ブリュエキフゥア川沿岸地域およびトゥンレグ族自治地域連合

Last-modified: 2016-05-16 (月) 18:40:44

ブリュエキフゥア川沿岸地域およびトゥンレグ族自治地域連合とはプラガヴィア大陸北東の砂漠地帯に流れるブリュエキフゥア川(現地の言葉で青い宝を意味する)の沿岸地域にある3つの小国家と遊牧民族であるトゥンレグ族の自治地域の連合国家である。略称として沿ブリュエキフゥア連合が用いられる。

  • 前史
    北東部のサルファ砂漠地域は遊牧民族のトゥンレグ族の領域であった。
    白人(ヤード系が多かったと伝えられる)たちは何も産しない砂漠地帯には目もくれず、海運の拠点としてブリュエキフゥア川河口に植民都市ガオを建設した。その時点では両者の接触は殆どなく、寧ろ多少の交易関係の
    ある他の植民地域とは違ったある種融和的な関係の下にあった。
    しかしこの関係は西部から争いに敗れた諸民族の逃避によって一時断絶されることとなった。
    特にババラ族とマンリク族はそれぞれ沿岸部とブリュエキフゥア川上流のオアシス付近に領域を得て次第にトゥンレグ族の領域を侵すようになった。これに反発したトゥンレグ族がオアシス付近に定着していたマンリク族を攻撃しこれをほぼ殲滅したことからババラ族とトゥンレグ族は全面戦争の状態に突入し、植民都市ガオにも被害が及ぶようになったため、白人たちは最新鋭の武器を手に取って戦争に介入し、瞬く間に両者を講和のテーブルにつかせた。この講和により白人主導の下で四地域による連合国家が成立したのである。
  • 政治
    白人国家である沿ブリュエキフゥア共和国を中心とした連合制で他の構成国としてババラ王国、オートブリュエキフゥア共和国を有し、自治国家としてトゥンレグ族自治地域を保有する。連合の立法最高府として連合議会があり、議員の5割を沿ブリュエキフゥア共和国から、2割づつをババラ王国とオートブリュエキフゥア共和国から選出し、残りの1割をトゥンレグ族から"独自の方法"で送り出す。自治地域以外の三ヵ国はそれぞれに議会があり、首相もいる。ババラ王国のみ文化的象徴として国王が存在するが、政治とは区別される。自治地域はトゥンレグ族がトゥンレグ族のやり方で地域を治めており、それは"あらゆる干渉"を受けるべきではないと規定されている。連合の長たる大統領は沿ブリュエキフゥア共和国の首相が兼任する形である。
    • 政策スライダー
      民主的―――◆―――独裁的人種と言う面で見れば白人の独裁であるが...
      左派――――◆――右派ある程度の"愛国"と"民族主義"は必要であろう
      開放社会◆――――――閉鎖社会我々の地を侵す意思がなければ何人たりともその自由は侵すべきではない
      自由経済―――◆―――中央計画経済各政府の裁量次第。連合政府は見守るぐらいが丁度良い
      常備軍―◆―――――徴兵軍トゥンレグ族がこの地の守護者である
      タカ派――◆――――ハト派攻める時もあるだろう
      介入主義―――◆―――孤立主義出るときは出て、引く時は引く。何事も中庸が肝心だ
  • 人種
    • ヤーディシアン
      所謂白人。移住者はヤード系が多かったという言い伝えからヤーディシアンと名乗っているだけで実際は定かではない。八割程が沿ブリュエキフゥア共和国に居住し、同共和国の主要な人種且つ連合における主導役である。
      残りの二割は荒廃したオートブリュエキフゥア共和国に更に移住し、開拓に精を出している。原住民に対する意識としては差別意識はないが自らが主導者であるという誇りを持っている為に原住民を見下す傾向があるが昔からの交易相手だったトゥンレグ族とは対等な相手と見ている。
    • トゥンレグ族
      遊牧民族で古くからサルファ砂漠を放浪し、生活をしていた。独自の文字と独自の言葉を保有している。
      女系社会であり、男性はターバンを巻くなどして肌を隠すことが特徴である。
      また、騎馬に長けた戦闘民族でもあり、西部諸民族との戦争においては数の上では不利であったが互角以上の戦いを行っている。歴史上西部諸民族に対しては敵対的、もしくは見下す態度をとっているがヤーディシアンに対しては非常に友好的である。ヤーディシアンから武器の供給と戦闘訓練を受けており、彼らが連合を守る盾であり、矛でもある。
    • ババラ族
      西部から争いに負けて逃避してきた西部諸民族の中でも主要と言うよりはほぼ彼らが全てである。
      子沢山である事が特徴でトゥンレグ族との争いの切欠は人口増加による東部への勢力拡大であった。現在は連合における労働階級として生活の糧を得ている者が多い。
      ババラ王国はその逃避の際の主導者が元首となった王国であるがトゥンレグ族との戦争の講和により象徴的なものとなっている。
