零戦の基礎知識

Last-modified: 2016-06-01 (水) 21:07:19

零戦とは

零戦は1940年に大日本帝国海軍に制式採用され、太平洋戦争終戦まで使われた艦上戦闘機。
制式名称「零式艦上戦闘機」
名前の由来は制式採用年の皇紀2600年(西暦1940年)の下二桁から「零式」をとり、空母航空隊での運用を目的とする「艦上戦闘機」が加えられた。他の年に採用されたものに「九九式艦上爆撃機」「九七式艦上攻撃機」等。
「ゼロセン」の呼び名が有名ですが「レイセン」とも。「ゼロ」は敵性語だからおかしいと言う人もいるものの、当時からゼロセンとも呼ばれていたので、好きな呼び方で問題はない。

零戦は誰が造ったのか

零戦の技術的特徴 長所

零戦の技術的特徴 短所

零戦の戦い

vs I-15, I-16

零戦の初陣は、1940年の中国戦線。相手はソ連から供与されたポリカルポフ設計局のI-15及びI-16であった。
出撃した零式一号艦上戦闘機一型(後の零戦一一型)13機は、中華民国軍所属のI-15 25機・I-16 9機と交戦。損害無しで撃墜13機、撃破11機(中国側の記録による)の大きな戦果を挙げた。

I-15は時代遅れの複葉機であり、その中でも初期のタイプ。I-16もType10と呼ばれる、ノモンハンで陸軍が交戦したものよりも旧型である。この二つを考慮する必要があるが、それでいても2倍以上の敵機を相手に完封と言える結果を出した事は驚異的であり、性能の高さを証明するものであるだろう。

零戦のエンジン「栄」

零戦○○型とは

○○型の2ケタの数字は、「機体の改修回数」と「発動機の換装回数」を示す。

例えば二一型なら、元の一一型に翼端折り畳み機構や着艦装備の追加等の改修が施されたので「二」回目の改修、エンジンはそのままなので「一」のまま、合わせて二一型となる。

そして三二型なら、二一型に翼端短縮などの改修を加えたので「三」回目の改修、エンジンも栄二一型へと換装したので「二」回目の換装となり、合わせて三二型となる。

読み方は「にじゅういち(二一)」型「ごじゅうに(五二)」型ではなく、「にーいち」型、「ごーにー」型である。

帰国した零戦22型の特徴

零戦の系譜

十二試艦戦
    l
零戦一一型 ― 二式水戦
    l
零戦二一型 ― 零式練戦
    l
零戦三二型
    l
零戦二二型 ― 零戦二二型甲
                   l
              零戦五二型 ― 零戦五二型甲 ― 零戦五二型乙― 零戦五二型丙―零戦六二型
                   l― 零式練戦二二型                           l―零戦五三型―零戦六三型
                                                                   l―零戦五四型―零戦六四型