登録日:2010/01/26 Tue 20:56:21
更新日:2024-05-19 (日) 12:22:16
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Tag: 1993年 涙腺崩壊 ゲーム ゼルダの伝説 夢よどうか覚めないで ゼル伝 夢をみる島 名作 GB GBC VC Switch パロディー 泣きゲー 夢 幻 どろぼー とたけけ 世界の秩序を乱す者→ リンク ←アイテム屋の秩序を乱す者 だって弓高え ←驚愕の980ルピー ←スコップ200ルピー買ってからです しんでもらう!! 万引き マリン かぜのさかな Nintendo Switch ピンクのブラジャー ネックレス ゲームボーイ 任天堂 ゼルダの伝説シリーズ ゲームボーイ どんでん返し 終盤は鬱展開
『ゼルダの伝説 夢をみる島』(The Legend of Zelda: Link's Awakening)は、『ゼルダの伝説』シリーズの第4作目。
時系列では『ゼルダの伝説 神々のトライフォース?』の直接の続編でリンクは同一人物。
人形劇風でなかなかコミカルな仕上がり。
設定的にはこんなゆるくないけど。
~発売機種~
1993年6月6日にゲームボーイで発売。
1998年12月12日にポケットプリンタに対応し、新ダンジョンが追加されたGBC版(夢をみる島DX)が発売。
その後、3DSのVCで『夢をみる島DX』が配信。
2019年9月20日、フルリメイクのNintendo Switch版が発売。
近年でのゼルダシリーズは「アタリマエ」の見直しが推し進められているが、全体的に当時の雰囲気を大きく残したリメイクといった仕上がりになっている。
「かぜのさかなのうた」に歌詞が着いたCMはなかなかエモい。
2021年11月12日に『ゲーム&ウォッチ ゼルダの伝説』にて、白黒版が収録された。
上記の通り、VC配信はDX版が優先されているため白黒版の復刻は意外とレア。
2023年2月『Nintendo switch online?』におけるゲームボーイの配信開始と同時にDX版がラインナップされた。
※DX版での変更点
・タイトル画面が微妙に変更。
・ダンジョン内のヒントがダンジョンごとに1種類だったものが複数になりより親切に。&br()それ合わせてヒントアイテムが「石版/石板のカケラ」から「フクロウの像/石像のクチバシ」に変更。
・GBCプレイ時は当然フルカラー。また、DX版で追加されたダンジョンはGBCでないとプレイ不能。*1
ここでは攻撃力強化の赤い服・防御力強化の青い服が入手できる。
・「写真屋」の追加。特定条件を満たすと一枚絵を撮って貰える。&br()だが、マリン同行時に多数取れるものや「どろぼー」が条件などの非常に解り辛い物も。
・通常版の初期ロットで存在したスクロールバグが修正。(これは通常版後期ロットも)
・一度もゲームオーバーにならずクリアした際のエンディングの内容が変更
※Swtich版での主な変更点
・グラフィックのフルリメイク、フィールドマップのシームレス化。(人間のグラフィックは2等身で表現。ダンジョンは従来どおり1画面毎の切り替え)
・辛口モードの追加。(ダメージ2倍、回復用のハートが出現しない)*2
・ヒミツの貝殻、ハートのうつわ・かけらが増えた。当然だが剣Lv2(コホリントの剣)を貰える個数やハートの上限も変更。
・クレーンゲームの仕様変更
・ミニゲームの一つ、急流すべりにタイムアタックモードが追加
・写真屋の廃止(代わりに下記のパネルダンジョンになっている)
