SB>1 デファイアント(ハイフンを用いたより一般的な表記 "SB-1" として広く知られる)は、中型規模の垂直離着陸機の技術概念実証機(デモンストレーター)を共同開発の上で試作した 。
「デファイアント」(Defiant)は英語で「挑戦的な、反抗的な、傲慢(ごうまん)な」を意味する。
当初は2017年の初飛行が予定され、さらなる開発のために陸軍によって評価されることになっていた。シコルスキー社は、回転翼航空機の試験機で同じく複合ヘリコプターである「シコルスキー X2」の設計によって技術的な経験を積んでおり、「フェーズ1」(第一段階)の開発において対抗するベル=ロッキード・マーティン企業連合を引き離している。 ボーイングは戦闘任務システムの技術概念実証(デモンストレーション)段階である「フェーズ 2」において、シコルスキー社に対する指導的立場で関わる予定である。
ボーイング=シコルスキー陣営は、ヘリコプターの設計がこれまでに、軍において最も使用されてきているという事実と、現在に至るまで同形態機種の設計開発に成功してきたという絶対の自信により、ベル社が陸軍に提出したようなティルトローター技術にはほとんど関心を持たなかった。
2013年までに、シコルスキー社とボーイング社は、試験機「シコルスキー X2」と軽・武装偵察ヘリコプター「シコルスキー S-97レイダー」の2機種に対して約2億5,000万ドルを投入している。
しかし同陣営チームの回転翼航空機は、「統合多用途・将来型垂直離着陸機計画」に関しては想定される任務が異なることから、あくまでも軽・武装偵察ヘリコプターであるS-97 レイダーの設計とは別の機体になる予定である。 同陣営はSB>1 デファイアントの性能と信頼性に自信を持っており、総設計費用の半分以上を拠出している(残りは米陸軍から応募企業への助成金で賄われた)。 同陣営でこれまで行われた最後の共同開発計画は、1980年代に始まり2004年に取り消されるまでに、総額70億ドルもの費用を費やしたRAH-66 コマンチだった。
彼らは、予算削減、「要求の変化(requirement creep)」、長引いた開発期間がRAH-66 に問題を引き起こしたものの、企業チーム自体の機能不全は生じなかった。RAH-66計画各社は機体の構成要素を分担して製造した。統合多用途機(JMR)段階では、両社の従業員が協力し合った。チームは2015年に自陣営を「ザ・サプライヤー」(「基幹機体・納品企業連合」)と称した。
2019年4月の試験飛行成功の報告に基づき、アメリカ陸軍航空技術審査部は当初の予定通り従来型の「古い」ハネウェル・エアロスペース・ライカミング T55-GA-714Aターボシャフトエンジンを機体に取り付けることを認めた。ただし、従来設計のエンジンとはいえ、T55には最新技術の成果が反映される予定である。
(Wikipedia参照)