リーゼンバウム侯国

Last-modified: 2015-11-18 (水) 03:01:30
国名リーゼンバウム侯国
国旗risen.png
標語すべては侯爵と祖国のために
国歌美しきレヌス川の畔で
首都リーゼンバウムブルク
元首リーゼンバウム侯爵ゲオルグ
宰相エーリッヒ・シュライト
政体立憲君主制

概要

 ヤーディシア大陸中部を統治する国家。名前は北部の異民族の侵入を防ぐために作られたリーゼンバウム(巨大な樹木)城が由来。

歴史

フォロノワ帝国に従属した少数民族の有力者を始祖とする下級貴族が金貸しと貴族の財務顧問を代々営んで
いた。当時の当主であったエルリックが帝室にその辣腕が評価され帝室の財政顧問を任されて財政立て直し
に成功する。その功績によって帝室の末席の血縁者の娘と結婚し帝室財産の一つであったリーゼンバウム城
とその周辺地を下賜される。また侯爵位を叙爵され「リーゼンバウム侯爵」を名乗る。エルリックはさらに
リーゼンバウム銀行を創業し事業を拡大する。これ以後も侯爵家は財政難の貴族や大商人の立て直しの手数
料や顧問料あるいは債務不履行で没収した荘園や領地を獲得しリーゼンバウム領周辺の貴族や農民とその
土地を交換して徐々に領土を拡大した。

またフォロノワ帝国内でも重臣として代々閣僚や将軍を一族で輩出して権勢を誇るが前当主フリードリヒが
少数民族政策で帝国の連邦化を視野に入れた高度な自治を認める融和策を推進しようとしたため弾圧政策を
行おうとした帝室とメルコフ派と対立し政争に敗北。以降リーゼンバウム領に拠点を移し領地経営と銀行業
に励んだ。

メルコフ失脚後の混乱による帝国解体で帝国本土と分離してしまったため独立を宣言した。

政治

リーゼンバウム侯爵の政治的影響力が大きいが憲法制定し国民の権利を尊重した政治を行なっている。

内政

議会は1院制の侯国議会。直接選挙で選ばれる。任期は4年。第1党の党首が宰相に任命される。
議会に議席を置く政党には国民党,保守党などがある。

外交

民族

 フォロノワ系リーゼンバウム人

最も多い民族。しかし山岳森林地帯に囲まれているため標準フォロノワ語とは異なる進化を遂げたリーゼンバウム語が話されている。

 

地理

ヤーデシィア大陸を南北に分断する「大山脈」とその北部を囲むようにできている
「竜骨山脈」の間にあるリーゼンバウムブルクを中心とした国

帝国自由都市ハンフルト(№9)

南北ヤード海の中継港である交易都市。都市名の語源は「浅い湾」。帝国権勢の低下とともに
都市も衰退していたが侯爵家の支援があったため,ある程度は復興したものの影響下に置かれる。 
都市は名目上独立しているが市長と有力市議会議員は侯爵家の息のかかった人達である。

リーゼンバウムブルク(№10)

侯国首都にして中心都市。本来の侯爵領。侯爵家居城であるリーゼンバウム城と家業で
あるリーゼンバウム銀行の総本店がある。酪農や観光が主産業。

フルスウーファー(№17)

大山脈から採掘される資源を基に製造する工場群が立ち並ぶ大工業都市。
都市名の語源は「大河の畔」。「大山脈」の麓から流れるレヌス河の畔に建設された。
工場やインフラのほとんどが侯爵家(と経営している銀行)の投資または資金援助に
より造られている。

アルデナ=シュタット(№20)

森林沼地が多い丘陵地帯の中心都市。アルデナとは先住民族の神話に出てくる森林を司る女神の名前。
侯爵家が過去の帝国での活躍で報土されたり,買収あるいは借金の抵当で獲得した私領・荘園が多い
領域。帝国分裂に便乗して侯国政府の影響下に置いた。
リーゼンバウムベルクとともにほかの候国領域でで消費される農作物を生産している。