・パネルダンジョンの追加。ダンジョンを巡る、パネ石の入手、amiiboの使用等でダンジョンの1画面分に相当するパネルが増えて行き、それらを組み合わせることでオリジナルのダンジョンを作ることが出来る。
・とあるわらしべアイテムが変更された(後述)。
~あらすじ~
闇の魔王ガノン?とのトライフォースを巡る戦い?に勝利したリンクは、ガノン以上の災いが訪れた時に備えるため、異国の地で修行をしていた。
修行を終え、久し振りの故郷ハイラルを目指して筏で海を渡っていたリンク。
しかし突然の嵐で筏は転覆してしまい、リンクは荒れ狂う海に放り出されてしまう。
しばらくするとリンクは見知らぬ少女の家で目を覚ました。
自分を助けてくれたその少女はマリンと名乗り、リンクが流れ着いたのは『コホリント島』であると語る。
コホリント島から脱出するため島を駆け回るリンク。
そこに現れたフクロウの助言を受け、『セイレーンのがっき』を集めることになるのだが…
~主なシステム~
基本的なシステムは神トラに準ずるが、
本作ではAボタンとBボタンに道具を割り振って使用するシステムになっているのが大きな特徴。
魔力ゲージはカットされている。
またダンジョン内では一部リンクの冒険?のような横スクロールアクションのエリアがある。
Switch版では剣(Bボタン)、パワー/パワフルブレスレット(Aボタン)、盾(Rボタン)、ペガサスの靴(Lボタン)が固定で割り当てられており、
YとXに残りのアイテムを割り当てて使うようになり、切り替えが少なく、かなり快適に遊べるようになった。
~登場キャラクター~
・緑の勇者?(あなた)
CV:斎賀みつき(Switch版)
ご存知緑の人。ガノン?を倒し、修行の旅からハイラルへ帰還しようとしたところ遭難しコホリント島に流れついた。
今作の彼はかなりフリーダムで、ブラジャーを掲げて叫んだり(海外版・Switch版では規制されネックレスになった…)マリンをお持ち帰りしたり
水着を失くした人魚の隣で潜ってみたり}&color(#800080){万引きしたりする。
島から出るために「かぜのさかな」を目覚めさせる「目覚めの使者」になるが…
かぢばあたるのコミカライズ版では、熱血で正義感が強いというキャラ付けがされており、命の恩人であるマリンに対して恋愛感情を持っているという設定。彼とマリンの交流は本作のテーマの一つとなっており、それだけに終盤の展開はやり切れないものとなった。
・マリン
CV:夏吉ゆうこ(Switch版)
リンクを浜辺で拾った美少女。ゼルダ姫?によく似ている。
歌が上手く、島中の人気者。特に『かぜのさかな』の曲が好きで、いつも歌っている。
優しい女の子だが、コッコ?を剣で斬りつけると最初こそ止めるものの、「いけー もっとやれー」と叫んだりする。シリーズで初めて登場した「ゼルダ姫以外のヒロイン」。
時オカ?のあの娘はこの娘がゲストキャラ出演したもの。
さらに後にまさかまさかでゼルダ無双?に本人が出演を果たした。
かぢばあたるのコミカライズ版では、一貫して清楚華憐な普通の女の子として描かれている。リンクとは、どうぶつ村まで護衛してもらったことがきっかけで両想い同然の仲となる。また子供の頃から見ている夢の話をリンクに聞かせ、「目覚めの使者」の真の役割を知って思い悩む彼の背中を押すという独自要素が描かれた。
・タリン
CV:一条和矢?(Switch版)
マリンの父親。抜けている中年。語尾に「だーよ」がつく。
キノコ好きなヒゲ親父だがアイツではない。
時オカのあの人はこの親父がゲストキャラ出演したもの。
かぢばあたるのコミカライズ版では、「リンクがマリンに言い寄っている」と勘違いして怒るなど親バカな面が描かれており、マリンとの親子関係を強調するキャラ付けがされている。
