱帯気候」に属している。基本的には年間を通して暑い。4月から6月は酷暑期。7月から11月は雨季。12月から3月は乾季。
酷暑期はエアコンが無ければ寝られないほどである。

水上コテージ

マレアイア諸島には美しい海・海岸が多数存在し、観光資源となっている。海に浮かぶ廃墟群も人気が高い。
なかでも水上コテージは観光者の宿泊先として圧倒的な人気を誇っており、富裕層も別荘として水上コテージを擁することがステータスシンボルとなっている。

カヤック、モーターボート

個人用の小舟。観光客にとってはレジャーであるが、住民にとっては日常生活の移動手段でもある。

ファッション

ファッションは出身階層や現在の収入が如実に影響するとされている。富裕層はディルタニア・リルバーン的なライフスタイルやファッションであり、上から下まですべて輸入ものである。小金持ちはモールで衣料品を購入し、一般人はローカルマーケットで中古衣料品を購入する。という習慣になっている。
観光者向けにはビキニ水着が有名であり、フェル箱産業として多数のメーカーが鎬を削っている。

宗教

精霊信仰及び神話

マレアイア諸島誕生譚などの幅広い物語を含んでいる。空神と海神の争いからの諸島形成や、死後は海底都市で暮らすという伝説があり、舟葬(遺体を小さな舟に載せて海へ流す)を行う。墓が無いので墓参りの習慣がない。

海神
マレアイア神話上の海を司る神である。名前は伝わっておらず「海神様」と呼ばれている。水を操って座礁した船を救ったり荒れた海を静める事ができる反面、機嫌を損ねれば嵐を起こす。
エトラン・シースという名前の都市(あるいは宮殿)は大洋の底にあり、珊瑚と宝石で飾られているとされる。

空神
マレアイア神話上の天空と風の神。テンゲルという名前が伝わっているが海神と合わせて「空神様」と呼ばれる。ただしこちらは現象の説明として解釈されており、性格も定まっておらず神話的エピソードも少ない。

リリスの道

「女性原理による世界再興」を標榜する女性のみのカルト組織。世界のあらゆるリソース(富、知識、権力etc)の、女性のみによる独占を目標としている。
その団体名や構成員が政治の表舞台に出ることは無いが、リルバーン統治時代からメディアや富裕層に浸透している。その地道な活動の結果「女性専用車両」「女性専用海岸」などが作られている。ドラマなどの創作では女性が殺されることはない。議会や公務員採用、大学入学枠には女性専用枠がある(議会は停止しているが)。