マッシャー(星のカービィ)

Last-modified: 2024-03-21 (木) 21:58:11

登録日:2018-07-11 (水) 18:53:38
更新日:2024-03-21 (木) 21:58:11
所要時間:約 8 分で読めます


▽コメント欄
Tag: 星のカービィ 星のカービィ2 星のカービィ ロボボプラネット アニメカービィ アニカビ 騎士 戦士 鉄球 マッシャー パワードマッシャー 吸い込めない ザコ 最強魔獣 大出世 兵長 師団長 カービィの3Dチャレンジ カービィの吸いこみ大作戦 ボス ラスボス(サブゲームの) 破壊光線 絶望 星のカービィキャラクター項目



星のカービィシリーズに登場する敵キャラクター。


概要

星のカービィ2』で初登場。
頭に丸い角が生えた、甲冑をまとった1頭身の騎士ないし戦士。胴体には十字のマークが描かれている。
チェーンで繋がれた鉄球を武器としている。


本作に登場する、ブレイド*1、バッツらと同じ「吸い込めないザコ」枠の敵キャラクター。
剣のブレイドが接近戦に強く、斧のバッツは飛び道具で攻撃するのに対し、マッシャーはその場で鉄球を頭上で振り回してから投げるという行動パターンを取る。
つまり、「鉄球=重い」というイメージ通りに攻撃が緩慢。

このためブレイド、バッツと比較して対処は簡単な部類……なのだが、素通りする時は話が別。
というのも、こいつは時折投げた鉄球を頭上まで振り上げていく対空攻撃も持っているのである。
油断してホバリングで通過しようとすると、思わぬ鉄球の餌食になりやすい。


メタナイツのメイスナイトに似たザコキャラではあるが、その被りが災いしてか、出番の多いメイスナイトと比べて存在感が薄かった。
なんせ『星のカービィ ロボボプラネット?』のサブゲームで久々の復活を果たすまで、ゲームでは実質『2』のたった一作品しか登場していなかったのだから。

しかし、後述のテレビアニメ版で強烈なインパクトを残したこともあってか一定の知名度はあり、それ以後は強敵というイメージが概ね定着している。
ロボプラ(のサブゲーム)でボスにまで昇格したのとは決して無関係ではないだろう。


派生

いずれもサブゲーム『カービィの3Dチャレンジ』および3DSダウンロード専用ソフト『カービィの吸いこみ大作戦』に登場。
基本的には前者を基準に説明する。


マッシャー兵長

肩のあたりとか妙に角ばったデザインに生まれ変わったマッシャー。
角なども鋭くなった。
下記の師団長もそうだが、武器が鎖付き鉄球からメイス(鎖ではなく棒状の方)に変わっている。

青と紫の2種類がいる。色的には紫が原型に近い。
行動パターンはカービィにゆっくりと近づきながら、立ち止まってメイスを叩きつけるのが主。
紫はこれに加えて、ホーミングする突進を一定時間行ってくる。
体力が減ると連続で叩きつける他、チャージして衝撃波を巻き起こすようにもなる。

青はレベル1、紫が2のボスで、レベル3では青→紫の順に師団長の前座として登場。
『吸いこみ大作戦』では中ボスに格下げされ、体力が低くなる弱体化の憂き目に遭った。
だが、ステージによっては2体1組で立ちはだかることがある。


マッシャー師団長

兵長より大きな身体と赤い鎧に加え、シールドを装備した最上位級のマッシャー。
『3Dチャレンジ』では『星のカービィ64』のファイナルスターのアレンジ曲を引っ提げて、まさかのラスボスを飾る。

行動パターンは2種類の兵長の複合で、攻撃回数が更に増加している。
更に師団長独自の技として、チャージして叩きつけた際に地を這う弾丸状の衝撃波が発生し、カービィに飛んでくる。
時々シールドで防御することもあって、まさに(3Dチャレンジの)ラスボスにふさわしい強さを誇る。
ザコ敵が(サブゲームの)ラスボスに昇格したのはシャドーカービィ?以来の事。
そのシャドーカービィの反省からか、3Dチャレンジには「めちゃむず」に相当するレベルがない。

