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Last-modified: 2020-07-28 (火) 20:04:09

概要

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いあ・しんじゅ(居在・芯樹)=ぎそう・しんじゅ(蟻巣・芯樹) アリス→偽装 マーガトロイド→マーガレット→マルガリータ=真珠 男の娘 
ぎそう・おこな(蟻巣・行) 偽装を行う 西行寺 
さまよ・ぎり(醒迷・限人) 彷徨う 迷いから醒める 限り限りの人 ぎり→きり→霧雨 女の児 
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①赤 ②青 ③⑥黄 ④⑦桃 ⑤⑧緑 
現世(げんせい)Orutanatexibu(オルタナティブ)→亜現世≒非三次元 マエリベリー・ハーン(メリー) Maribel Hearn
FAMILY‐RESTAURANT(ファミリー・レストラン)→FAMI‐RES(ファミ゠レス)
他固名→【】 自固名→〖〗 強調→""
Sanguis narrabo A est B tenebrosa nimis
subconscientia(サブコンスキエンティア)⋯潜在意識
和服⋯手袋《ふび》・足袋《たび》 洋服⋯手套《てぶくろ》・足套《くつした》  身頃《またがみ》 裾《またした》 裾口《すそ》 裾《みごろ》 小王《レグルス》 
又理 三(またり・さん)⋯まったり⋯イシド・シュウジ⋯うつし・ウツシ 
MARIBEL HEARN(マエリベリー・ハーン)⋯⋯メリー⋯ふれでりか・べるんかすてる⋯ムドー・むどぉ
coniunctis-sanguine-altior-aqua(濃度は、水より血の方が高い→血は水より濃い)
concentration-Sanguis-altior-aqua⋯血は水より濃い⋯水より高い、血の濃度
concentration(濃度)Sanguis(血)altior(より高い)aquae(水)⋯血は水より濃い  crassior(鈍い)  densissima(濃い) opulentiam(濃厚) Densa(密集)nigriores(黒いです) esse(A) super(上の) summo(終了)  esse(the) atro(暗いです) Numquid(あります) densissima(厚いです) Quia(なぜなら) quam(は、よりも) est(は) Defectus(欠陥) superiore(より高い)
(月本掛違釦~MEMENTO‐MORI(がっぽんかちがぼたん/メメント・モリ) atro(暗いです)
MEMENTO‐MORI(メメント・モリ)→彼の死から目を背けるな⋯己も死ぬ
ABSOLUTUSーNONーSALVATIO(アブソリュートゥス・ノン・サルワーティオー)→絶対的な不救い⋯何も出来ずに死ぬ
DEUSーEXーMACHINA(デウス・エクス・マーキナー)→機械仕掛けより出づる神⋯失敗して死ぬ
ARCHITECTUSーSPES(アルキテクトゥス・スペース)→希望を創る神⋯成功して死ぬ
PROBATIOーDIABOLICA(プロバティオー・ディアボリック)→悪魔的証明⋯主観と客観は分かり合えぬ
K.F.H.F.V.ミョンヒハウゼン
E.R.J.A.シュレディンガー
H.F.クラインフェルター

タイトル

幻精キュシュラ話著協会(げんせいキュシュラわちょきょうかい)
月本ORUTANATEXIBU(がっぽんオルタナティブ)
妖霊々子(あやかしれれこ)

秘・未①の世界。

會山連 會山王子 督 羅天
會山小戸(あやま・こと)
會山大江(あやま・おこう)
會山連(あやま・れん)
會山王子(あやま・きみこ)
梵地督(ぼんち・りすと)
梵地羅天(ぼんち・らてん)
燻鬼通(いぶき・とおる)
燻鬼酒呑(いぶき・さかの)
燻鬼茨(いぶき・うばら)
明現(あきつ・うつつ)
双心顕(ふたみ・あらわ)
双心顕(すごうら・うつし)