・フクロウ
リンクを導く謎のフクロウ。ホッホゥ ホッホゥ
いろいろ助言する一方で、何やら重大な秘密を隠しているようだが…
かぢばあたるのコミカライズ版では、最後にリンクの背中を押すという超重要な役割を果たした。
・マダムニャンニャン
狂暴なワンワン?(と、小さいキャンキャン1匹)を飼いならしているふくよかなご婦人。ワンワンの毛並み(?)が自慢らしい…。
ワンワンを助けるとお礼に「ぶちゆっ!!」と体力の回復する何かをしてくれる。
かぢばあたるのコミカライズ版では、容姿がゲームとはまったく異なる。ワンワンを助けてもらったお礼としてリンクにキスをしようと迫ったが、全力で逃げられたので家宝のオカリナを託した。
・店主
村のアイテム屋の店主。普段は人のいい商人だが…
本作…いやゼルダの伝説シリーズ全体を通して見ても最強の登場人物。詳しくはこちら?。
・4つ子
子供だからいろいろなことがよく分からないながら、ゲームシステムや進行のヒントを教えてくれる5人。
Switch版ではきちんと4人に修正された。
・うるりらじいさん
メーベ村に住む老人。
面と向かって話そうとすると非常に無口だが何故か電話越しでは饒舌になる。
攻略に行き詰まった時など何をすればいいのか教えてくれる。
家の前にいるのはお掃除好きの「ヤッホーばあさん」。
・きまぐれトレーシー
コホリント平原に住む薬屋。
気まぐれな価格でヒミツのクスリを塗ってくれる。
二度塗りはできない。
・かぜのさかな
コホリントの守り神。
マリンの歌う『かぜのさかなのうた』はこの神様を目覚めさせるためのもの。
フクロウによれば、島を出る為にはかぜのさかなの目覚めが必要で、
そのためにリンクはセイレーンのがっきを集める事になる。
・ダンペイ
Switch版の追加キャラ。
DXでの写真屋の場所に小屋を構え、その中で新要素のパネルダンジョンについていろいろ教えてくれる。
~アイテム~
前述の通り、今作ではアイテムは2つのボタンに割り当てて仕様する。組み合わせによっては特殊なアクションが発動する。
・剣
難破で失い、冒頭で探しに行く。名前が書いてあることから発見時に自分の剣と確信する。
リンクの主要武器。ボタンを押し続けて離せば回転切りを繰り出せる。
条件を満たせば、レベル2の剣に強化可能。リンクは早速名前を書く。レベル2になるとライフ満タン時にビームが出せる。
Switch版では固定でBボタンに割り当てられているほか、「剣Lv2」が「コホリントの剣」に変更された。さらに、最近のシリーズ同様に斬撃でツボを破壊できるようになった。
・盾
裏に名前が書いてある。
神トラと違い装備しているだけでは無意味だが、対応するボタンを押すと構えることができ、
正面からのほとんどの攻撃を弾くことができる(一部ガード不可なものもあり)。
Switch版では固定でR(RZ)ボタンに割り当てられ常時使えるため、これを使って倒す敵が増えている。
・鏡の盾?
レベル2の盾。ライクライク?に食われない上に防げる攻撃の種類が増える。
Switch版では敵が投げてくる槍などを反射できるようになっている。
・弓矢
遠くに攻撃が出来る。威力・連射力ともに強力だが、結構値が張る。
そのお値段なんと980ルピー。ちなみに所有できるルピーの上限は999ルピーである。
しかも200ルピーのスコップを買わないと店頭に並ばない。つまり、実質1,180ルピー払わないといけない鬼畜仕様。
高ぇからって、万引きすんなよ!救済措置になってないか?
Switch版ではお値段据え置きだが、ルピーの上限が999ではなくなり、パネルダンジョンで稼いだりも出来るので購入しやすくはなった。
え?弓矢は万引きするものだろって?
