ライフパス:一の欠落

Last-modified: 2009-11-08 (日) 03:18:32

一の欠落(はじまりのけつらく)

 完全なゾンビとなったもの(ゾンビクラスを修得したもの)は全て、“一の欠落”を得ることとなる。一の欠落は、そのキャラクターが失った「人間として大切なもの」や、“悪夢”を受け入れ生じた「歪み」を意味します。
 また、クラスごとに与えられる一の欠落は、そのクラスを持つものが「如何にライフパスを失っていくのか」という指針にもなります。

イービルデッド:記憶

 イービルデットは様々な大切な記憶を失っていきます。
 その記憶について教えられても、馴染まぬ違和感を感じ、すぐにまた忘れ去ってしまいます……しかし、忘れ去ってしまったことによる喪失感や苛立ちは失われることはありません。

初期欠落の例
1d6(ROC)
1:名前
2:何らかの感情(怒り、悲しみ、喜び、憎しみ、愛しさ、恐れ……など)
3:故郷・家族・家
4:約束・使命・目的
5:大切な人
6:空白の期間(記憶喪失?)

タイラント:人間としての外見

 タイラントは徐々に異形の姿へと変化していきます。
 体の一部が崩れ去ったり、肥大化したり、硬質化したり……様々な変化が生じ、それによって通常の人間としての生活がすごせなくなっていきます。

初期欠落の例
1d6(ROC)
1:身体の一部の崩壊
2:身体の一部の硬質化・軟体化
3:身体の一部の肥大化・矮小化・変色
4:身体の一部の動植物化
5:身体の一部の異形化(化け物のような変異)
6:定まらぬ変異

身体部位表
1d6(ROC)
1:顔面(その一部)
2:胸部
3:手・腕
4:足・脚
5:頭髪・頭部
6:背中

フランケン:違和感

 フランケンは複数の人間の身体が組み合わさって作られたゾンビです。
 そのつぎはぎの違和感は、ゾンビ深度が低い状態では目立ちませんが、それでもどこともなく感じられる違和感を呼び起こします。それによって、周囲の人々も離れていってしまいます……最終的には、自分自身も己の肉体に関する違和感に耐えられなくなることでしょう。

バブルヘッド:世界観

 バブルヘッドの世界は”悪夢”によって歪められて見えています。
 徐々に全てのものが現実ではない世界に変貌して見えてくるのです(それはもしかしたらゾンビナイゼーションが進みきったその場所なのかもしれませんが)。最初は時々フラッシュバックする程度ですが、徐々にその頻度が多くなり、現実との区別がつかなくなってきます……そして、そのずれは彼らを現実から放逐していくのです。

初期欠落の例
1d6(ROC)
1:退廃の世界
2:神話の世界
3:死と荒廃の世界
4:原初の世界
5:異界
6:地獄

レギオン:自我

 レギオンにとって“自分”とはそのゾンビとなってしまった“集団”を指します。
 普段は個人として行動して、戦いの場でのみ集団を召喚しますが、一人でいるときでも徐々に自我が希薄となっていき、個人というものが理解できなくなってきます。それは集団への帰属意識というよりもむしろ社会性昆虫のような、人間とは異質なものと言えるでしょう。

初期欠落の例
1d6(ROC)
1:個体の生命の軽視
2:個人的欲望の減衰
3:個体判別が難しくなる
4:人付き合いが希薄になる
5:意見の不一致への苛立ち
6:一人称が“我々”になる