スカイファイアー(トランスフォーマー)

Last-modified: 2024-04-22 (月) 02:09:02

登録日:2021-12-02 (木) 23:32:00
更新日:2024-04-22 (月) 02:09:02
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パーティに参加していいかな?あいにく招待状は持ってないが!



スカイファイアーとは、トランスフォーマーシリーズの初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場したキャラクターである。

CV:阪 修/安井邦彦(日本未放送回)

概要

SFジェットに変形するトランスフォーマーで、他のトランスフォーマーと比べてもかなり大柄。とはいえ、オメガスプリーム?よりは恐らく小さい。
元々はトランスフォーマーの母星セイバートロン星の科学者で、同じく元科学者のスタースクリームと旧友であった。あのスタスクと友人であったとは、なんて人がいいのか。
科学者だけあって争いを好まず温和な性格で、その性格がスカイファイアー自身を悪の道から救い出すきっかけになっている。

宇宙にエネルギー探索に出ていた時に遭難し、その結果地球の北極に墜落、長い間氷漬けのまま眠っていた?。それをデストロン軍団?が発見。旧友のスタースクリームがいたこともあり、デストロンに加入する。
この時スタースクリームはかなり死に物狂いで彼の復活を急いでおり、メガトロンさえ珍しがるほどの剣幕だった。
しかし900万年というトランスフォーマーにとっても長い時は両者の間に大きな溝を作っており、「研究より戦争のほうが遥かにエキサイティングだから」という理由でデストロンに加入したスタースクリームとは対照的に、スカイファイアーは元来の温和な性格からデストロンのやり方に嫌気がさし、正義のサイバトロン?の側に立つと共に、旧友と袂を分かつ。
しかし力尽きてしまい、再び氷の中に消えてしまうが、後にホイルジャック?とランボルの手によって復活し、正式なサイバトロン戦士となる。

スカイファイアーの初登場回である「スカイファイアーの再生」(原語版では『Fire in the Sky』)が放映されたのは62話と全72話*1のなかでもかなり後半だが、これは後述する理由で日本では玩具が発売されず、「発売されないキャラが主役の回では、あまり売り上げに貢献しない」という判断からといわれる。
結局放送されたが、その時には後半になったのだろう。他にもスカイファイアーの活躍回が日本未放映に終わり、レーザーディスク版でようやく吹替が行われたり、そもそも海外版の時点で玩具とデザインが大幅に異なり、名前まで変更されたりと、大人の事情に事欠かないキャラである。

G1当時の玩具について

前述の通り、日本では玩具が未発売であったが、それもそのはず。スカイファイアーのG1当時の玩具は、超時空要塞マクロス』に登場した「VF-1Sスーパーバルキリー?」の流用だからである。
タカトクトイスが発売したスーパーバルキリーの型*2がトランスフォーマーの発売元であるハズブロにわたり、それが「Jetfire(ジェットファイアー)」として発売されたのである。

トランスフォーマーの初期の玩具は、実は完全オリジナルの玩具ではなく、「ミクロマン ミクロチェンジシリーズ」や「ダイアクロン」といった日本の変形ロボットを海外でまとめて「トランスフォーマー」というブランドで販売したのが原点である。その中にごく少数、「ミクロマン」でも「ダイアクロン」でもない変形ロボットが一緒くたにされて発売されていた。

バルキリーのヒットによって後のミクロチェンジシリーズなどにも影響を与える変形ロボットブームを起こしたタカトクトイスであったが、それ以降はあまり振るわず、1984年に倒産、その後バルキリーなどの玩具の金型はマツシロという会社を経由し、かのバンダイに渡る。
その後ハズブロはバンダイと契約、同じタカトクトイスが発売していた『特装機兵ドルバック』や『機甲虫隊ビートラス?』とともに、トランスフォーマーの玩具の1つとしてスーパーバルキリーを流用した「Jetfire」が発売された。(諸説あり)

実はG1当時のタカトクトイスの金型を流用したトイにはトランスフォーマーでありながらバンダイのロゴが刻まれている。
日本では発売当時から一貫してライバル会社のタカラトミー(当時はタカラ)が発売しているため、これらの玩具が最初で最後だろう。「Jetfire」が日本未発売なのはこれも理由の1つといえる。

