動物最強地下格闘技ビースト1GP

Last-modified: 2024-03-16 (土) 17:45:12

登録日:2022/12/17 (土) 10:27:58
更新日:2024-03-16 (土) 17:45:12
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100年に一度の大決戦





『動物最強地下格闘技ビースト1GP』とは、小泉作十による漫画作品。
2022年11月15日から『コロコロコミック』のwebサービス『週刊コロコロコミック』にて連載中であり、毎週土曜日に更新。

●目次

概要

世界の有名な動物同士の戦いを描いたトーナメント形式のバトル漫画。

作者はミニオンズのコミカライズ作品『みらくるトリオ!ミニオンズ』などを執筆した小泉作十。
本作以前の小泉の執筆作品はタイアップ作品だったため、小泉にとってオリジナルの連載作品は本作が初の経験となる。

真・異種格闘大戦?』のコロコロ版とも言える内容だが、あちらと違って人間はバトルに完全に絡むことはない。
児童向け作品らしく必殺技の演出やコミカルな表現が多いが、スローロリスの毒薬を持つ体質がネタにされるなど、動物に関する意外な知識を活かしたバトルも展開される。

ちなみに、週刊コロコロコミックは『ドラゴン娘のどこでもないゾーン』以降の新連載が行われていなかったため、本作の連載は4ヶ月ぶりの新作だったりする*1
なお、同月には本作に続く形ではあの『炎の闘球児 ドッジ弾平』の続編作品の『炎の闘球女 ドッジ弾子?』の連載が開始されている。

あらすじ

日本一デカいが平凡な動物園でもある「おとぎ動物園」に、3人組の小学生が自由研究の題材のネタを探しに来ていた。
しかし、いざ見ると期待に反して園内の動物はどの種も寝てばかりの姿に失望を3人組は帰ろうとするが、何故か檻の外にいるアリクイを発見する。
逃げるアリクイを追う彼らは唐突に園内に存在しているトンネルに突入すると、通路に空いていた大きな穴に落ちてしまった。

落下するも地面が柔らかかったために無傷で済んだ3人組は施設化している動物園の地下に違和感を抱くが、そこでは自分達が追っていたアリクイが会話のような声を出していた
おとぎ動物園の地下では100年に一度の大決戦として、トーナメント方式による最強の動物を決める戦い「動物最強地下格闘技ビースト1GP」が開催されており、アリクイはその司会者だったのだ。

様々な動物に振り回された後に人間は部外者として観客席で観覧することになった3人組の目の前で、多種多様な動物同士の種の特性を活かしたバトルが始まった…。

主な登場人物

人間サイド

  • タイガ
    友人達を引き連れて自由研究のネタ集めにおとぎ動物園に来援した小学生男子。典型的児童向け作品の男主人公にありがちな独特な髪型の容姿で、活発な人柄。
    期待とは裏腹に穏やかな動物の容姿に失望するも、偶然発見したアリクイを追った末にビースト1GPを観戦する事態になる。
    スローロリスとアムールトラの戦いの内容から動物の本気に魅力を感じ、ビースト1GPの観戦に熱を入れていくことになる。
  • たかす
    眼鏡をかけたクールな雰囲気の小学生男子。タイガに動物園に誘われたことで動物の習性をまとめた自由研究を行おうとしていた。
    動物の姿に失望した際には別の自由研究をやろうとしたり、ビースト1GPに巻き込まれた際にはタイガに帰るようにうさこと共に促している。
    恐竜に詳しい一面があるようで、3回戦の試合が恐竜同士の対戦という疑惑が出た際には今までの様子が一変して盛り上がる様子を見せた。
  • うさこ
    タイガにおとぎ動物園に連れられてきた友人の一人で、紅一点の女子小学生。
    弱気な雰囲気の人物で動物が苦手な性格らしく、寝ている動物達を見た際には他の面子と違って失望感と言うよりは恐怖心を抱いていた。

