メリエンヌ共和国

Last-modified: 2014-11-16 (日) 00:42:22

概要

エヴルタ湾に面するテリトワール・ド・メリエンヌ一円を領土とする共和制国家。1493年の「叡智の革命」を契機に帝国圏を離脱し、4年の戦いの末に独立を勝ち取り現在に至る。首都はガイヤルド(9)。

公用語
国歌
首都ガイヤルド(9)
首相イヴォンヌ=アンジェリーク・ジスカール・ベルリオン
通貨レンシア

歴史

古代ヤード帝国時代、メリエーニア(現在のテリトワール・ド・メリエンヌのほぼ全域)は帝国直轄領として統治され、西の海に浮かぶ大三島、そしてアトリオン島等の橋頭堡として軍事拠点化された。アトリオンの頑強な抵抗によって征服の野望が潰えた後は温暖な気候とエヴルタ湾の海洋資源に注目が集まり、帝国の食料需要を引き受ける豊かな穀倉地帯として代々の統治者達によって開発が推進された。
その戦略的価値の高さから古代帝国の崩壊後に訪れた群雄乱立の時代には幾度となく戦いの焦点とされてきたが、戦乱や流行病による災厄等にも負けずテリトワール・ド・メリエンヌは発展を続け、西ヤード世界の交通の要衝として発達したガイヤルドを筆頭にその存在感を増していった。
サン=フィデリテ女大学での学生運動に端を発する「叡智の革命」は同時期に「中央」でも巻き起こった人民革命に呼応する形で激しく燃え上がり、女と知識人による革命はそれまで200年以上続いたボワモルティエ公家の統治を粉砕した。
旧帝国圏を離脱したテリトワール・ド・メリエンヌに対して王制諸国は軍隊を派遣し激しく干渉するが、警察軍の翼軍指揮官に過ぎなかったイヴォンヌ=アンジェリーク・ジスカール・ベルリオンの出世と戦争指導はメリエンヌの民衆に独立をもたらした。
干渉戦争、統一人民議会の設置による自由市民暫定総評議会の発展的解消、ベルリオンの首相就任等を経た現在、幸いにも共和国は政治的・経済的な安定を享受している。しかしながら西ヤード海の平和を定める契約は一切存在せず、東方の王制諸国に対する共和国の備えはいまだ不十分であり、今もなおベルリオンは決断的な統治を要求されている。

政治

民主的―――◆――――独裁的
左派――◆―――――右派
開放社会―――◆――――閉鎖社会
自由経済―――◆――――中央計画経済
常備軍――――――◆―徴兵軍
タカ派―――◆――――ハト派
介入主義――◆―――――孤立主義

暫定総評議会有事憲法より国家元首としての大統領の存在が明記されており、現行の人民憲法においても大統領制の原則は継承されている。その一方で革命以来大統領の座は空席となっており、ベルリオンが大統領就任を固辞した後も「空位共和制」と揶揄される状態が半ば慣習化しつつある。通例では首相が実質的な国家元首と見なされる。
首相は統一人民議会の任命の下『共和国と人民の第一等の僕』として国政を主宰する。
その歴史的経緯もあって戒厳令が解除されたのはつい最近の話であり、統一人民議会は挙国一致体制を長らく強いられた。その為本格的な政党政治はいまだ萌芽段階にあるといって良い。

地理

ガイヤルド(9)

メリエンヌ共和国首都。テリトワール・ド・メリエンヌを代表する大都市。軍港都市として発展した歴史を持ち、大規模な港湾設備と古風な街並みが特徴。首相府や統一人民議会、各官庁が並ぶ政治の中心地であると共に西ヤード世界における芸術の発信地としても名高い。

ティレオンヴィル(8)

テリトワール・ド・メリエンヌの北辺をなす交通の要地。

ベルヴィル・アン・ソレイアド(11)

ソレイアードとも。メリエンヌの南方、アトリオンの対岸、アスティリヤの北方に位置し、西ヤード地方の南北を結ぶ要衝。
その歴史上ソレイアド公は度々アーカルソン王かメリエンヌ王に臣従しており、両国の影響を受けつつも独自の文化を有する。