1985年にはアメリカでも『超時空要塞マクロス』の海外版といえる『Robotech(ロボテック)』が始まり、それが影響となったのか「Jetfire」の玩具はごく短期間しか出ていない。
また、「Jetfire」がアニメに出る際には、デザインがバルキリーから大幅に変更され、名前も「Skyfire(スカイファイアー)」に改められた。しかしそのおかげで日本でも一応登場出来たのは不幸中の幸いといえる話かもしれない。

海外版のCMではバルキリーそのままの姿で登場。何故か岩から飛び出していた。ちなみに対決していたレーザーウェーブ?もタカラ発売でないトイコー社発売の『超激変電子ロボ アストロマグナム』が元ネタであり、奇しくも非タカラ製トランスフォーマー同士の対決である。

リメイクトイについて

G1当時の玩具は前述の通りスーパーバルキリーの流用だが、以降もリメイクトイが何度も発売されている。さすがに見た目はアニメ版を基に大幅に変更されているが、どのリメイクにもバルキリーの頭部を基にしたバトルヘルメットが付属する。
リメイクトイや、他シリーズでのリメイクキャラクターは、スカイファイアーではなく玩具版の「ジェットファイアー」で呼称されることもある。

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー?』では、IDW版コミック?『The Transformers: Stormbringer』のデザインが基となっており、アニメ版とバルキリー両方の意匠を併せ持ったデザインになっている。「スカイファイー」名義で大きさはボイジャークラス。
バトルマスクの造形もアンテナのように銃器がついていたり、かなりバルキリーに近いデザイン。しかし、付属コミックの設定ではスタースクリームによる洗脳マスクであり、これを装着したことで破壊活動を行っていた。一歩間違えれば多方面から怒られそうな設定である…

『レジェンズ』ではリーダークラスとして発売。武器が複数付属し、さらに合体させることも可能とプレイバリューが高い。海外版は武器が赤メッキになっている。名義は「ジェットファイアー」。
バトルヘルメットはアンテナが銃器でなくなったりと、バルキリーっぽさは軽減されている。

シージ?』では、リーダークラスより大きい「コマンダークラス」の第1弾商品として発売。こちらも名義は「ジェットファイアー」。
これまでも結構アニメ版に似ていたが、よりアニメに近い姿になり、高級な大型商品だからか、お馴染みのバトルマスクギミック、サイバトロンとデストロンのマークの反転ギミック、ジェットモードで他の玩具をぶら下げるギミック、豊富なエフェクトパーツなど、遊び応えのある玩具となっている。

『マスターピース』ではMP-57の番号を与えられて発売。コマンダークラスよりさらにデカい。
シージ版以上に初代アニメのスタイリングをほぼ完全再現しており、頭部のメインモニターなど細かい点も抜かりなし。エンブレムもアニメ同様に板状の差し替えパーツとなり、目覚めた直後のマークが無い姿にもできる。ビークルモードで仲間を乗せるシーンを再現するためのミニフィギュア3体や、サイバトロン基地をイメージしたオレンジ色のパワーベースまで付属している。
一方で、お決まりのバトルマスクギミックも再現しており、マスクを付けバックパックを二股に変形させるリスペクトモードも存在。また腕や脚を露出させガウォーク形態やオルティネイトトランスフォーメーションモードにもできる。

余談

特殊な境遇ではあるが、リメイクキャラクターは複数登場している。中でも実写版2作目『トランスフォーマー リベンジ?』に登場した「ジェットファイアー?」は、元ディセプティコンの老人TFという設定になっていながら、主人公一行をエジプトに連れて行ったり、最終決戦でオプティマス?と合体して勝利に導いたりと、かなり重要なキャラクターとなっている。

リメイクキャラクターは多くの場合玩具準拠の「ジェットファイア(ヤ)ー」になるが、「スカイファイー」の名称を持つTFは、『トランスフォーマースーパーリンク』にも登場しており、スペースシャトルに変形する。
キャラ的には、サイバトロンの副司令官で、前作『トランスフォーマー マイクロン伝説?』に登場したホモシャトル「ジェットファイー」と同一人物である。

『超時空要塞マクロス』の制作元であるタツノコプロは、後の『参乗合体 トランスフォーマーGo!?』にて、正式にトランスフォーマーと関係を持っている。




さあ、追記・修正しようじゃないか・・・友よ!



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*1 うち総集編9話。
*2 実際はアメリカの安全基準で機首部分の造形が変更されている。