ティンクル★ポポ

Last-modified: 2024-03-20 (水) 20:37:48

登録日:2018-04-11 (水) 22:49:35
更新日:2024-03-20 (水) 20:37:48
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Tag: プロトタイプ 未発表ゲーム HAL研究所 星のカービィ ティンクル★ポポ 君を見ていると、ずっと昔からお友達だった気がするよ。 任天堂




敵キャラぱっくん!浮かんでプックン!がんばれポポポの大冒険!



ティンクル★ポポとは、1992年1月にHAL研究所から発売される……予定だったゲーム。
そして「星のカービィ」の前身となったものである。ちなみに開発当初のゲームタイトルは「はるかぜポポポ」という名前であった。

あらすじ

ぼくの名前はポポポ。この国、”プププランド”の人たちからは、「ティンクル★ポポ」って呼ばれている。
平和な”プププランド”の食べものをひと晩で奪った悪の大王を、これからこらしめに行くところなんだ!
食べものを取りかえして、みんなのお腹を満たしてあげたい。だからぼくは冒険に行くよ。
大王が隠した、空飛ぶ秘宝、「きらきらぼし」を手に入れて、みんなの食べものを運んでやるぞー。
ぼく、ガンバル!!


概要

開発当時、試作品を宮本茂に見せたところキャラクターデザインを調整しつつ任天堂が発売元になることが決定。
タイトルは「なんとなくサンリオを連想してしまうから」という理由で変更となり、米国の子供たちにも遊んで貰えるように主人公の名前ともども「星のカービィ」に変更となった。
名前の名残は「プププランド」や「デデデ大王」などに残っている。

とはいえ大きく内容が変わった訳ではなく、「ティンクル★ポポ」として発売予定だった広告のゲーム画面は「星のカービィ」とほぼ変わっていない。
ポポポのデザインも足がクツのようになっている以外は現在のカービィと大差なく、アクションも同一。
広告に掲載されていたあらすじも「星のカービィ」と同じでプロフィールもあまり変わらず、好きな言葉に「明日は明日の風が吹く」とカービィの座右の銘と同じ言葉を上げている。
実際「星のカービィ」として再開発する際に容量が2倍になったものの、エキストラゲームが追加されたのみでゲーム内容は変わっていないという。


キャラクターとステージ

  • ポポポ
    主人公。プププランドの住人で、人呼んで「ティンクル★ポポ」。略すんじゃねえぞ、絶対だぞ
    上述の通りカービィそのもので、趣味はおひるねだし特技は早食いと丸呑み。身長は18ドットから24ドットなのだとか。
    唯一カービィと違い「好き嫌いが多い」と意外なことを口にしている(というかグルメと言いたのだろうか)が、だれも認めてくれないらしい。
    カラーリングも変わらないが、開発中の設定画では朱色の身体に茶色の足をしているものもあった。


  • ステージ1 GREEN GREENS?
    ボスは「バスターウドォ」。デザインや設定はウィスピーウッズとほとんど変わっていないが、
    開発中の設定画では枝に鉄枷がついていて鎖鉄球がぶらさがっている。
    のちに「みんなで!カービィハンターズZ」のあいことばとして「ウドォのたいぼくウィスピー」という当時を意識したと思われるものが発表された。
    一緒に掲載されたイラストでも、ウィスピーがバスターウドォと同じ鉄枷をつけているのが見える。


  • ステージ2 CATSLE LOLOLO
    唯一「カービィ」で名前の変わっていない「ロロロ&ラララ?」がボス。
    夫婦という設定になっているほか、よく見ると手足が白くない。


  • ステージ3 FLOAT ISLANDS
    開発時の設定画では水上艇らしき乗り物が見える。
    ボスは「ダムダムブルグ」。名前が違う以外はカブーラーと同じ。
    どうやら自我を持っているようで、いつかは立派なボスになりたいと思っているらしい。カービィのキャラとしても再登場は「USDX」とかなり時間がかかったが、
    その願いが24年もの長い時?を経て強化パワーアップとして果たされるとは誰が予想しただろうか。


  • BUBBLY CLOUDS
    「カービィ」ではクラッコがボスとして登場していたステージ。
    設定画ではロロロ&ラララを思わせる青とピンクの飛行船が飛んでいる。


  • ELDER WOODS
    「カービィ」には登場しなかったステージ。
    夕焼けの浮かぶ森のようなステージで、ヒゲの生えた巨大なキャピィかカブーのような敵がいる。
    夕焼けの森、というコンセプトは星のカービィ スターアライズ?で拾われた。丁度そのコンセプトが拾われたステージのボスのスペシャルページにも「エルダー」という単語が使われているので多少意識している部分があるのかもしれない。


  • AIR FORTRESS
    「カービィ」には登場しなかったステージ。
    雲の上に浮かぶ砦目指して走るポポポ、ワドルドゥブロントバートをかけあわせたような奇妙な敵、自走するシャッツォが見える。自走式シャッツォは後にモトシャッツオ(モト=モーターの意)として登場する。

    ちなみにこれに先駆けた1987年にHAL研から同名のファミコン用ゲームが発売されているが、関連は不明。
    そちらは宇宙を舞台にした近未来的なSFシューティングなので、偶然の一致と見るのが無難なところだろう。


  • HEAT PALACE
    「カービィ」には登場しなかったステージ。現在の「Mt.DeDeDe」なのかもしれない。
    ところかしこが燃え盛る大地の向こうに宮殿が見えている。



君を見ていると、ずっと昔からおともだちだった気がするよ。



追記・修正ははるかぜとともにお願いします。


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