登録日:2016/08/19 Fri 21:13:44
更新日:2024-03-22 (金) 19:05:44
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『ピチューとピカチュウ』とは、『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI?』の同時上映として公開されたポケモン短編第3弾。
ポケモン短編映画の定番である、人間はほとんど登場せず、ポケモン達だけで進行する擬似サイレントムービー。
大都会に暮らす2匹のピチュー?「ピチュー兄弟」と、様々なゲストポケモン達が登場する。
…のだが、現在ポケモン映画史上唯一の封印作品になってしまっている。
理由については後述する。
あらすじ
旅の途中、大都会「ミレニアムタウン」へやって来たサトシ?一行とピカチュウ。
「しばらく遊んでいてくれ」と言われたピカチュウ(とサトシの他のポケモンとカスミ?とタケシ?のポケモン達)は、日頃の戦いの日々を忘れ羽根を伸ばしていた。
そんなピカチュウの前に現れたのは、ピカチュウを小馬鹿にする悪戯者の弟と、前髪が出ている兄の2匹のピチュー。
気になったピカチュウは2匹のピチューを追いかけるが、その内に他のポケモン達とはぐれてしまう。
怒ったデルビルに追われたりしながらピカチュウがたどり着いたのは、古タイヤで築かれたピチューとポケモン達だけの秘密基地だった。
登場キャラクター
- ピチュー兄弟
本作のメインのポケモン。ミレニアムタウンに住んでおり、前髪が出ているのが兄で、出ていないのが弟。
兄はしっかり者で、弟はイタズラ好きでわがまま。
中の人は兄が冬馬由美、弟はこおろぎさとみ。共にアニポケで数多くのゲストキャラ・ポケモンの声を務めるベテラン。
特にこおろぎさとみはトゲピー?の声で有名だろう。チョッキプルルィ!!
- ピカチュウ
ご存知我らがピカ様。サトシに遊んでいてくれと言われて遊んでいたが、はぐれてしまう。
その後、秘密基地のポケモン達のパフォーマンスに喜ぶ。
- ニャース?
ご存知ロケット団の個体。
しかし今回は窓掃除をしているだけでピカチュウとも全く絡んでないため空気。それどころか散々な目にばかり遭ってしまう…
- ヒノアラシ、チコリータ、ワニノコ、フシギダネ、ヨルノズク
サトシの他の手持ち。しかし序盤と終盤ぐらいしか出ないため空気。
- トゲピー、トサキント、ニョロゾ、ヒトデマン、コダック
カスミの手持ち。しかし序盤と終盤ぐらいしかでな(ry
- イシツブテ、イワーク、ロコン、ズバット、クヌギダマ
タケシの手持ち。しかし序盤と終盤で(ry
- デルビル
そこら辺を歩いていたダークな犬ポケモン。
落ちてきたピカチュウとピチュー兄弟に怒って追いかけ回すがことごとく失敗してる上にカビゴンの下敷きになるなど踏んだり蹴ったり。
しかし終盤では…?
- カビゴン?
そこら辺で寝ていたいねむりポケモン。デルビルを下敷きにする。
- カラカラ、ドーブル、ブビィ、ププリン、ムチュール、ビリリダマ、コラッタ、マダツボミ、オオタチ、ピィ、キマワリ、イトマル、ウパー、ナゾノクサ、ハネッコ、ツボツボ、カポエラー、ポッポ、マルマイン
ミレニアムタウンに住んでいる秘密基地のポケモン達。
ピカチュウに華麗なパフォーマンスを披露する。
終盤で崩れそうになった秘密基地を修復した。
- サトシ、カスミ、タケシ
今回はポケモン達が主役のストーリーであるためか、顔が写っていない。
ラストで記念パーティーの準備をしていた。
封印作品
本作でナレーターを務めた女優の酒井法子が2009年に覚醒剤取締法違反で逮捕、有罪判決を受けた。
その後本作は封印作品状態にあり、2009年以降は一切のソフト化が行われていない。
また、夏休みにキッズステーション等が行っている「ポケモン映画一斉放送」などの企画でも再放送されていない。
一般向け作品と比べ、子供向け作品はこの手の事件に敏感であるがゆえの悲劇と言える。
仮に酒井法子がチョイ役であればその部分をカットする等の方法でソフト化・再放送は可能だったかもしれないが*1、不幸なことに彼女は事実上のサイレント映画である本作の活弁士役であり、冒頭から最後まで氏のナレーションが入りっぱなしである。
逆に言えば酒井の顔が写るシーンはないので、ナレーションの吹き替えを行えば問題なくソフト化・再放送できるとも考えられるが、今のところその動きはなく、またTELASA(旧ビデオパス)、Amazonプライムビデオ、dアニメストアでは本編の映画他短編も配信されているが見事にハブられている*2。
アニポケはこれまでに「でんのうせんしポリゴン」?「揺れる島の闘い!ドジョッチVSナマズン!!」「ロケット団VSプラズマ団!前編/後編?」の3つの封印作品を輩出しているが、いずれも封印解除の様子は全く無く、本作についても当分封印解除のみ込みは薄い。
2009年以前のDVD等には問題なく収録されているので、合法的に視聴したいならばそれを探すほかない。古くから営業してるレンタル店ならば案外簡単に見つかるだろう。
余談
- ピチュー兄弟は2002年の短編映画『ピカピカ星空キャンプ』に再登場しており、こちらは現在も問題なくソフト化・放映されている。
また2001年冬のOVAが発祥となる『ぼくたちピチューブラザーズ 風船騒動の巻』が2004年のポケモンジェットオリジナルアニメ『ピカチュウのなつまつり』のVHS化と同時収録されるという形で2005年に再公開され、そのままDVD化。
また2006年のポケモンジェットオリジナルアニメ『ピカチュウのわんぱくアイランド』に再登場し、2007年にDVD化。
また2012年の短編映画『メロエッタのキラキラリサイタル?』には劇場版15周年を記念して過去に登場したポケモンが多数登場したが、その中にピチュー兄弟の元気な姿が確認できる。
また、サイドストーリーでも主役を務めたことがあるが、ロケット団のニャースがミレニアムタウンの住民として登場していることからパラレルワールドと思われる。これはVHS化の際には『ニャースとピチューブラザーズ』として他の数話と共に纏められ、『ナナコとリザードン炎の猛特訓!』VHSと同時にDVDでリリースされた。
- 『金銀』当時、ピカチュウに匹敵しうるキャラクターとしてピチューを売りだそうとしていたフシがあり、本作に登場したピチュー兄弟もかなり大々的に関連商品が販売されていた。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX?』には、本作をモチーフにしたと思しきイベント戦「ピカチュウ&ピチュー」が登場。
ピチュー2匹を何度倒しても復活するピカチュウ1匹が守っており、プレイヤーは3対1のハンデを追いながらピチュー2匹を場外にしなければならない。
更にピチューは通常より重く、プレイヤーキャラは軽くなっており、難関。
追記・修正は秘密基地を守るようにお願いします。