動物サイド

  • アリクイ
    おとぎ動物園の園内で何故か檻の外にいた動物。不自然な挙動を続けていた様子をタイガに発見されるが、その正体はビースト1GPの司会進行役。
    司会役以外の個体として、試合の実況解説を行う3匹のアリクイ「アリクイトリオ」という面子もいる。
  • ジャック
    1回戦の最初の試合に出てきたアムールトラ。体長330cm・体重300kgの体格を誇り、他の動物を震え上がらせた。
    小さい相手でも全力で潰すと宣言する情けの無い性格で仲間からも「いつも獲物を弄んでからとどめをさす」と評されており、強烈な突進力と打撃力を持つ。
    技は噛んだ相手を投げ飛ばしてから手で殴る「寅殴(タイガーパンチ)」、爪で相手をクロス上に切り裂く「寅爪(バクーナク)」、切札として強靭な顎と牙で相手に噛み付く「咬合力450キロ 最終寅牙(とどめのタイガーファング)」を使う。
    1回戦では対戦相手のピエロリを相手に終始優勢に進めるが技を直撃させることが出来ず、最終的にスローロリスの毒で幻惑させられた末にリングアウトによって敗北した。
  • ピエロリ
    1回戦の最初の試合に出てきたスローロリス、体長24cm・体重0.3kg。
    臆病で泣き虫な性格で動きも遅く、同種の仲間を含めた観客全員にアムールトラとの体格差で勝てるわけがないと思われていた。
    実際の試合では終始ジャックに怯えて防戦一方となるが、小手技で致命傷を避け続け、身体で作り続けた分泌液を用いてジャックをリングアウトに追い込んで奇跡的に勝利した。
    使用技は転がりながら跳ねて相手の攻撃を避け続ける「回転栗鼠(ローリングロリス)」、脇の分泌液で相手の本能に逃走意識を与える「道化幻(ピエロイリュージョン)」。
  • ガルーダ
    アカカンガルーの戦士で♀。体長160cm・体重90kg。「野生キックボクサー」の二つ名を持つ。
    前進あるのみと語る熱い性格で、子持ちの肝っ玉母さんだがぱっと見では♀と気が付かれていなかった。
    技は時速60kmで相手の内臓を破裂させる蹴り技「袋鼠蹴(ガルーダキック)」、尻尾で立ちながらパンチとキックを交互に高速で打ち込む「袋鼠千裂拳(ガルーダガトリング)」。
    1回戦ではホッピー相手に圧勝かと思われたが、実際には攻撃が効いていなかったことや後ろに回避できない性質によって逆転されて追い込まれるが、参加してきた息子のガルボーのサポートで勝利した。
  • ガルボー
    ガルーダの腹に隠れていた息子のカンガルー。ビースト1GPでは子育て中の動物は子供を試合に持ち込めるために参加が認められている。
    ガルーダのピンチに参戦し、威力の弱い連続殴打の「袋鼠頭蓋骨固め(ガルーダヘッドロック)」や親子同時の連携攻撃「威力2倍袋鼠親子連蹴(ガルガルバーストキック)」で母親を勝利に導いた。
    実際にはガルーダはガルボーを参加させるつもりはなく、試合後には約束を破った事で強く叱られてしまった。
  • ピッポー
    2回戦で登場したカバ。体長420cm・体重4000kg。
    カバの中で一番大きな体格と口の大きさを持つが、マイペースな性格で常に気怠げな様子のカバ。
    ところがガルーダの終始殴られたことでキレてしまい、溺死を狙う攻撃スタイルや小カンガルーすら容赦なく消そうとする凶暴で冷酷な本性を現す。
    手も足も出ないと思われていたガルーダの攻撃は脂肪によって通じておらず、身体を保護する赤い汗を発する「鮮血河馬突撃(レッドヒッポショット)」や突進攻撃の「河馬頭突(ヒッポヘッドパット)」、そして「咬合力1t 河馬顎地獄(ヒポポデスバイト)」によってガルーダを完全に追い込む。
    しかし、途中参戦してきたガルボーに偶然的に泳げない性質を引き出されたことでパニックに陥り、最後は威力2倍袋鼠親子連蹴でノックアウトされた。
  • ギュスラ
    3回戦で登場したイリエワニ。体長600cm・体重1t。
    自身が恐竜であると自負しており、トカゲと呼ばれることをこの世で一番嫌っている。
    尻尾による防御兼鞭打の「恐竜鞭(ジュラシック・ウィップ)」、水中から不意打ちを仕掛ける「奇襲恐竜(アムブシュザウルス)」などを用いて戦う。
    クイードとの試合では攻防の中で氷のフィールドが影響して本領を発揮できず劣勢になるが、爪で刺されて封じられた口の状況を逆に利用して発動した必殺技「最終必殺奥義 恐竜回転地獄(ティラノ・デスロート)」というデスロールを発動して逆転勝利を収めた。
  • クイード
    3回戦で登場したヒクイドリ。体長190cm・体重85kg。
    おとぎ動物園のヒクイドリは恐竜を自負していることから同じく恐竜を自負するワニの勢力と常に対立しているという事情があり、クイードも恐竜を自負する。
    高速戦闘を得意としており、高速の蹴り技「恐竜鳥蹴(ラプトルキック)」、爪で切り裂く技「恐竜鳥刃(ラプトルブレード)」、相手の顔に爪をねじ込む「恐竜串刺(ジュラシック・サーブル)」を使う。
    ギュスラとの試合では氷のフィールドに何とか対応したことから優勢に出るも、足に大ダメージを負ったことを受けて恐竜串刺でギュスラの口を封じての勝利を狙うが、肉体に爪を刺したことが逆にデスロールに巻き込まれる原因となって敗北した。



追記・修正は動物最強地下格闘技ビースト1GPに参加してからお願いします。


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*1 ただし、『カシバトル』の本誌からの連載移籍の告知などは行われている。