755 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:03 [ OHER4ICU ] 八月になっても一向に梅雨はあけず、下旬になってからようやく梅雨の終わりを 感じられるようになった。 そんなある日、モナーの家での事 『暑いモナね~。』と一人のモナーが扇風機にあたりながら言った。 『ああ、そうだな。でもあと一週間ちょっと休みがあるからまだいいさ。』 一人のモララーがスイカを食べながら答えた。 二人は家の縁側でくつろいでいた。空には夏らしい入道雲が広がっている 『愚痴ったて始まらないモナね。どっかに遊びに行かないか?』 『そうだな~・・・。とりあえず海にい か な い か ?』 『賛成モナ。でもこの言い方止めようモナ。』 『それもそうだな。』 ガサガサッ 庭の植え込みから音がした 『ん?何モナ?』モナーが音のする方向に近づいた。 『チィ!』という泣き声と共に音の正体は姿を表した それは一匹のべびしぃだった。 『おや?どうしたんだモナ?』 『チィチィチィ!!』 『何?かくれんぼしてたって?それで迷子になったのかな?』 『チィ♪』どうやらそのようだった。 『おっ、モナーどうしたんだ?』 『ああ、べびししぃが紛れ込んでたんだ。』 『まあいいや。フフフ・・・』 『とりあえずここで休むといいモナ。そのうち仲間が来るモナよ。』 『チィ♪』 数時間が経ち、しだいに日も暮れてきた。でも仲間は無情にもこない。 縁側から泣き声が聞こえた。 『五月蝿いな~。どうしたんだよ?』とモララーがばつが悪そうにいった 『ビィエエエエエ~ン!!ミンナコナイデチュヨゥ』 『見捨てられたんじゃないの?(ワラ』とモララーがニヤニヤしながら言った それが火種となり、さらに泣き声は激しくなった。 『ああ、何モナ!?騒々しい・・・・』モナーもかなり機嫌が悪くなっていた 『ママノトコロマデツレテッテヨゥ』とべびはモナーに言った。 どうやらモララーに言っても無駄だと察したのだろう。 『ハァ?お前な、ここで休ましてやっただけでも感謝しろ!!バカが』 『カワイイベビチャンヲイジメルナンテギャクサツチュウナンダヨ?』 泣き声はさらに大きくなった。 『おい、モララー・・・・。』 『嗚呼、分かってるYO』 続く 756 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:04 [ OHER4ICU ] 『仕方ないモナね~。べびちゃ~ん、ダッコモナ』 『ダッコ?』べびしぃは目の色を変えてモナーの胸元にジャンプした。 『よ~しよし泣くのやめような?』 『チィチィ♪』とても嬉しそうだ。 『さて、料理の時間だモナ(遊○王風)』 『おい、モララー扇風機スイッチオン!』 『OK』 ブォォォーン!! 扇風機はの回転は最大。しかもカバーが外されて扇風機のファンがむき出しになっている。 回転しているファンにモナーは一歩一歩、歩み寄っていく。 『ベビちゃん、涼しくていいねえ』 『ヘクシュン!サムイヨゥ』 『じゃあ少し運動しないか?』と言い モナーは回転するファンにベビしぃの片耳を近づけた。 そして片耳はファンに巻き込まれた。ベビの耳からは血が噴出す。 『チィィィィィ!!』べびしぃはあまりの痛さで庭をのたうちまわる。 悲鳴が庭に轟く。そして夕日の中に吸い込まれていくようだった べびしぃの片耳はあっけなく切れてしまった。 『ベビちゃん元気モナね~』 『おい、モナー、俺にもやらせろよ!!』 『そうだったモナね。』 『さあ、第二ラウンドだよ?べ~びちゃん♪』 続 757 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:05 [ OHER4ICU ] 『さぁて、次は僕と遊ぼうよ♪』 『イヤダヨゥ・・・・』べびしぃは震えながらいった。 『そんな事言わないでYO!寂しいじゃないか』と言い、モララーはべびを 摘み上げた。 『どうしようかな?』 べびは恐怖のあまり何も喋れなかった。 『お~い、モララー、花火があるモナよ?』 『いいねぇ・・・』 『ベビちゃんもやるモナ!!』 ベビはその言葉を聞いてほっとした。 『お前が標的だがな』 モララーはどこからともなくロープを出して手際よくベビを縛る。 もうこれで逃げようがない。 『嗚呼、綺麗モナ・・・・』 『そうだNA』 モナーとモララーは動く事が出来ないべびに花火の火花をおみまいする 『べびちゃん、綺麗だろう?』 『アチュイアチュイ!!ダッコスルカラユルシテ!!』 『でも、それじゃあモナーはダッコしてもらえないモナ~』 『俺も忘れるなYO(ワラ』 『ん、もっと欲しい?仕方ないな~。べびちゃんは欲張りモナね。』 30分後、手持ちの花火が尽きてしまったようだ。 ベビはもう虫の息だ。もう屍といってもいいだろう。 生まれたてで弱い皮膚は焼け爛れている。肉が所々から見え隠れしている 何か香ばしい匂いがしたのは気のせいだろうか? 『さて、最後はコレでしめだな!』 『最後ってか最期だけどね(ワラ』 モナーはロケット花火にベビを結わえて火をつける。 『ヤ・・・ヤメテ・・・オナガ・・・イ』 『ベビちゃん、お星サマになれるんだよ?良かったモナね♪』 『チ・・・マァマァァァァ!!』 それがベビの最期の言葉となった。 『さて、俺は帰るよ』とモララーは言って去ってゆく 『すっかり遅くなってしまったモナね。じゃあまた明日!』 『バイバ~イ』 数十秒後庭に何かの肉塊が落ちてきたのは言うまでもないだろう。 翌日、一匹のしぃがモナーの家に訪ねてきた。 『スミマセン、コノヘンニベビシィガキマセンデシタカ?』と尋ねる。 『嗚呼、コレ?』 それは昨日庭に落下してきた肉。 『イ・・・イヤァァァァァァ!!』 この後、この親子を見たものはいない。 糸冬