『吸いこみ大作戦』では兵長と同じく中ボスに弱体化。
しかしこちらも、真の最終ステージ「シークレット」に登場するものは紫の兵長とタッグを組んで登場し、迂闊に被弾できない状況下で苦しめてくる*2


ちなみに、兵長、師団長のどちらも、中ボスのギガントエッジからモーションを流用している。
また、どちらも撃破後なら吸い込んで処理出来る。消滅までの時間は普通にタイムに影響する為、十分なテクニックである。


テレビアニメ版のマッシャー

ある意味こっちが本命。


第40話「魔獣ハンターナックルジョー!」で初登場。
ホーリーナイトメア社?に寝返ったナックルジョーが仕掛ける「魔獣?てんこもりサービス」のクライマックスを飾った。

なんと本作では「最強魔獣」という破格の扱いであり、原作より一回りや二回りどころじゃないレベルで巨大化。
大きすぎるため、デデデ城へ転送された瞬間にデリバリーシステムが半壊する程。
鉄球も巨大化したのは勿論のこと、肩当てと何故か横が短い緑色のマントを身に着け、頭部の角は金色に鋭く尖るなどより騎士らしい姿に。
一歩動くたびにプレス機のような威圧感ある足音を響かせ、怪獣の如き咆哮を上げ、目の部分は時折赤い眼光が走る……と、原作のザコキャラだった面影を微塵も感じさせない大胆なアレンジを遂げた。
今も出番の無い同期のブレイド、バッツも草葉の陰で泣いて喜んだことだろう。

しかもこれだけに留まらず、足底からのジェット噴射で空中飛行も可能。
これこそがマッシャー最大の技であり、鎖の真ん中を持った状態で高速回転することにより鉄球と長い柄を同時に振り回すという、脅威以外の何物でもない攻撃である。
もはや魔獣どころか怪獣の領域である。

クラッコなど他の最強と目される、あるいは比肩する面々もカービィを追い詰めたことはあるが、マッシャーは典型的な只のパワータイプではないのが大きなポイント。
例えば機動力の低さをカバーするために、鉄球を遠距離かつ上空からターゲットに投げ飛ばすことで、姿を捕捉されないうちに先制攻撃を仕掛けるという知性を覗かせる*3
背後からの奇襲にも気付いて返り討ちにし*4、鉄球では取り回しが悪いと考えれば投げ捨てて素手に切り替えるなど、相手に合わせた戦術を考え選択できる辺り、力以外の総合的なスペックも最強魔獣に相応しいと言える。

高い実力ゆえにホーリーナイトメア社も切り札、奥の手と認識している節があり、なかなか表に出てくることは無い。
そこで、魔獣ハンターとして戦うナックルジョーはわざとナイトメアに寝返り、最強魔獣ほどの戦力を投入すればダメ押し可能なラインまで、カービィを疲弊させる作戦を実行。
狙い通りにマッシャーは表舞台に引きずり出され、まさか罠にはめられたとも知らずカービィを順調に追い詰めるも、裏切りのナックルジョーとカービィの連携プレーに敗れて爆発した。


だが、それから25話後……


パワードマッシャー

第65話「逃げてきたナックルジョー」で復活を遂げた、マッシャーの強化個体。

見た目はマッシャーをより無機質なサイボーグに仕上げたもの。
胸の十字マークには赤い宝石と電子回路のような模様が追加され、目つきが鋭くなり、鉄球の白いトゲも角と同じ金色に変わるなど、全体的により攻撃性が増した。
自分を欺いて倒したナックルジョーに強い憎悪の念を抱いているためか、目の色も常時赤く染まった状態だが、基本的に自分に対して無力の格下と判断した者はわざわざ相手にせず*5不必要な戦闘を避ける所は、しっかり知性を残していることがうかがえる。

