ベビしぃと扇風機

Last-modified: 2015-06-19 (金) 00:13:05
755 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:03 [ OHER4ICU ]
八月になっても一向に梅雨はあけず、下旬になってからようやく梅雨の終わりを
感じられるようになった。
そんなある日、モナーの家での事
『暑いモナね~。』と一人のモナーが扇風機にあたりながら言った。
『ああ、そうだな。でもあと一週間ちょっと休みがあるからまだいいさ。』
一人のモララーがスイカを食べながら答えた。
二人は家の縁側でくつろいでいた。空には夏らしい入道雲が広がっている
『愚痴ったて始まらないモナね。どっかに遊びに行かないか?』
『そうだな~・・・。とりあえず海にい か な い か ?』
『賛成モナ。でもこの言い方止めようモナ。』
『それもそうだな。』
ガサガサッ
庭の植え込みから音がした
『ん?何モナ?』モナーが音のする方向に近づいた。
『チィ!』という泣き声と共に音の正体は姿を表した
それは一匹のべびしぃだった。
『おや?どうしたんだモナ?』
『チィチィチィ!!』
『何?かくれんぼしてたって?それで迷子になったのかな?』
『チィ♪』どうやらそのようだった。
『おっ、モナーどうしたんだ?』
『ああ、べびししぃが紛れ込んでたんだ。』
『まあいいや。フフフ・・・』
『とりあえずここで休むといいモナ。そのうち仲間が来るモナよ。』
『チィ♪』
数時間が経ち、しだいに日も暮れてきた。でも仲間は無情にもこない。
縁側から泣き声が聞こえた。
『五月蝿いな~。どうしたんだよ?』とモララーがばつが悪そうにいった
『ビィエエエエエ~ン!!ミンナコナイデチュヨゥ』
『見捨てられたんじゃないの?(ワラ』とモララーがニヤニヤしながら言った
それが火種となり、さらに泣き声は激しくなった。
『ああ、何モナ!?騒々しい・・・・』モナーもかなり機嫌が悪くなっていた
『ママノトコロマデツレテッテヨゥ』とべびはモナーに言った。
どうやらモララーに言っても無駄だと察したのだろう。
『ハァ?お前な、ここで休ましてやっただけでも感謝しろ!!バカが』
『カワイイベビチャンヲイジメルナンテギャクサツチュウナンダヨ?』
泣き声はさらに大きくなった。
『おい、モララー・・・・。』
『嗚呼、分かってるYO』
続く

756 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:04 [ OHER4ICU ]
『仕方ないモナね~。べびちゃ~ん、ダッコモナ』
『ダッコ?』べびしぃは目の色を変えてモナーの胸元にジャンプした。
『よ~しよし泣くのやめような?』
『チィチィ♪』とても嬉しそうだ。
『さて、料理の時間だモナ(遊○王風)』
『おい、モララー扇風機スイッチオン!』
『OK』
ブォォォーン!!
扇風機はの回転は最大。しかもカバーが外されて扇風機のファンがむき出しになっている。
回転しているファンにモナーは一歩一歩、歩み寄っていく。
『ベビちゃん、涼しくていいねえ』
『ヘクシュン!サムイヨゥ』
『じゃあ少し運動しないか?』と言い
モナーは回転するファンにベビしぃの片耳を近づけた。
そして片耳はファンに巻き込まれた。ベビの耳からは血が噴出す。
『チィィィィィ!!』べびしぃはあまりの痛さで庭をのたうちまわる。
悲鳴が庭に轟く。そして夕日の中に吸い込まれていくようだった
べびしぃの片耳はあっけなく切れてしまった。
『ベビちゃん元気モナね~』
『おい、モナー、俺にもやらせろよ!!』
『そうだったモナね。』
『さあ、第二ラウンドだよ?べ~びちゃん♪』
続

757 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:05 [ OHER4ICU ]
『さぁて、次は僕と遊ぼうよ♪』
『イヤダヨゥ・・・・』べびしぃは震えながらいった。
『そんな事言わないでYO!寂しいじゃないか』と言い、モララーはべびを
摘み上げた。
『どうしようかな?』
べびは恐怖のあまり何も喋れなかった。
『お~い、モララー、花火があるモナよ?』
『いいねぇ・・・』
『ベビちゃんもやるモナ!!』
ベビはその言葉を聞いてほっとした。
『お前が標的だがな』
モララーはどこからともなくロープを出して手際よくベビを縛る。
もうこれで逃げようがない。
『嗚呼、綺麗モナ・・・・』
『そうだNA』
モナーとモララーは動く事が出来ないべびに花火の火花をおみまいする
『べびちゃん、綺麗だろう?』
『アチュイアチュイ!!ダッコスルカラユルシテ!!』
『でも、それじゃあモナーはダッコしてもらえないモナ~』
『俺も忘れるなYO(ワラ』
『ん、もっと欲しい?仕方ないな~。べびちゃんは欲張りモナね。』
30分後、手持ちの花火が尽きてしまったようだ。
ベビはもう虫の息だ。もう屍といってもいいだろう。
生まれたてで弱い皮膚は焼け爛れている。肉が所々から見え隠れしている
何か香ばしい匂いがしたのは気のせいだろうか?
『さて、最後はコレでしめだな!』
『最後ってか最期だけどね(ワラ』
モナーはロケット花火にベビを結わえて火をつける。
『ヤ・・・ヤメテ・・・オナガ・・・イ』
『ベビちゃん、お星サマになれるんだよ?良かったモナね♪』
『チ・・・マァマァァァァ!!』
それがベビの最期の言葉となった。
『さて、俺は帰るよ』とモララーは言って去ってゆく
『すっかり遅くなってしまったモナね。じゃあまた明日!』
『バイバ~イ』
数十秒後庭に何かの肉塊が落ちてきたのは言うまでもないだろう。
翌日、一匹のしぃがモナーの家に訪ねてきた。
『スミマセン、コノヘンニベビシィガキマセンデシタカ?』と尋ねる。
『嗚呼、コレ?』
それは昨日庭に落下してきた肉。
『イ・・・イヤァァァァァァ!!』
この後、この親子を見たものはいない。
糸冬