アヒャのおもてなし 2

Last-modified: 2015-06-07 (日) 10:26:43
27 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/01/26(日) 00:53 [ O.eb2neU ]
ボロボロのアパートにアヒャは独りで暮らしていた。
でも、寂しくはなかった。
退屈になると、彼は客を招き、おもてなしをした。
今日の客は、ぃょぅだ。
応接室は、この前と同じ台所。
まず、ぃょぅの口に生ゴミを詰めた後、ガムテープでふさいだ。
アヒャはぃょぅの小うるさい声がとても嫌だったのだ。
そして、冬の冷たい水道水を浴びせた。
毛を濡らした方が、斬りやすくなるのだ。
ぃょぅを鷲掴みにした手に、ビクンビクンとぃょぅの震えが伝わってくる。
まな板の上にぃょぅを置き、あえて釘で固定はせずに、
腹の中央に包丁で切れ目を入れた。
ぃょぅは叫ぼうとしたが、口には生ゴミがいっぱいで、
曇った音が口からもれただけだった。
その切れ目から皮膚を上下に大きく切り裂いた。
ハサミと包丁で全身の皮膚を剥ぎ取ると、
ぃょぅの体に粗挽きマスタードを塗り込んだ。
ぃょぅが激しく震えた。
すると汚らしい液体が、ぃょぅの鼻から滴り落ちた。
が、そんなことは気にせずに、アヒャは鼻歌混じりにおろし金を取り出した。
アヒャは楽しげにぃょぅをひっ掴み、おろし金で擦りおろしていった。
ぃょぅは小さいので、掴んで擦りおろすのは難しくはなかった。
鮮血がアヒャの口元に飛び散った。
アヒャは唾液に濡れた舌を出し、ぃょぅの返り血を舐め取った。

数分後、おろし金に何か堅い物が当たったような手応えを感じた。
見ると、ぃょぅの体の肉はほとんどえぐれ、骨がむき出しになっていた。
ぃょぅの口に巻いたガムテープを引きちぎって、とってやると
ボトボトと口から、生ゴミと吐瀉物と血があふれ出てきた。
せっかくテープがとかれたというのに、ぃょぅはもう叫ばなかった。
口の中の物はもう無いのに、何故騒がないのだろう、とアヒャは首を傾げた。
まぁ、いいや、とアヒャはもう冷たくなったぃょぅの残骸を
台所の隅の青いポリバケツに詰め込んだ。

28 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/01/26(日) 00:53 [ O.eb2neU ]
次の日、アヒャのアパートに玄関ベルの音が響き渡った。
今日の客は、同じアパートに住んでいるモララーだ。
モララーはアヒャのことを虐殺仲間だと思っているらしい。
……アヒャはこのモララーが嫌いだった。
「この前さ、ちびギコの耳をさぁ……それで、尻尾を……なぁ、聴いてるのか?」
モララーは自分がした虐殺をアヒャに話してくる。
「アヒャァ? そういう話は嫌いだぞ。いい加減に汁」
アヒャは虐殺や虐待が嫌いだった。
しかし、いくら言ってもモララーは信じなっかた。
「虐殺への罪悪感かい? そういうのは偽善って言うんだからな」
(本当に嫌なのに。 アヒャー……無意味に生き物を頃すのは、酷い行為アヒャ)

モララーが帰った後で、
アヒャはたまたま図書館で借りてきていた本を開いた。
ページの見開きに白黒の挿し絵で、昔の戦争の映像が映し出された。
戦争の犠牲となったしぃ達の血と糞尿の沼地に、
肉片、臓器がウジに混じって血溜まりに浮かんでいた。
(アヒャッ!! 惨いことするもんだ)
ため息をつき、本を閉じる。
(アヒャは、こんなこと絶対しない。アヒャは虐待も虐殺も許さないアヒャ)
そう独り決心すると、アヒャは台所に消えて行った……。