中国では攻撃用途にも使用できるヘリコプターの必要性が1970年代から認識されていた。1979年に中国民用航空局が米中国交樹立直後のアメリカ合衆国から購入していたUH-1 ヒューイの民生品であるベル 212の発展型ベル 412を当初選定するも価格面で折り合わなかったため、1980年代当時の陸軍はユーロコプター(元:アエロスパシアル社)のAS 365N ドーファンIIをライセンス生産した直昇9型を開発して同社製のSA 342L ガゼルも保有したのみで本格的な攻撃ヘリコプターは皆無だった。1988年にアメリカのAH-1 コブラの購入契約を結ぶも、1989年の六四天安門事件の武器禁輸措置で取り消しとなった。
WZ-10の設計は1994年にロシアのカモフによれば秘密裏の契約でカモフと中国直昇機研究開発研究所の第602研究所が共同で行ったとされる。製造は昌和飛機工業公司が行い、1997年5月17日にユーロコプターがローターシステムの開発支援で、1999年3月22日にはイタリアのアグスタウェストランド社がトランスミッションシステムと振動解析で作業協力することとなった。また、中国は南アフリカのデネル社とも接触してAH-2 ローイファルクの飛行安定技術などを得たとされ、2001年に中国が1機のみのAH-2購入を提案したためにデネル社がその意図を疑って協力関係が解消されたと報じられている。
機体は2002年初めに完成して5月から地上試験を開始し、2003年に初飛行した。試作機はこれまでに6-8機が製造され、1機が中国飛行試験研究所で、2機が景徳鎮の人民解放軍航空基地で飛行試験を実施し、試験開始以来400時間以上の飛行試験が行われている。試作機は2003年と2007年7月11日に各1機が墜落事故を起こしている。
2009年に開催された中華人民共和国建国60周年記念の際に展示された。主に南京軍区に配備され、2012年には南京軍区の機体が演習に参加している様子が公開されており、部分的に配備が開始された事がうかがえる。
(Wikipedia参照)