登録日:2011/01/18 Tue 00:35:04
更新日:2024-03-17 (日) 13:02:44
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スクウェア・エニックスとは、2003年4月に旧スクウェアと旧エニックスが合併して出来た日本のゲーム開発・販売及び出版会社。存続会社はエニックス。通称スクエニ、SQEX。
本社の所在地は東京都?新宿区。現社長は松田洋祐。元社長は和田洋一(以下WD)。
2008年10月に商号をスクウェア・エニックス・ホールディングスに変更、持株会社になり新社扱いになったスクウェア・エニックスに事業分割する。
スクウェアとエニックスが合併したのはスクウェアが映画版FF?でコケて経営難になってしまいエニックスと合併したと良く言われているが、実際は異なる。
そもそもスクウェアはFFⅩ?やKH?の発売で当時既に財務状態は回復していた。
合併の主な要因は
- スクウェア側
映画FFの赤字からは立ち直ったが、ソフト直販・出版の子会社「デジキューブ」*1がちょうどPSからPS2の過渡期にあった事で、
任天堂から当時絶縁状態だった事もありFF/ドラクエ発売月以外は売り上げが落ちる歪な販売成績だった事から累積赤字に体力を削られ続け、
新タイトルやコンテンツが出しにくい状況にあり、また元々スクウェアがメディアミックスに弱かった。
この事からも、既に地盤のしっかりしたエニックスの出版部門が魅力で、デジキューブの出版機能を移して早期に同社を切り捨てる目的があった*2。
- エニックス側
ソフトハウス*3時代からゲーム事業がほぼ外注かつ、利益の大半が開発期間が長いドラクエ頼み*4。
かつ出版部門でガンガンの紙面方針を巡った「エニックスお家騒動」が発生、出版部門立ち上げ以来の多数の編集者と、当時人気絶頂であった「エニックス系」を支えた漫画家が
エニックスでの連載を打ち切って独立先であるマックガーデンと一賽舎(現在の一迅社)に移動する事態になったため、
ゲーム事業の内製が出来て魅力的コンテンツの多いスクウェアは、出版部門立て直しまでの安定した収入源の確保には魅力的だった*5。
この思惑が合致して合併し、初代スクウェア・エニックスが誕生した。
◆ゲーム事業
デジタルエンタテインメント事業として、HDゲーム、MMOゲーム、スマートフォン&PC向けゲームを開発している
◆出版事業
エニックス時代からガンガン系列の雑誌を出版している。
ファンタジー要素が強い作品が多いのが特徴。
合併後はスクウェア側の作品も漫画化するようになる。
また、他社のライトノベルやアニメも積極的に漫画化している。
『ゲーメスト』の読者コーナーの常連だった荒川弘?や、Web漫画を書いていた筒井哲也、後に荒川とともにサンデーに移籍し『マギ?』などを連載する大高忍を発掘したりと、新人の発掘能力には定評がある一方で、お家騒動が起きたり、オサレ師匠に心配される氷川へきる等ブラックな編集としても有名。
最近はマンガUP!のおかげで、出版事業は好調な売上を記録している。
◆関係人物
- 和田洋一
旧スクウェア最後の代表取締役社長にして、発足したスクエニの初代代表取締役社長。通称「WD」。
元は野村證券に勤務していた*6。といってもゲームを知らない訳でもない。
コンテンツクリエイターとしての能力に問題があったことから批判されることの多い彼だが、経営管理者としては大金星を挙げた人物。
特に旧スクウェアの最大のやらかしにして問題だった任天堂出禁状態の解決に当たったことは有名で、その他にも財務責任者として非常にヤバい状態だった*7当時のスクウェアの経営陣をうまく制御するなど、企業人としては優秀だったことがうかがえる。
- 野村哲也
旧スクウェアのイラストレーター。詳しくは項目を参照。
FF7以降多くのFF作品でキャラクターデザインを担当し、キングダムハーツではディレクターも担当している。
- 河津秋敏?
旧スクウェアのゲームクリエイター。サガの産みの親。詳しくは項目を参照。
- 堀井雄二
ドラクエの産みの親。
- 北瀬佳範
旧スクウェアのゲームクリエイター。
FF6、FF7、FF8のディレクターを担当。
- 吉田直樹
ご存知FF14総合プロデューサー兼スクウェア・エニックス取締役執行役員。
FF14の顔とも言うべき人物。
FF14出演声優達からはイジられまくっているが実はとても偉い人。
◆代表作
◆現在刊行雑誌
- 月刊少年ガンガン
- ヤングガンガン?
- ビッグガンガン
- 月刊Gファンタジー
- ガンガンJOKER
- ガンガンIXA
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