    • マンリク族
      ババラ族と共に西部諸民族の双璧を成す存在であり、ブリュエキフゥア川源流に近いオアシスに都市モプテを建設し、マンリク王国としてある程度繁栄するがババラ族とトゥンレグ族との争いに先駆けてトゥンレグ族にババラ族と同一視された為に攻撃を受けた。元々戦闘力を持たない農耕民族出会った為に瞬く間に壊滅状態に追いやられた。現在はオートブリュエキフゥア共和国に居住しているが同国の人口の二割(オートブリュエキフゥア共和国は消滅したマンリク王国の領域をそのまま受け継いだ国家であるが先の戦争によって荒廃しており人口は非常に少ない)で消滅の危機は去っていない。
  • 構成国家と地域
    • 沿ブリュエキフゥア共和国
      首都:ガオ(都市番号13)
      連合の中心国家。首都ガオは連合の首都でもある。
      開拓都市であり、整然と並ぶ日よけの効果を持つ白い家が並ぶ光景は非常に美しい。
    • ババラ王国
      首都:ワーガドゥング(都市番号14)
      白人の侵入以前から存在する国家で一度故地を追われ現在の地に至った今でも伝統は変わらず、首都ワーガドゥングも非常に伝統的な粘土で来た家が多い。
    • オートブリュエキフゥア共和国
      首都:モプテ(都市番号18)
      ブリュエキフゥア川上流のオアシスを中心として形成された地域でマンリク族がマンリク王国を建設していたが、トゥンレグ族とババラ族の戦争に巻き込まれる形で崩壊。現在も国土は殆どが荒廃している。首都モプテも廃墟の目立つ都市であるがヤーディシアンの入植により活気を取り戻す過程にいる。
    • トゥンレグ族自治地域
      首都:キダレ(都市番号15)
      トゥンレグ族の支配地域で荒涼とした砂漠地帯。トゥンレグ族は遊牧民族である為に定住地を持たず、首都として指定されているキダレも各地を放浪とするトゥンレグ族が一旦立ち寄って交易を行う市場であり、厳密には都市ではないものであったがトゥンレグ族との交易を目的としてトゥンレグ族に認められた(トゥンレグ族には長老格とされる人物が常に5人前後存在し、彼らが認めれば部族が認めた形となる。)少数のヤーディシアンが居を構えている他、別の地域から交易物を定期的に運ぶヤーディシアンもいる。
    • ビージョウ(都市番号12)
      沿ブリュエキフゥア共和国下の特別自治区。ガオとは海を挟んだ対岸にある。
  • 各民族における猫
    • ヤーディシアン
      愛玩動物として親しまれているがそれ以上も以下もない。
    • トゥンレグ族
      トゥンレグ族において砂漠における動物とはラクダと猫だけと言われるほどこの二種の動物との関係は深い。
      ラクダは移動と運搬に欠かせないが猫は唯一の愛玩動物と言った形で一家族(トゥンレグ族の家族は親族なども含めた非常に大規模なものである)に最低一匹はいるとされる。猫はトゥンレグ族自治地域に固有の猫であり、トゥンレグの言葉で"砂の獣"と呼ばれる。特徴は非常に小柄で毛は茶色く足の裏まで覆われ、耳は大きく尖る。非常に臆病な性格であり飼われている家族のものにしか近寄らない。トゥンレグ族のコミュニティーの中で飼育され、繁殖している個体が多く、完全な絶滅はほぼないが野生は非常に希少でトゥンレグ族の象徴とも言える。ババラ族との戦争もきっかけはババラ族が数少ない野生の猫の生息地を開発しようとしたからと言う説もあるほど。但しこの猫への愛情はこの"砂の獣"に対してのみであり猫全般ではないという事が注意点である。
    • ババラ族
      敵意こそは持っていないが西部に逃れた理由は猫教徒に故地から追い出された説が有力視されている。
      この説が有力だとされる要因にはババラ族が猫よりも犬を重要視なパートナーとしている文化が猫教徒と相性が悪いと言う事が大きい。
    • マンリク族
      猫教徒はやや異なるが猫を非常に珍重する民族で家に侵入する害獣から守ってくれる神様として盛んに信仰されていたがマンリク王国の崩壊と人口の激減によって文化の消滅が危惧されている。
  • 他国に関する知見
    編集中:)
  • 反政府組織
    • ババラの栄光
      ババラ王国独立派にして反猫派組織。犬至上過激派。構成員は民間人の中に紛れて生計を立てつつ、組織の支援を行う。また、誘拐を行って身代金を要求して資金を得たりしている。他にもパフォーマンスとして犬に猫を襲わせるなどの残虐な行為も確認されている。
    • 黒猫旅団
      猫教過激派組織。猫を飼っていない家を襲って住人を爪のような武器で惨殺し、住人の血で"猫を崇めよ。これは崇めぬものへの呪いである"と記すことが特徴。