マントと肩当てを廃した代わりに、背中には新しく1対のウィングを装着しており、これに伴いジェット噴射も足底ではなく背中のウィング(の根本)から行うように。
鉄球攻撃の破壊力は相も変わらず健在で、その上に装甲の防御力も増したことで並大抵の攻撃を一切受け付けなくなった。
しかも、弱点と思われる目への攻撃もシャッターを下ろして遮断するため、正面から戦うと全くと言っていいほど付け入る隙が存在しない。

この時点でも攻守ともに完璧だが、パワードマッシャー最大の脅威にして新兵器は展開したウィングにエネルギーを収束して放つ光線。
発射までに飛行形態へ移る必要が生じること、チャージ時間を要するという欠点こそあれど、辺り一帯を跡形もなく吹き飛ばす破滅的な大爆発の前ではそんな欠点など意味をなさない。
仮に対抗できるとすれば、この破壊光線と同等かそれ以上の威力を持つエネルギーの攻撃ぐらいで、魔獣の中では最強と言っても過言ではない。放送中期で主題歌変更もされていないのに

最強魔獣が名実ともに真の最強となったことで、さしものナックルジョーも太刀打ちできず敗走を強いられるほどの脅威として君臨したが、
ナックルジョーも切り札として、彼の父親がペンダントに遺した小型チップを元に(欲に目がくらんだデデデ大王達を利用して)開発された腕輪型ブースターで対抗。
破壊光線と拮抗するエネルギーの打ち合いはナックルジョーに軍配が上がり、パワードマッシャーは同じ男の手によって二度滅びたのであった。


ゲーム版からの出典、オリジナルに関わらず、同じ魔獣が復活して登場するのは本作でパワードマッシャーが唯一のケースである。*6
それ故、以前倒された敵のパワーアップという王道展開に、エピソードの冒頭からほぼ出ずっぱりで主人公サイドを苦しめ続け、最後の光線の打ち合いまで手傷を負うこともなかったインパクトは非常に大きく、まさに最強魔獣の面目躍如。
印象に残った視聴者も少なくない。*7

ちなみに、「最後はビームの撃ち合いで決着」というシチュエーションは、奇しくもその後のゲーム版シリーズで2回行わ?れている?


漫画版のマッシャー

星のカービィ デデデでプププな物語?

現時点ではマッシャーにセリフがある唯一の媒体。一人称は「わし」、メイスナイトと異なり語尾は付けていない。どちらも強盗やチンピラ等の悪役である。
18巻では強盗グループのボスとして登場。部下にバッツとブレイドを連れている。
登場話がアニメで登場した後に連載されたものであるためか、大柄になっているが、流石にアニメでの凄まじい巨体ではなくデデデ大王より若干大きい程度。*8
25巻では不良グループの番長として登場。カービィに喧嘩を仕掛けるも敗北し、舎弟になろうとする。
次が旧デデププの最終話だったため、実質的に旧デデププ最後のゲストキャラとなった。


追記・修正はザコからラスボスに昇格してからお願いします。


△ページトップ
項目編集


この項目が面白かったなら……ポチッと 1 

コメント欄

▷ 表示する

*1 ブレイドナイトとは別物。
*2 シークレットでは真ラスボスまで5ステージぶっ通しでプレイする上に、回復アイテムの数が非常に限られているため、特に初見ではあまりダメージを食らいたくない状況となっている。
*3 マッシャーの歩行速度は見た目に違わぬ遅さのため、カービィ達に気付かれれば接近前に対策を講じられ、最悪の場合は遠距離から一方的に攻撃されるのは必然である。
*4 ただし、味方による突然の裏切りまでは流石に対応しきれなかった。
*5 事実ソードナイト、ブレイドナイトは目の前にいながらも無反応で、ナメられたと癪に障って果敢に挑んだものの、逆に剣が折れ、つまずかせる小石にすらなれず敗北した。しかもこの間、パワードマッシャーはただ歩いていただけで気づいているかどうかすら怪しいほどの無反応いなかった。
*6 アイスドラゴンロボは元となったアイスドラゴンと別物のロボットなので除外。
*7 同じく冒頭から出ずっぱりの強敵枠にはチリドックがいる。
*8 ロボボプラネットの兵長と師団長もこれぐらいの大きさ