秘①


紀元前45年1月1日→ユリウス歴が使用され始める。
西暦645年7月17日→日本最初の元号が使われる。
1582年6月21日→本能寺の変。
同年10月15日→歴法がユリウス暦からグレゴリオ暦に代わる。
1703年1月30日→赤穂事件。
1853年7月8日→黒船来航。
1860年3月24日→桜田門外の変。
1863年10月28日→芹沢鴨暗殺。
1867年12月10日→近江屋事件。
同年同月13日→油工事事件。
1868年1月3日→幕府の消滅に伴って新政府の樹立。
同年同月27日→鳥羽・伏見の戦い開戦。
同年同月30日→鳥羽・伏見の戦い終戦。
同年10月23日→明治時代最初の日。
1872年12月9日→グレゴリオ暦への改暦の布告が行われる。
1873年1月1日→使用する歴法が天保歴からグレゴリオ暦に代わる。
1878年5月14日→紀尾井坂の変。
1912年7月30日→明治時代最後の日。
同年同月同日→大正時代最初の日。
1914年7月28日→第一次世界大戦開戦。
同年11月11日→第一次世界大戦終戦。
1926年12月25日→大正時代最後の日。
同年同月同日→昭和時代最初の日。
1945年8月15日→第二次世界大戦終戦。
1964年10月10日→第一回東京五輪開会。
同年同月24日→第一回東京五輪閉会。
1986年1月1日→後の男女雇用機会均等法(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律)が施行される。
1989年1月7日→昭和時代最後の日。
同年同月8日→平成時代最初の日。
1995年3月20日→地下鉄サリン事件。
2008年9月15日→リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻。
2010年4月27日→殺人の公訴時効廃止。
2011年3月11日→東日本大震災が起こる。
2016年6月7日→再婚禁止期間の短縮、及び条件付きで其れの免除が可能となった。
2019年4月30日→平成時代最後の日。
同年5月1日→令和時代最初の日。
同年12月31日→秘①の終わり。

未①


2020年1月1日→未①の始まり。
同年7月24日→第二回東京五輪開会。
同年8月9日→第二回東京五輪閉会。
2022年4月1日→成人年齢が18歳になる。

元・現:界

彼《か》のP《ピー》|.《・》宣言《デクラレーション》から五十年近くの時が流れた。なのに、人は争う事を止められない。規模が小さくなっただけ、己が当事者になっただけ、根っ子の部分は毛程も変わることはない。
だからか、今日も両親《ふたり》は口論する。丸《マル》で、三色咖|哩《カレー》| 《・》米飯《ライス》《《だけ》》……そんな、真新しさの欠片も無い光景。
オレ》は彼等《かれら》から逃げる選択をする。馬鹿の一《ひと》つ覚《おぼ》えみたいに同じ事を飽きもせず繰り返す。そんな両親の傍《そば》に居ると、己もそういうう愚行をする大人になる未来が見えたから。

で……意を決して飛び出す所までは良かった。が、俺は途《と》んでもない忘れ物をしていた。それはーー。
「さっ、財布が⋯⋯無い。俺、無一文かよ」
悲し過ぎることに、御《お》札《さつ》は元より小銭すら手元に無い。最も、例え有ったとしても数日で無くなってしまうだろうが。
「それにしても、冷えてきたな……」
寒いのは懐だけには留まらず、全身にまで及んでいた。凍えるような外気の所為《せい》か鳥肌も立ち、思わずその場に者餓《しゃ》餓《が》んでしまう。今の季節は五月の上旬。未《ま》だ暖かい時期。が、それは日中に限った話。此所《ここ》に至るまでの間に既に日は落ちており、辺りに既に夜の帳《とばり》が下《お》りていた。そのため、周りの情景が読み取れない。また、今日は朔《さく》の日だったらしく、雲一つないのに月明かりが降り注がない。
「はぁーー」と呆れたように溜息を吐くと、外気温の低さがそれを可視化《かしか》させていた。季節外れの冷気には運去《うんざり》させられる。床途《とことん》付《ツ》いてない。そんな漢字で己の不幸を心中で嘆《なげ》きながら、己の首元付近に手を遣《や》る。其所《そこ》には……。
「うーー。手が悴(かじか)んで上手《うま》く解けないぜ」
内のの風体は黒色の(普通は袖等に有る白線《ホワイト・ライン》すら無い)莫大小套《ジャージ》の上下。そしてそれに合わせるように忍寄短靴《スニーカー》を履き、それと足套《ソックス》の色は白の物を着用している。色合いだけ見れば学蘭《がくらん》姿と大差無い。だが、先程と違うのは|外長套《オーバー=コート》を纏《まと》っていること。更に言うならそれをP《ピー》|.《・》巻《ロール》で着用することで、春真っ只中でも其所まで暑さを感じさせず、冷えてきたら保温の為に着用すれば良い。
そんなこんなで結ばれていた両袖を解き、後身頃を左手で抱えながら、前身頃の釦《ボタン》を右手で全て開く。そして穴外套《マント》みたいに肩に羽織った。袖を通してないという観点からみれば、先程と大差は無い。だが、背面だけより側面も覆われていた方が暖かいに決まっている。傍《はた》から見れば僅かな差だが、当事者としては違いを有り有りと感じれる。

