中島みゆき

Last-modified: 2024-04-01 (月) 01:43:54

登録日:2011/07/11 Mon 03:15:06
更新日:2024-04-01 (月) 01:43:54
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Tag: 音楽 歌手 北海道 札幌市 暗いのではなく真面目 応援歌 わかれうた フォーク ニューミュージック ロック みゆきさん 天才 天才 ←努力 中島みゆき 地上の星 プロジェクトX



中島みゆきは日本を代表するシンガーソングライター、ラジオパーソナリティ。株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ取締役。未婚である。
1952年2月23日生まれ。北海道札幌市出身。
少女時代はどんくさい子供だったそうで、「とろ*1」というあだ名を付けられていた時期もあったらしい。

1975年にシングル「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。70、80、90、00年代の4世代でヒットチャート1位を獲得している。
主に70年代後半から80年代にかけて人気を博し、現在もほぼ年1枚ペースでアルバムを発表している。
しかし世代ではない人にとっては、中島みゆき=地上の星という認識が強く、
また該当世代の人であっても、わかれうたなどに代表される彼女の暗く怨念のような歌詞を毛嫌いする人も多い。
彼女のレコードを買う時は他のレコードを上にしてからレジに持って行ったという人が多いほど、世間的には暗い歌手という認識が強かった。
それ故にファンだと名乗ることも容易ではなかったとか。
 
とはいえ、その真面目に恋愛や人生を考察した歌詞に惹かれる者は多く、世代の音楽シーンにおいては松任谷由実と並び称される事も多い。
基本的に「理想(夢と希望)主義のユーミン派」と「現実(認知と努力)主義のみゆき派」と称される。
前者は希望に向けた、たゆまぬ飛翔を。後者は絶望からの復活を描いていると言われる。
これは、どちらかが優れている、というのではなく単純に方向性の違いであるので誤解なきように。

ただ、みゆきさんの歌は人生経験を積めば積むほどに聞くと心に染み入ると言われる。
 

現在は暗いというより強い
年を経て、よりメッセージの方向性が固まり、確固とした主義主張が通った作風になったとも言える。

作家としても名を馳せており、吉田拓郎、研ナオコ、工藤静香、TOKIOなどに楽曲を提供している。
また、彼女自身も提供した曲をよくセルフカバーするので聴き比べてみると良い。
宙船などはTOKIO涙目の迫力がある。
 
また1989年からは夜会という言葉の実験劇場を行っている。……といっても伝わらないだろうから、簡単にミュージカル的な何かとでも言っておこう。
ミュージカルというからには歌だけではなくストーリーもある。夜会で公演された2/2(にぶんのに)は後に本人不在で映画化までされている。
しかし出来の方は……何故かホラー。タバコの吸い殻を水に溶かして飲むシーンは夜会にもあったけどね……。

彼女は1975年10月の第10回ポピュラーソング・コンテストに「時代」によってグランプリを受賞。
第6回世界歌謡祭でもグランプリを受賞した。
しかしこの時期、産婦人科医の父が死去。賞金は父親の葬儀代に消え、大学生の弟の学費を稼ぐため歌い続けた。

また、太って見えると怖いなどとの理由からテレビには原則出演しない。
しかしCM(ウサギの被り物とかしたり…)やら映画にまで出ちゃったりする最近のみゆきさんはお茶目さん。そのクセ肝心の音楽番組にはやはり出ないみゆきさん。
一方ラジオ出演はデビュー当初から積極的に行っており、歌とは全く違う軽快で明るい語り口で「これがあの中島みゆきか?」とのギャップから人気を博した。

1999年には文部科学省の国語審議会委員を務めた。それ故に言葉力が半端ではない。
その能力は楽曲にも生かされており、彼女の難解な詞について研究する者たちが今も尚後を絶たない。
中島みゆき自身、自分の楽曲について語ることは殆どないため、その解釈は聴き手それぞれに委ねられる。
評論家たちによる様々な解釈が出版されているので機会があれば読んでみると良い。
 

