454 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:00 [ uzfqxEsI ] 「行列のできる料理店」 もうすっかり陽は暮れていた。 一人のモナーがぶらぶらと街外れを歩いている。 「腹減ったモナ・・・」 そこでモナーは、一軒の店を見つけた。 『虐殺亭』 「ちょうどいいモナ。飯にするモナ。」 モナーはその店に入った。 「へいらっしゃい!」 店主らしいギコが一人、それ以外は誰もいなかった。 「何にするんだゴルァ?」 モナーはメニューに目を通した。 メニューの料理はどれも見たことの無いものばかりだった。 『ぃようのふぐりの唐揚げ・・・700円』 『ちびギコの目玉 脳味噌和え・・・470円』・・・ 「店長、オススメは?」 「『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』と『しぃ耳のフライ』だゴルァ。」 「じゃあ、それとヴァンタ一つ。」 「あいよ!」 店主は厨房・・・ではなく裏の小屋へ行った。 455 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:01 [ uzfqxEsI ] 「ゴルァ!」 店主は戸を蹴り開けた。 そこには、大量のしぃ、ちびギコ、ぃよう、おにーにがいた。 店主はしぃの親子の入っている檻を開けた。 「ミュゥミュゥ!」 「ミィ!」 「ほう、元気そうだなゴルァ。」 そう言うと店主は、母しぃからベビしぃを三匹ひったくった。 「ナニスルノ!ベビチャンヲハナシテ!」 「うるせぇ!」 ブチィ!! 店主は母しぃの耳を引き千切った。 「シィィィィ!!イタイヨォォ!!」 「久々にお客さんが来たんだ。活きの良い物を用意しないとな。」 店主は、厨房に入った。 456 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:01 [ uzfqxEsI ] まず、ベビしぃの体をぬるま湯で洗った。 そして、皿に盛り付け、ボイルした温野菜を添えた。 次にしぃの耳に小麦粉・卵・パン粉をまぶし、 油で揚げ、サッと皿に盛り付けた。 「『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』と『しぃ耳のフライ』だゴルァ。」 店主は料理をテーブルに置いた。 モナーは『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』の皿を指差した。 「これ・・・食べられるモナ?」 「大丈夫、小さいから骨まで食えるぞ。」 モナーはベビしぃを一匹、箸でつまんだ。 「ミィ?!」 そして、口に入れ、噛み砕いた。 「ミ゛ィィィィ!!!」 口から、ガリッ、ボリッ、と音がした。 「うっ・・・」 「どうした?」 「(脳味噌のとろける食感、骨のコリコリ感、こ・・・これは・・・)」 「(゚д゚)ウマー」 「豪快だなぁ、お客さん。でも、通はこう食べるんだ。」 店主はベビしぃを箸でつまみ、 ガリョ 「ミ゛ャアァァァ!!」 足だけを食べ、皿に置いた。 457 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:02 [ uzfqxEsI ] 「こっからが本番だゴルァ。」 店主は塩を取り出し、足にたっぷりとまぶした。 「ミィ!?ミュゥゥゥゥ!!ミ゛ャァァァァア!!!」 ベビしぃの傷口に塩が染み、皿の上をのた打ち回った。 「すぐに楽にしてやるよ。」 そう言うと、店主は手でベビしぃを掴んで、 ドスッ 「ミ゛ッ!?」 ブシュブシュブシュッ! 「ア゛ニャアァァァァァァァァァァァア!!!」 肛門から箸で突き刺し、口に入れた。 「ま、これが通の食べ方だゴルァ。」 「す・・・凄いモナ・・・」 モナーは絶句し、残りのベビしぃを食べた。 458 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:02 [ uzfqxEsI ] 「この耳のフライもジューシーで(゚д゚)ウマーモナ。」 モナーは満足気にフライを味わった。 「デザートも食べたいモナ。」 モナーはメニューを見た。 『デザート・お飲み物』 『ジュース・・・200円』 『チビギコ味噌のシャーベット・・・540円』 『しぃ皮の安倍川風・・・380円』・・・ 「じゃあ『しぃ皮の安倍川風』頼むモナ。」 「あいよ!」 店主はまた裏の小屋へ行った。 店主が小屋に入ると、 子を奪われた悲しみと、 傷の痛みで泣きじゃくっている母しぃの檻の前に来た。 「ナニヨ・・・ベビチャンナラ、モウイナイワヨ・・・。」 「今度はお前が食材になる番だゴルァ。」 「・・・エ?」 そう言うと、店主は母しぃを厨房に引きずりこんだ。 459 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:03 [ uzfqxEsI ] 店主はまず、母しぃの全身の毛を全て剃った。 そして、専用の皮剥ぎ機でまずは背中の皮を剥ぎ取った。 ベリッ! 「シィィィィイ!イタイィィィイ!!イタイヨォォォ!!」 母しぃは痛みに耐え切れず、手足をじたばたさせた。 「暴れるんじゃねぇ!」 店主は背中の皮を剥ぎ取るのを止め、顔面の皮を剥ぎ取った。 ベリベリベリ! 「ハニ゛ャァァァァァァァア!!」 母しぃはそこで力尽きた。 全身の皮を剥ぎ取った後、よく洗い、きな粉をまぶした。 「『しぃ皮の安倍川風』だゴルァ。」 モナーは恐る恐るそれを食べてみた。 「う・・・(゚д゚)ウマーモナ!」 料理を全て食べ終わった後、ヴァンタを飲み干した。 「こんなに美味しい料理は初めてモナ、また来るモナ。」 「あ、ああ・・・。」 店主は元気の無い声で答えた。 「どうしたモナ?」 「実は・・・この店たたもうと思ってるんだ・・・。」 「え?」 モナーは 嘘だ。 なぜだ? そう思った。 「な・・・なんでモナ?」 460 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:04 [ uzfqxEsI ] 「この店・・・名前が気味悪いだろ?それに、 料理もそうだしな・・・儲けが少ないんだ・・・。」 店主は泣きながら答えた。 「だから、もう店が続けられなくて・・・」 「モナに良い手があるモナ!」 モナーは自信満々に言った。 「え?」 店主はその言葉の意味がさっぱり分からなかった。 「それどう言う事だ?」 「いつか分かるモナ。そろそろ帰るモナ。」 「代金忘れんなよゴルァ。」 モナーは店を後にした。 461 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:05 [ uzfqxEsI ] 数日後、店に異変が起きた。 店に行列が出来るほどの客が来たのだ。 店主一人では仕事が追いつかず、アルバイトまで雇うようになった。 ある日、店主は一人の客に聞いた。 「どうやってこの店知ったんだ?」 すると客は 「これを見たんだよ。」 そう言って、一冊の雑誌を渡した。 『月刊(゚д゚)ウマー 八月号』 店主は中身に目を通した。すると 『隠れた名店『虐殺亭』』 自分の店が載っていたのだ。 話を聞くと、ほとんどの客はこれを見てこの店を知ったらしく、 その出版社の社員の一人が、 あのモナーだったらしい。 「そうか・・・」 よく晴れた八月の昼、 『虐殺亭』には、 材料となるAA達の叫びと、 お客の笑い声で、 『寂れた店』から、 『行列のできる料理店』となったのであった・・・。 糸冬