・バクダン
壁や敵を爆破できる。他作品と違い自分は爆発に巻き込まれない。弓矢と組み合わせると強力な爆弾矢を発射する。
Switch版では爆風に巻き込まれるとダメージを受けるようになった。
・スコップ
地面を掘る。使い道は掘ってアイテムを入手するか、&color(blue){ブーメランと交換するアイテムとして利用する}など。
・魔法の粉
キノコを基に作られる粉。主に燭台に火をつけるためのもの。一般的な雑魚敵にかけると燃える。
使い切ってしまうとアイテム欄から消滅してしまい、もう一度キノコから作り直すか回復アイテムを取得する必要がある。
・オカリナ
歌を奏でる。曲は3種類あり、効果は様々。1種類はクリアに必須ではないけど・・・。
Switch版ではマンボウのマンボで起動済みのワープポイント各所にアクセス出来るようになった。
・ロック鳥の羽根
ジャンプができる。今まで穴を越えられずやきもきしていたリンクさんも大喜び!
1マス分しか跳び越えられないと思いがちだが、ギリギリで2マス跳び越えられる。
・パワーブレスレット・パワフルブレスレット
重い物を持ち上げる。後者はさらに重い石像(ゾウ)も持ち上げ可能。
本作ではツボ等を持ち上げる際は引っ張りと同じ操作が必要。(ボタンを押しただけでは掴むだけ)
横視点画面ではボタンを押すだけで持ち上げ可能。また、壁を掴んで高所に留まることが可能(意味はない)。
Switch版では固定でAボタンに割り当てられるようになったほか、ボタンを押すだけで持ち上げられるようになった。
・ペガサスの靴
ダッシュができる。ダッシュ中にロック鳥の羽根を使用でダッシュジャンプ、もう一方のボタンに剣を装備していると自動でダッシュ突きが発動する。
Switch版では固定でL(LZ)ボタンに割り当てられるようになった。
・フックショット
敵を攻撃したり、ブロックに引っ掛けて移動できる。
DXまでは縦横4方向にしか打てなかったが、Switch版では斜め方向にも打てるようになった上に引っ掛けられる対象が増えた。
・マジックロッド
火炎弾を発射する。性能は神トラのファイアロッドに近いが魔法ゲージがないので連射可能。
氷ブロックを破壊できる。
DXまではこれや魔法の粉でメーベの村にいるキツネを倒せたが、Switch版では倒せなくなった。
・ブーメラン
本作最強の武器。
倒すことができる。
入手時期が比較的遅いのが難点。
どういう訳か、ブーメランで雑草を刈ってもルピーやハートをドロップしない。また、エフェクトや効果音が草刈りのそれではないので印象に残る。
Switch版ではブーメランを貰う際に預けたアイテムを買い戻す事も出来る。(300ルピー)
また威力が下がっている。
・妖精のビン
Switch版で追加。全部で3つ。
要は空きビンなのだが、名前の通り妖精の捕獲専用となっている。虫取り網は不要でビンを振り回して直接捕まえられる。
過去シリーズを知っていると間違いやすいが、ハートが0になったときに自動復活する効果は無い。
そっちはヒミツのクスリがあるからね。
~その他のアイテム~
・力のかけら
一定時間、攻撃力と移動力が上がる。
・まもりの木の実
一定時間、防御力が上がる。
・ひみつの貝がら
たくさん集めるといいことがある。
・わらしべアイテム
島のあちらこちらの人がほしがっている物をどんどん交換していこう。この交換をしていかないと話が進まなかったりブーメランが手に入らなかったりする。
Switch版では、人魚の失くしたモノが
「ピンクのブラジャー」から「ネックレス」に変更された。
「ピンクのブラジャー」から「ネックレス」に変更された。
大事なことなので2回言いました。
ちくしょう!かなしいぞっ!