●主な楽曲

  • 時代
  • わかれうた
    1977年リリース。初にして70年代のオリコン1位獲得曲
    獲得週の前後は当時人気絶頂だったピンク・レディーであり、その間隙を縫う形となった。
  • 世情
    テレビドラマ「3年B組金八先生?」第2シリーズ24話「卒業式前の暴力②」で、加藤優(直江喜一)と松浦悟(沖田浩之)が警察に逮捕される場面の挿入歌で使用された事で有名。
  • うらみ・ます
  • 悪女
    1981年リリース。80年代のオリコン1位獲得曲。この曲以降7曲連続でオリコントップテン入りする。
  • ファイト!
    元々は1983年リリースのアルバム「予感」に収録された隠れた名曲だったが、1994年に生命保険会社のCMソングに起用され、後述の「空と君のあいだに」との両A面シングルとして日の目を見ることになった。
  • 永久欠番
    中学生用の国語の教科書に歌詞が掲載された。ほかに教科書に掲載された中島の楽曲には「傾斜」「誕生」がある。
  • 浅い眠り
    自らもゲスト出演したテレビドラマ「親愛なる者へ」の主題歌に自身の楽曲として初めて起用され、オリコン最高2位ながらロングヒットし、初めてミリオンセラーを記録した。
  • 空と君のあいだに
    90年代のオリコン1位獲得曲その1。テレビドラマ「家なき子」の主題歌となり、ドラマもヒットしたため最大のヒットとなった。
  • 旅人のうた
    90年代のオリコン1位獲得曲その2。テレビドラマ「家なき子2」の主題歌。3作目のミリオンセラーとなる。
  • 地上の星/ヘッドライト・テールライト
    2000年代のオリコン1位獲得曲。NHK「プロジェクトX~挑戦者たち~?」のオープニング/エンディングテーマ。
    リリースは2000年でオリコン初登場15位だったが、2002年の紅白歌合戦で歌われたことで改めて注目を浴び、その後の2003年1月に1位を獲得した。
    売上も100万枚を突破し、「空と君のあいだに」に次ぐ2番目のヒット曲となっている。
  • 銀の龍の背に乗って
    テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌。
    2022年公開の同作の劇場版でも使用された。
  • 麦の唄
    NHK連続テレビ小説?「マッサン」の主題歌。
  • 心音(しんおん)
    アニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌。みゆきさん初のアニソンである。B面の「有謬(うびゅう)者共(ものども)」も必聴。


●他者への主な提供楽曲(※は自身でセルフカバーしたもの)

  • LA-LA-LA(研ナオコ)※(CDには未収録だが、夜会で披露)
  • かもめはかもめ(研ナオコ)※
  • あばよ(研ナオコ)※
  • 窓ガラス(研ナオコ)※(CDには未収録だが、「夜会1990」で披露)
  • みにくいあひるの子(研ナオコ)※
  • ルージュ(ちあきなおみ)※
  • しあわせ芝居(桜田淳子)※
  • この空を飛べたら(加藤登紀子)※
  • 世迷い言(日吉ミミ)※
  • すずめ(増田恵子)※
  • 最愛(柏原芳恵)※
  • カム・フラージュ(柏原芳恵)※
  • 涙-Made in tears-(前川清)※
  • FU-JI-TSU(工藤静香)
  • MUGO・ん…色っぽい(工藤静香)
  • 黄砂に吹かれて(工藤静香)※
  • 春なのに(柏原芳恵)※
  • 慟哭(工藤静香)※
  • 永遠の嘘をついてくれ(吉田拓郎)※
  • 幸せ(小林幸子)※
  • 激情(工藤静香)
  • あの人に似ている(高倉健・裕木奈江)※(アルバム「おとぎばなし-Fairy ring-」にてさだまさしのデュエットを収録)
  • 雪・月・花(工藤静香)※
  • 宙船(TOKIO?)※ 
  • 本日、未熟者(TOKIO)※
  • 十年(クミコ)※
  • 泣いてもいいんだよ(ももいろクローバーZ)※
  • 愛詞(あいことば)(中島美嘉)
  • アリア-Air-(平原綾香)※
  • 島より(工藤静香)※


●中島以外が作詞した曲

  • 世迷い言(作詞は阿久悠、日吉ミミに提供したのちにアルバム「おかえりなさい」でセルフカヴァー)
  • 雨月の使者(作詞は唐十郎)
  • 匂いガラス・安寿子(やすこ)の靴(作詞は唐十郎。もともとはそれぞれ別々のNHKドラマのために作成された曲。アルバム「おとぎばなし-Fairy ring-」にて両者をメドレー風に収録)






人を斬るための言葉はたやすい。己を守るための言葉もたやすい。黙っていても愛し合える自信がないから、もう少しだけ、私はまだ追記・修正を書くつもりでいる。


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*1 マグロではなく、何かと遅い事を意味する「とろい」が由来