国名 | 北モーレット大公国 |
首都 | アルトヴァーレン |
国家元首 | レティシア・リュディヴィーヌ・エミリエンヌ・ルイス大公 |
通貨 | モーレットルーブル |
概要
カイバーオーシャン北東部に位置する数個の島嶼から成る北モーレット諸島とその南にあるシャリエ群島を領有する島国。核戦争以前はヤードの影響下にあった。
立憲君主制に近い制限君主制を採用しており、大公は政治的権限を持つが大公の執務の停止や退位が憲法に於いて定められている。
歴史
- ロスト・アルテミス以前
モーレット王国としてモーレット諸島を統治 - ロスト・アルテミス以後
中央ヤードが仕掛けたクーデターにより大公国政権が崩壊。モーレット人民主義ヤード共和国としてヤードの影響下に - 核戦争直前
モーレット諸島周辺の豊富な石油資源に目を付けたリルバーン帝国の支援により、大公国首都が置かれていた諸島北部を王党派組織"モーレット自由党"が制圧。党首にして大公一族の末裔であったウスターシュ・ルイスがモーレット大公国を国号として王国の復興を宣言。この際、王を名乗らなかったのはリルバーンへの配慮だったという説が有力である。
結果、諸島は北部の「モーレット大公国(北モーレット)」と南部の「モーレット人民主義ヤード共和国(南モーレット)」に分裂し内戦に突入した - 核戦争期
核戦争による主要国の崩壊の混乱の最中、密かに南モーレットに持ち込まれていた核爆弾が誤作動(諸説あり)を起こし起爆。その結果南モーレットの主要な島が地図上から文字通り消える事となった。
北モーレットは奇跡的に風向きの影響で死の灰などの被害を免れたが、当時の大公国政府の首脳部の一人は『こんな最悪な統一があってたまるか』と閣議中にも関わらず嘆き悲しんだ逸話が残っている。
北モーレット側による直後の調査の結果、南モーレット南端部の幾つかの小島が残っていた事が判明。この島嶼群を中心の島であるシャリエ島に因んでシャリエ群島として接収した。南モーレット残党は抵抗すらしなかった事が記録されている - 復興期
一応統一を果たしたモーレット大公国は当時の大公であったクリスチャン大公の提案により、忌まわしき核戦争の記憶を後世に伝える事を目的に「北モーレット大公国」に国号を変更した。
しかし、復興委員会の解散を目前に控えたA.E.114年にクリスチャン大公が脳出血により36歳という若さで崩御。大公位は一人娘であるレティシア公女が大公を継ぐ事となった - A.E.115
政治
大公が一部権限を有している君主制であるが、議会は大公の職務停止を行うことが出来る権限を有している。議会は二院制。
- 上院
定員25名で、任期は6年。内20名は半数づつ3年毎に比例代表制で選出され、4名は選挙毎に下院議長と副議長が1名づつ指名する。残りの1名は6年の任期が終わる毎に大公が指名する枠である。
主な役割は大公の職務補佐であり、実質的な権限は多くはない。ただし、2/3以上の賛成で大公の執務停止を行うことが出来る。また、全会一致すれば君主制の廃止の国民投票を行うことが出来る - 下院
定員67名で、任期は4年だが任期途中での解散が可能。中選挙区制と比例代表制の並立制を採用している。中選挙区では4選挙区から15名を選出し、次点の内惜敗率上位2名が復活当選する。
50名は非拘束名簿式の比例代表制で選出されるが、比例区で議席を獲得するためには比例区の得票数5%を満たすか、中選挙区で議席を得る必要がある。ただし、復活当選枠での当選は中選挙区で議席を得た事にはならない
選挙後、その結果に基づいて組閣が行われる - 大公
大公は組閣された内閣や可決された法案の承認を行う。大公はこの承認を拒否することが出来る。拒否された内閣は原則として再度組閣協議が行われ、法案は下院で再度審議される。ただし、上院の過半数の賛成で強制的に承認とすることが出来る
現在の大公はレティシア・リュディヴィーヌ・エミリエンヌ・ルイス(Laetitia Ludivine Émilienne Louÿs)- レティシア・リュディヴィーヌ・エミリエンヌ・ルイス
現大公。金髪青目の美少女。前大公であり、父のクリスチャンの急逝により若干12歳で大公に即位する。露出はあまり多くはないが、その可憐な姿から国民の人気は高い追加情報が存在します。追加、ないしは変更された情報は青字で記されます
- レティシア・リュディヴィーヌ・エミリエンヌ・ルイス
現大公。白金と毛髪と赤目を持つアルビノ(先天性眼皮膚白皮症)の美少女。前大公であり、父のクリスチャンの急逝により若干12歳で大公に即位する。アルビノで日光に弱いため基本的には外出はせず室内での職務に励んでている - クロード・ルノー・ノエル・ヴェドリーヌ
前大公であるクリスチャンが侍女と密通し出来た隠し子。クリスチャン大公の死後の遺産整理の際に存在が明らかになった。レティシア公女と同い年で女顔であったことから、外出が出来ないレティシアの代わりとして女装して公の前に姿を見せている。本人は女装を嫌がっているが、自身と母親の生活の為と仕方なく女装している。また異母姉弟であるとは言え、母親以外の血縁者であるレティシア大公も気にしているようだ - カバーストーリー『可憐な公女様』
レティシア公女は先天性眼皮膚白皮症により日光に極めて弱い上、免疫不全である傾向がある為に野外での活動は非常に困難であると考えられます。現在唯一の大公位継承資格保有者である公女の死は国家体制に重大な問題が発生する可能性が指摘されており、この事態はいかなる場合でも避けなければなりません。
この事態を受けて当時の政府関係者は緊急の会議を行い、「カバーストーリー『可憐な公女様』」を策定しました。このカバーストーリーの構築には、レティシア公女が先述の通りの障碍を持っていたために公に姿を現した事が無かった事と、クリスチャン大公の隠し子であったクロードの発見、そして公女とクロードが共に父親似であった事の3つの幸運な点が強く影響しています。
現在大公国政府はこのカバーストーリーの存在を完全に秘匿していますが、それが露見する可能性は常にあります。担当者は情報の漏洩に細心の注意を払う必要があります。
- レティシア・リュディヴィーヌ・エミリエンヌ・ルイス
- レティシア・リュディヴィーヌ・エミリエンヌ・ルイス
地理
大きく北モーレット諸島とシャリエ群島の二つの島嶼群に分かれる。
気候は赤道近くであるため、高温多湿で気温変化が少なく平均気温は25度以上と言う熱帯海洋性気候の常夏の島々である
- 北モーレット諸島
北モーレット諸島は弧状に並んだ島嶼群。同諸島第二の人口擁するライユース島を中心とした南部、首都アルトヴァーレン島、北部島嶼群の3地域に分かれている - シャリエ群島
シャリエ島を中心として数島が固まっている島嶼群。シャリエ島は隆起環礁の島で外縁は標高が高く、内陸に進むほど低くなっている。その特性上、同島は農業の島として古くから知られ、平地の少ないモーレット諸島の食糧庫と言われている