これはGBの海外バージョンでの変更に合わせたものだが、
そばで潜った時のセリフはGB海外の「このあたりはもう探した」に対しオリジナル通りエッチ扱いされる。理不尽。
・ヒミツのクスリ
トレーシーさんお手製の薬。体力がゼロになると自動的に全回復してくれる。
・アングラーの水かき
深い水場を泳げたり、一定時間潜れる。
DXまでは水かき無しで深い水場に入ってもノーダメージだったが、Switch版ではダメージを受けるようになった。
・赤と青の服
DXのみ。赤だと攻撃力が、青だと防御力が上がる。
青は守りの木の実と同様の効果だが、赤は力のかけらの攻撃効果のみで移動速度アップ効果は無い。
基本的にはどちらかしか選べないが、「服のダンジョン」に入り直せば何度でも選択可能。とはいえ殆どの場合は赤が選ばれる。
赤の服のふっ飛ばし効果は1撃で倒せない敵を倒したい時には何気に邪魔。
・フィギュア
Switch版で新登場のアイテム。
リメイクにあたって仕様変更されたクレーンゲームに新たに投入された景品で、メーベの村にある家の中に設置されている台座に飾れる。
本作に登場するフィギュアはマリオシリーズでおなじみのアイツら。
一度に1種しか持てず、入手したフィギュアを設置しないと次のフィギュアが並ばないので注意。
フィギュアを全て揃えるとクレーンゲーム屋の店主からプロ認定され、パネ石を貰える。
・パネ石
ダンペイのパネルダンジョンでパネルとして使用できる石。
各種ミニゲームの特典で貰えたり、村のアイテム屋で買うことが出来る。お値段1,280ルピー。
コツコツルピーを貯めて万引きをせずに弓矢を正規のお値段で買ったプレイヤーの心を折りに来る値段設定である。しかも店頭に並ぶのは1枚や2枚ではない。
セーブデータ分けて万引きすればいいじゃんって?
実際にはヒミツの貝殻50個コンプでもらえる「ルピーが降ってくるパネル」を使って簡単なダンジョンを作って周回すればあっという間に稼げるのでそちらを利用すると良い。
~コホリント島~
人も動物もマモノも平和に暮らす島。
狭い島ではあるが砂漠、山脈、湖など様々な自然に彩られている。
島の最北にある一際高い山と、その頂上にある巨大な卵が印象に残る。
○メーベの村
○トロンボ海岸
○ウクク草原
○カナレット城
○どうぶつ村
○ヤーナ砂漠
○マーサの入江
○タルタル山脈
○タマランチ山
○聖なる卵
○コホリント平原
~ダンジョン~
○テールの洞穴
○壺の洞窟
○鍵の穴蔵
○アングラーの滝壺
○ナマズの大口
○顔の神殿
○大鷲の塔
○亀岩
○聖なる卵
○服のダンジョン(DX・Switch版のみ)
中盤以降は順番不問で攻略することが可能。
~セイレーンのがっき~
かぜのさかなを目覚めさせるのに必要な楽器。
○まんげつのバイオリン
○まきがいのホルン
○うみゆりのベル
○しおさいのハープ
○あらしのマリンバ
○さんごのトライアングル
○ゆうなぎのオルガン
○えんらいのドラム
上記8つが島中にちりばめられている。
~今作の特徴~
とにかくパロディが多い。
ワンワン?
クリボー
パックンフラワー
トゲゾー
ヘイホー
ゲッソー
リチャード王子?
ヨッシー?
カービィ
Dr.ライト(SFC版シムシティのキャラ)
etc...