それから少しの時が流れた。両手を擦《こす》り合わせたり、体を震わせたりしていると、立ち上がれる程度には熱が戻ってきた。このまま現状維持でも良かな。そう考えた後《のち》、その案を切り捨てて癒《ゆ》っ刳《くり》だが歩を進める。今の俺は家出の最中に居る。だから余り留まっていると警官《おとな》から補導を食らう可能性がある。腰を下ろすのは、人目の無い場所に着くまでは我慢だ。

これから先のことを考えて、碌《ろく》に周りの景色を見ていなかった。それ故に気づかなかった。今、己が立っている場所が何所《どこ》かということを。俺は《《山の中》》にいた。確かに人里離れた安息の地を求めた。が、危害を加え得《う》る存在が者から物に代わっただけ。一難去って又《また》一難。平穏には程遠い。最悪、一睡も出来ずに夜明けを見ることになりそう。そんな感じで苦笑混じりに項《うな》垂《だ》れた。そのときだった。
「んっ?あれは……光か?」
木々の所為《せい》で視界が芳《かんば》しくない。そんな文字通り一寸先は闇な状態の俺に、突如明るい何かが見えた。何にしてもその正体を掴まなければならない。害有る物なら対処しなきゃ拙《まず》い。そうでないなら、それに越したことは無い。と云う訳で、俺は辺りに意識を配りながら、一歩又一歩と足を動かす。急な坂になっているので一向に形状は把握出来ない。しかし、それでも分かる事は有る。先ず、今に至るまでに動いていない。誰か人が居て、懐中電灯を携えて徘徊しているなら、揺らがないのは不自然。成らば何《なん》だろう。疾《と》っ|疾々《とと》実物を見れれば、こんな不毛で意味の無い考え事をしなくて良い。でも、今回の一件が突発的なものだったので、腹は空《す》きに空《す》き、体力を激しく消費出来ない。体力の損と、無駄な考察。それを天秤に掛け、今後の為に前者を拒み、後者を(仕方無く)受け入れることにした。

歩調《ペース》は一定だった。だが、平常時と比べれば明らかに遅い。先程の位置では視界の悪さと茂みの所為で、雀の涙程も掴めなかった正体が僅か乍《なが》らに掴めた……と思う。
「あれは……家、か?」
建物と思しき大きな物体が遠目で尚且つ稍《やや》朧気ではあるが確認出来る。月明かりが殆《ほとん》ど届かぬ空間。天然の光でないならば、自《おの》ずと人工の物《ひかり》だと察しは付く。人……でないにしろ外で野宿をするよりかは良い待遇の可能性が有る。ただ、取らぬ狸の皮算用になって絶望してしまう可能性が有るので、信じ過ぎたくない所だ。
「コンコン、すいませーーん」
結局、正体は小屋だった。予想よりも小さい建物で、少々肩を落としたものの、救いの手が差し伸べられるのではと思い、叩打《ノック》をし乍ら声高々に中に呼びかける。が……。
「返事が無い。灯《あか》りは点《つ》いている筈なのに……」
俺は戸扉《ドア》| 《・》取手《ノブ》を握った。宝《たから》籤《くじ》で当たりのものを得る位には低い確立。それに持ち得る全ての運を賭けて、意を決して思いっ切り捻《ひね》る。が……。
「開かない……ま、予想はしていたけど」
或る程度は予想していたとは云え、願いが叶わないのは何うしても気落ちしてしまう。
取手に設けられている穴。生憎と云うか当然と云うか、それに合う鍵など持ってはいない。出入り口から離れた俺は辺りを一寸《ちょっと》許《ばか》し散策する。そのとき、窓でも割るか、と良けない提案が頭を過ぎる。が……。
「大きな石とか……は全然見当たらないな」
俺は落胆と共に、少し放《ほ》っとした。若《も》しも中に人が居て、|偶々《たまたま》直《す》ぐ来れない

元界

現界