カオリわーにんぐ!

Last-modified: 2024-05-24 (金) 01:46:24

登録日:2021-11-01 (月) 18:10:33
更新日:2024-05-24 (金) 01:46:24
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期待の彼女は動物まみれ!?




カオリわーにんぐ!とは、週刊ヤングジャンプに連載していた漫画作品。
作者はリコシェ号。既刊:全3巻。

【概要】

週刊ヤングジャンプにおいて2017年21号から同年の49号まで連載された。
同雑誌の2017年7号に掲載された読み切り作品『ペロモン巡査のカオリさん』が本作のプロトタイプとなっている。
ちなみに、読み切り版の作品タイトルは1話のサブタイトルに流用された。

単行本で掲載されたオマケによると、本作の連載前にミラクルジャンプで掲載された読み切り作品『言葉が過ぎるよコトハさん』のアンケが振るわずに終わった。
それでも色々とあったようで連載ネームの執筆が許可されたことで、本作の原型のネームを提出するも不採用。
しかし、担当編集から感触は悪くなかったとして設定や舞台を変更しての連載ネームの再挑戦を提案され、修正案が連載会議を通過したことで連載に至ったとしている。

作品内容としては、動物に関する特殊な能力を持つ新米巡査の女性が繰り広げるコメディ作品。
基本的には緩いノリのコメディだが、連載終盤ではシリアスなノリのエピソードも展開されている。
おっぱい?を強調した主人公のキャラクターデザインなどは評価する声もあったが、作品人気には繋がらなかったようで打ち切りとなった。
ちなみに、もっと連載が続けば主人公の恋愛話の構想があったらしい。

【あらすじ】

新米女性警官である伊井カオリは動物を誘惑してしまうフェロモン…「ペロモン」を放出することができる特殊体質の持ち主!
時には(いつも?)失敗もしてしまうが、動物と人間の平和を守るため、住民のペット飼育率100%の都市「中良市」を舞台に彼女は元気に活動中!

文章の引用先:『カオリわーにんぐ!』第1巻 裏表紙

【主な登場人物】

  • 伊井カオリ
    本作の主人公で20歳の新米巡査の女性。かなりの爆乳の持ち主で容姿も愛らしい*1が異性にモテる描写はない。
    ペロモンという人間以外の動物を惹き付ける特殊なフェロモンの体質の持ち主。その異様な体質から幼い頃は虐められて不登校になったり、誘拐された経験もある。
    動物が好きな優しい心の持ち主だが、行動にはドジな部分が多いために三日月を苦労させることも多い。
    PLGDを志願したのは、動物関係の仕事をしたいと考えていたがその性格からバイトをクビになり続けた末に辿り着いた結果である。
  • 三日月守
    巡査長の男性でカオリの先輩。作品的にはカオリの相棒的な立場に位置する。左頬の傷が特徴的な容姿をしている。
    基本的に落ち着いた雰囲気で正義感も強いが、カオリのドジな行動にツッコみを入れさせられることが多い。また、カオリ相手にラッキースケベを発生させてもあまり動じない。
    血を見るのが苦手で獣医の夢を諦めてPLGDに就職したと語っているが、実は頬に傷が付く原因となった暗い過去が示唆されている…が、それが明らかになることはなかった。
    3年後には警部補にスピード出世しており、PLGDの課長補佐を担当している。
  • 木下誠一
    巡査部長の男性でカオリや守の上司。55歳。
    穏やかそうな顔で典型的な中年という容姿だが、犯罪者に迫る際は静かながらも威圧感を出していた。
  • 遠見渚
    中良市の騎馬隊に所属する女性。24歳。守の同期で騎馬隊のエース。
    ボーイッシュでキザな雰囲気のある人物で、その行動からカオリをときめかせて「おねえさま」と呼ばれるようにまでなった。
    馬術大会で優勝をするなど優れた乗馬技術を持っていてプライドもあるが、愛馬のモカ(♀)の異常が判明すると治療を優先するなど馬を大事にしている。
  • 高山ナナ
    ペット自警団「アーニマール」の団長を務める女性。20歳だが、背丈が低いので子供と勘違いされる幼い容姿。
    動物好きだが異様なまでに動物に懐かれないという体質で、動物を呼び寄せるペロモンの能力に期待しすぎた反動としてカオリに挑発的な態度となっていた。
    カオリを認めてからは無礼な態度を謝罪し、以降は親しい仲となっている。
  • 大木ウララ
    中良市科学研究所に勤める女性。警察上層部の依頼でペロモンを研究するカオリの協力者となっている。
    法が許すなら解剖をしたいと言い出したり、解説をする際に異様に早口になるなどの変人の気質が強い。
  • みなと
    本作のラスボスとなる女性。年齢は30歳。
    カオリとは違った性能の人間に効果のあるペロモン体質の持ち主で、ペロモンを用いて動物優遇の世界を作ろうとしていた。
    計画自体はペロモン頼みだったことから、ペロモンを乱用して能力の周知に繋がってしまうカオリを抑えこむため、かつてカオリを攫った誘拐犯を部下として行動を開始する。
    ペロモンが引き起こした不幸な過去から人間不信に陥っており(ただし、人間が悪だとは思っていないとのこと)、守に人間とのコミュニケーション経験の不足が指摘されている。