と任天堂作品から非常に多くのキャラクターが登場している。
ちなみにカービィは何故か敵キャラ。
????「ひどいわ!敵キャラがカービィになってる!」「カービィ、こんな仕事やめましょう。あなた悪人にされてるのよ。」
~今作の評価~
GBゼルダの基本形にして、最高傑作とも評されることが多い。
手軽に遊べる適度な狭さ、サクサク進む難易度。
何より特筆すべきは他のゼル伝作品とは一風変わったシナリオ。
以下にネタバレを記すが、その衝撃的なストーリーには未だに根強いファンがいる。
~ゼルダ姫?について~
取り扱い説明書に一度だけ登場。
本編では冒頭のマリンの一言以外全く触れられません。まさに看板に偽りあり。
ちなみにガノンも登場しないが、ラスボスがガノンを模した形態になる。また、アグニム?を模した形態もいる。
~余談~
本作の緑の勇者は神々のトライフォースと同一人物である上、その神トラすら外部客演がスマブラSPのゼルダくらいしかないため、作品の評価に反して本作外での出番はほぼ皆無。ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド?で歴代リンクのなりきり衣装が出た際もハブられていた。
しかしSwitch版リメイクとそれに伴うamiibo発売もあり、ブレスオブザワイルドの続編であるゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム?にて緑の勇者のなりきり衣装である夢見の勇者服セットが無事追加された。
既にガノン討伐後である上にコホリントの剣を握っていたこの時期のリンクの姿で、あえて魔王ガノンドロフと対峙するのも一興だろう。
……が、Switch版の2頭身再現により顔がデカイ。
しかも着ぐるみ仕様なので表情が変わらない。Switch版新グラフィックのあの顔固定である。
風の勇者セットでも猫目にならないのに自己主張が強過ぎる
このため歴代なりきり衣装の中でも異彩を放つ代物になっている。
ついき しゅうせいするには へんこうボタンを おせばいいってさ
でもおいら こどもだから なんのことか わからないよ
以下、重大なネタバレ
実はリンクが流れ着いたコホリント島とは、かぜのさかなが見ている夢である。
自然も、人も、魔物も、全て夢の存在。かぜのさかなが目覚めれば、全て泡となり終わりを迎える。
つまり、リンクが島を出る為に必要な「かぜのさかなの目覚め」とは、夢の終わり=コホリント島の滅亡を意味している。
魔物たちはかぜのさかなの目覚めは自分たちの消滅(死)という事を知っているため、かぜのさかなに悪夢を見せ、永遠に目覚めないようにしていた。
「つまりカービィはこの島にとってはヒーローだったでゲスな!」「おおカービィ、その場をワシによこすぞい!」「陛下が目覚めの使者を倒せば一躍ヒーローになって、お礼にコホリント島の森の土地をもらえるかもしれないでゲスぞ!」「そしたらこの島にゴルフ場を立てるぞい!?」
そして、かぜのさかなも悪夢から目覚めるために嵐で島にたどり着いたリンクを「目覚めの使者」とすべく、自身の心の一部であるフクロウを通じて「セイレーンの楽器」をリンクが手に入れるよう誘導した。
つまり、魔物たちは自身の存在を守るためにリンクに襲いかかってきていたのだ。
リンク(プレイヤー)も冒険を進めていくうちに薄々その事に感づいていき、夢はいつか覚めるもの、それが時のさだめとはいえ、島を出る為にマリン達コホリント島の全てが滅亡する事が本当に正しい事なのだろうかと思い悩むだろう。
勧善懲悪に収まらないプレイヤーへ問い掛けるようなストーリー性から、外伝作品でありながら今なお根強いファンが多い。
言い換えてみれば、最後までクリアするとその後の来る事の無いゲームの世界そのものを指しているという説もある。
わたしが、めざめると、
コホリントじまはきえるだろう
しかし、このしまの おもいでは
げんじつとして、こころにのこる。
そして…キミはいつか
このしまを おもいだすだろう。
この おもいでこそ、ほんとうの
ユメのせかいでは、ないだろうか
・上記の言葉通り、ファンはこのゲームの思い出を長らく語り継ぎ、コホリント島はかぜのさかなだけの夢から皆の夢と変わっていった。
なお一度もゲームオーバーにならずにクリアすると、隠しエンディングが見られる。とはいってもエンディングの演出が少し異なるだけだが、非常に重要な意味を持つ。
かぢばあたるのコミカライズ版では、リンクがマリンに恋しているということもあり「目覚めの使者」の役目を放棄し、マリンを連れて島から出ようとするという独自展開がある。結局、どれだけイカダを漕いでも島から遠ざかれず、二人は村に戻り、マリンは島の滅亡を覚悟した。
追記・修正は夢から覚めた後に青空を見ながらお願いします。