ヤード連邦第27軍管区

Last-modified: 2012-06-23 (土) 03:45:15

概要

連邦中部クアルカン自治区と国境を接する旧エクスビシャッツ共和国にて対ゲリラ戦と現地治安維持を担うヤード地上軍組織。管区司令官はマキシム・ジェリャーギン陸軍大将。
エクスビシャッツ侵攻から1年を経た今も現地民兵や政府軍残党との激しい戦闘が続いており、戦費はヤード経済に重くのしかかる。

地理-エクスビシャッツ高地帯

ディルタニア大陸有数の大湖であるディアハン湖を含む中央ディルタニアの荒涼とした高地地帯。エクスビシャッツ・デルタ域はディルタニア最大規模の阿片生産地帯。
氏族による割拠が数百年にわたって続いていたが、ルヴィエ政府の介入によって半ば強引に統一国家の建設が遂げられた。
連邦を後ろ盾とするV.カミンスキー大統領による独裁が敷かれていたが、首都での市民デモ弾圧(チャトワークの虐殺)に端を発する大規模な自由革命により内戦に突入。
カミンスキー大統領は連邦政府に軍事介入を要請、果たせるかな連邦は第27軍を中心とした大規模部隊で軍事介入を実施するも、この混乱の最中、カミンスキー大統領は矢連邦特殊部隊によって暗殺され、エクスビシャッツは矢連邦の軍政下に置かれた。

住民

多数派を構成するハンク人、リジャーラ人、モンレティク人、その他諸語族

宗教

メトラ教国。純血主義を今も貫く正統派とは一線を画す大衆ビリジイール派。メトラ教以外の信仰はほぼ絶無に近い。

経済

ティレルワース連邦の資本投入を発端とする鉄資源の採掘が十数年前に始まった他は農業と牧畜が主な産業基盤という典型的な後進地域。
例外的にヴィアハン湖を源流とするエクスビシャッツ・デルタ域は良質の阿片を大量に産出し、現地の農民と土地支配者達に恩恵をもたらす。

第27軍

現在矢連邦が国外に派遣している物の中で最大規模の実力組織。
7個の陸軍師団を基幹に空軍・空挺軍の派出部隊、軍系列の特殊部隊そして多数の文官を擁しエクスビシャッツの軍政を司る。
終わりの見えない治安維持任務に末端将兵の規律は弛みつつあり、物資の横流しや阿片売買への参与が介入後1年間で数十件告発されている。


  • 第27軍司令部(ティハラオ)
  • 第106親衛空挺師団(ティハラオ南西)
  • 第91自動車化狙撃師団(ティハラオ南東)
  • 第62親衛自動車化狙撃師団(カズアーハール)
  • 第137自動車化狙撃師団(カルジャバード)
  • 第199自動車化狙撃師団(シンダンク)
  • 第201空中突撃[ヘリボーン]旅団(シンダンク)
  • 第80重砲兵旅団(カズアーハール)
  • ヴァリニール人民義勇軍
    • 第100親衛騎兵師団(シンダンク)
    • 第2海軍歩兵師団(カルジャバード)

  • UPB
    ヴァリニールA&W社のVAB-68E突撃銃の矢連邦軍呼称。「強化歩兵銃」の頭文字のレイリッシュアルファベット表記。旧式の突撃銃であるが、優れた堅牢性、拡張性と必要十分な精度を備えヴァリニール白色政府の崩壊後は予算難に苦しむ矢連邦軍の標準的な突撃銃の座を占める。
    現在はヤード国内の造兵廠でも製造されており、矢連兵の現れる戦場にUPBの姿が無い事はほぼありえない。ABタイプの新型突撃銃は現在も開発が進んでいるがコスト問題や政治的衝突で多くが不採用・小規模採用の憂き目を見ており、この老いた突撃銃の引退は先延ばしにされている。
  • LAB-31F(Stg.31Ausf.F)
    かつての共産リルバーン政府とヤード連邦によって共同開発されたABクローン突撃銃。「リルタノフ」の愛称を持つ。リルタニア人の平均体格にあわせて小型化された他、地理的孤立が反映され、西側規格との互換性を持つ5.56mm弾を開発採用し、ウィルバーMシリーズの弾倉をもそのまま使用可能。AB本来の堅牢性は失われたものの、リルタニア工作技術に裏打ちされた高い精度、小型軽量、そして敵の補給をそのまま使えるというユニークな性格を持ち、矢連邦軍でも敵地での活動を専らとする特殊工作要員、空挺軍将兵が好んでこの銃を手にした。Ausf.Fは最終生産型。
    開発から数十年が経つが、ヤード人の体格であれば短機関銃並の取り回しが可能であったためエクスビシャッツに展開する戦車兵やヘリコプター搭乗兵の強力な個人防御火器として、また軽歩兵の個人装備として奉公に供された。

政治的立場

国軍としての国家への忠誠は堅守。