ポルージェン(№11)

 かつて存在した南ヤード(スチャラヴィカ)系であるポルメランカ公国の首都。
大山脈以北へのフェザーン大陸や南ヤード勢力の侵入を防ぐ役目があったが,
帝国解体後に独立派,帝国残留派,スチャラヴィカ民族派入り乱れての内乱が
勃発した。民族派が全土を制圧しポルメランカ公が処刑されると内ゲバが発生し,
円十字教過激派が現れる無政府状態となったが,侯国軍が進駐し保護下に置いた。

なお,内乱時に処刑されたポルメランカ公グスタフは前侯爵夫人エリザベートの弟である。

軍事

志願制の侯国軍がある。侯爵家の資金力を背景にした最新式を装備している。侯国軍には外人部隊が存在し
退役後は国籍が与えられる。また,退役後は優先的にリーゼンバウム銀行の「集金・警備部門」に再就職
できる。
他に事実上の私軍としてリーゼンバウム銀行の「集金・警備部門」が存在し,警備の他に担保差し押さえの
強制執行を行う。また故意の債務不履行や詐欺行為を行う顧客に懲罰(私刑)を行っている噂がある。

報道

デア・シュティンメ

侯国最大の日刊新聞。新聞社でイデオロギーを決定していないため記者ごとで論調が変わるという特徴がある。

デア・シュピ-ネ

侯国最大の週刊誌。不確かな内容の記事も掲載しているため「ある意味最も飽きない雑誌」と呼ばれる。
かつてメルコフ帝国宰相を批判する記事を書いた新聞が発禁処分となる中でデア・シュピーネのみが
「そもそも信用ならない」という理由で発禁処分が免れたという過去がある。

人物

侯爵家
フリードリヒ4世
 前侯爵。故人。帝国の有力な家臣でメルコフの対抗馬の一人であったが少数民族の融和策の支持が集められず失脚。以後侯爵領の発展に寄与する。
ゲオルグ1世
 現侯爵。リーゼンバウム家当主。父フリードリヒの下で侯爵領の内政を取り仕切った。帝国分裂の際,侯爵領と私領または影響下にあった地域を含めてリーゼンバウム侯国を成立させた。
ヨハンナ
 侯女。フリードリヒ4世の妹。リーゼンバウム銀行総裁。フルスウーファーとハンフルトの企業群に支援を行い結果的に侯国領拡大のきっかけを作る。
ヨアヒム・ジークフリート
 侯子。ゲオルグの弟。フリードリヒ公の後妻であるエリザベートの子。侯国成立以前から交渉役を務める。
ハンス
 侯世子(次期当主)にしてアルデナ伯。ゲオルグの長男。
エリザベート
 ポルメランカ公グスタフの姉にしてフリードリヒ前侯爵の後妻。故郷ポルメランカの内戦と弟の死がショックでふさぎ込んでしまった。
政界・軍関係者
エーリッヒ・シュライト
 侯国宰相。侯爵領の官僚団の中で頭角を現し侯国成立以前から家宰に任命された。議会と内閣制度成立の際引退し出馬。活躍を知る領民の圧倒的な支持で当選し宰相になった。
ハンス・フォン・ケスラー
 農務大臣。アルテナ伯領で食料生産量向上と開墾で辣腕をふるいシュライトに抜擢される。彼は農民出だったが自分の先祖代々受け継いだ土地を「封土」されユンカーになった。
ベルナドッテ・シャハト
 外務大臣。実際に国外に赴くのはヨアヒム侯子に任せて本国で事務処理を行っている。
オイゲン・フォン・ロイエンタール
 ノイエ・ヴァレニエ王国駐在大使。侯爵家の遠縁。侯国成立以前から家臣として侯爵家に勤める。引退前の労いをこめて友好国の大使に任命されるが「連邦問題」で王国政府が帝国圏から離脱し,連邦会議を開催する際に帝国に配慮して侯爵家または要人を派遣できなかったため彼が兼任することになった。