【主な用語】

ペロモン

性フェロモンの異常によって発生するフェロモン異常。命名の由来は「ペロペロしたくなるようなフェロモン」。
この体質の持ち主は人間でありながらも、虫が持つ道標フェロモンや集合フェロモンを発生させている。
種族を超えて生物を誘惑することが可能の能力を発揮するが、20分~30分程度で効果は切れてしまう。
ペロモンの効果の射程距離は200m、発動可能回数は1日20回程度。
ペロモンには4つの種類があり、「魅了ペロモン」「誘引ペロモン」「道標ペロモン」「警報ペロモン」とそれぞれ異なる効果を発揮する。

感情の高ぶりや発汗で発動し、訓練すればペロモンの操作も可能とされているが、カオリの場合は上手く制御できず2割程度の成功率しかない。
ごく僅かに出すなどの調整も可能だが、長引くと吐き気や頭痛などの疲労感に襲われるというデメリットがある。

みなとの出すペロモンは人間も効果の対象となり、操った人間の意識や人格を消さないまま洗脳出来る。しかも人間の身体能力も限界まで引き出せる模様。
効果の持続時間もカオリのペロモンとは異なって永久だが、代償として1日に1回しか出せないことや射程距離がカオリと比べて大きく劣るという欠点がある。
また、同じペロモン体質やペロモンを発動する人間の傍にいることが多かった人間に対しては洗脳効果を発揮できない。

ちなみに、作中数年後にペロモンの抑制剤が完成したと単行本でかなり軽いノリで語られている。

中良市

本作の舞台となる土地。世帯毎のペット所有率100%を誇るペット共生モデル都市。
飼っているペットで地区を棲み分けて管理しており、特定動物に指定されているペットを許可なく散歩させると罰金が下る。
動物病院の設備が整っており、ペット同伴が許可されている飲食店があるなどペットに優しい環境が作られている。
一方でペットを遺棄する人間は他の地域よりは少ないようだが完全にいない訳ではなく、飼い主同士のトラブルや珍しいペットの多さからそれを狙った犯罪者の潜伏などの問題点も抱えている。

PLGD

主人公達が所属する「ペット対策安全課」という警察の部署。中良市におけるペットトラブルの対策を業務内容とする。
カオリや守は一般的なペット関係の仕事に就けなかったという経歴があるためにそういった類の人物の駆け込み寺的に感じられなくもないが、ちゃんと面接などはある。
所属メンバーは6人存在しているが、人数的に中良市全てをカバーしきれないという弱点をナナに指摘されている。

アーニマール

ナナが中良市でも有数の富豪である家の資金を活かして設立したペット関係のボランティアの自警団。構成員は105人。
公務員ではない故にPLGDよりも制約が薄いことやボランティアながらも待遇がある点が売りらしい。
また、富裕層の多いエリアの住民と高山家は交流があるため、敷地内の出入りの許可を簡単に貰える。

余談

  • 作者のTwitterにおいて、カオリを除いた登場人物はスピッツの曲名を元ネタにしているとの話が語られている。

  • 同作者の漫画作品『まもりママはお喚じゃないの!?~異世界息子反抗記~』において、スターシステム的な形でカオリが登場している。
    なお、そちらの扱いについては「最初は普通に活躍させようかと思っていたが、尺の都合で一時的にお亡くなりになってもらった」とのこと。


追記・修正はペロモンを出せる人にお願いします。


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*1 ただし、守には容姿を「見たところ全然化粧していない」と評されてモテない原因として指摘されている